暮らし発見

【読書記録】海外小説のススメ。~非日常を愉しむ

  • ツナ

2023.08.22

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こんにちは! 059ツナです。
家族そろって本好きなわが家、食料品を買いにスーパーに行くのと同じくらいの頻度で本屋さんにも通っています。

夏が来るたびに思うのは「この時期っていろんな雑誌でおすすめ本特集をしてるなぁ」ということ。ナツイチなど文庫コーナーも賑わっているし、ワクワクが止まりません。

海外小説のススメ。

さて、そんな私が最近よく手に取るのは海外小説です。
国内小説と比べると読む方は少ないのかな?
なんとなく読みにくそう…と苦手意識を持つ方も少なくないかもしれませんね。読書家が多い100人隊ブログでもあまり見かけない印象です。

でもあえて推したい!海外小説。
何って、この上なく想像力が刺激されるんです。

想像力が刺激されるのが楽しい!

当然ながら、海外小説の登場人物はほぼ外国人。ストーリーそのものとは別に、舞台になる国ならではの文化や国民性、考え方などが見えるのがおもしろいんですよねぇ。

「いやいや、ありえないでしょ!」と(シリアスなシーンなのに)思わずツッコミを入れたくなったり、思いがけず心に響く斬新な思考に出合えたり。
無意識のうちに凝り固まった「日本人ならではの感覚」をやんわりほぐしてくれるのが心地いいんです。

風景描写が巧みな作品だとさながら映画を観ているよう。想像力がフル稼働して意識は完全に本の世界へ…。

いい意味で、現実逃避にぴったり。

思えば、以前読んでいた本は断然国内ものが多かった!
海外ものに興味が向きだしたのは出産後、家事育児が暮らしのメインになった頃からだった気がします。
今以上に心の余裕がなかったあの頃、意識だけでも遠くの世界にいざなって楽しんでいたのかもしれません。

コロナ禍の到来、ほぼ同時期に息子の発達凸凹が判明。
そんな穏やかな心ではいられない日々に寄り添ってくれたのもやっぱり海外小説でした。日常生活がとんでもない状態になればなるほど、遠いところに意識を向けるべく海外ものにどっぷりはまっていく…。
平たくいえば現実逃避ですね。笑

私にとって非日常の最たるものだからかな。突如海外ミステリにはまったのもこの時期です。

海外ミステリ 海外小説

マニアックかも、とブログに書くのは自粛…。お好きな方いませんか?



最近読んだおすすめ本。

我ながら前置きが長い…! ここからは最近のおすすめ本を簡単に紹介したいと思います。

まずはTOP画のこちらから。
■トム・ハンクス『変わったタイプ』トム・ハンクス 変わったタイプ 小川高義 海外小説言わずと知れた名優トム・ハンクスによる小説。これがとってもよかった!

優しさあり、笑いあり、時には教訓めいたものも。どことなく懐かしさを感じさせる短編が多く、個人的には「天は二物を与えたか…!」と感じました。トム・ハンクス 変わったタイプ 小川高義 海外小説さまざまな映画に出演してきたからこそのリアルな描写にも圧倒されます。

■ヴァレリー・ペラン『あなたを想う花』あなたを想う花 海外小説フランスで130万部突破、「フランス国民が選ぶ必読本25冊」にも選ばれたという作品です。
決して消えることのない喪失感を抱えながら墓地管理人として暮らす主人公。ある男性がもたらした物語をきっかけに、彼女の人生が変化していく…。
少しのミステリ要素を含んだストーリーは、淡々と落ち着いた雰囲気を醸しながらもどこかドラマティック。詩的な文章も美しくて、フランス文学とはかくあるべし!といったところでしょうか。

さまざまな墓参者にそっと寄り添ったり、心を込めて丁寧に植物の手入れをしたり。そんな主人公の静かな姿にいつしか癒され勇気をもらえる作品です。
あなたを想う花 海外小説ちなみに著者はフランス映画の巨匠クロード・ルルーシュのパートナーなんですって。そう、あの名作『男と女』の監督です。
ストーリー中にちらほら彼の名前が出てくるあたり、彼への深い敬愛を感じます。

■エリザベス・ストラウト『オリーヴ・キタリッジの生活』
オリーヴ・キタリッジの生活 小川高義 海外小説過去にピュリッツァー賞・小説部門を受賞した作品。
気難しくて傍若無人、到底魅力的とは言えないタイプの主人公なのに、中毒性でもあるのか読み進めずにはいられない一冊。人生の妙を感じさせる短編ぞろいで、年齢を重ねた今だからこそ楽しめたように思います。

その続編となるのがこちら。
『オリーヴ・キタリッジ、ふたたび』
オリーヴ・キタリッジ、ふたたび 小川高義 海外小説主人公は前作と同じ。皮肉屋で毒舌なのはそのままに、時折見せる温かさがじんわり心にしみます。

世の中きれいごとばかりじゃないし、いつでも善人でいられるわけじゃない。”ほっこり”とは真逆の読後感かもしれません。
でも、年齢を経て対峙するであろう諸々にも、きっと小さな光があるはず。そう思わせてくれる作品でした。

余談ですが『オリーヴ・キタリッジ』はアメリカでドラマ化されていて、プロデューサーには前出のトム・ハンクスの名も…! 思いがけないリンクに心が浮き立ちました。
マニアックだなぁ。笑

◆ 続きます↓

【読書記録】続・海外小説のススメ。~選書のコツを少しだけ

ツナ

主婦 / 長野県 /

44歳/夫・息子(8歳)/手づくり部・料理部・美容部/生まれ育った東海圏を離れ、自然豊かな信州でゆるりと暮らしています。カフェや雑貨屋めぐり、読書が大好き。手作りや文章を書くことにも興味があります。にぎやかすぎる息子中心のドタバタな毎日を、笑顔で心穏やかに過ごせるよう奮闘中!服も暮らしもシンプル好みですが、ノスタルジックで温かみのある東欧・中欧の雑貨には目がありません。

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