徳島旅の続きです。
私達が2泊3日で宿泊した、1組限定のお宿“B&B On y va & Experience”のオーナーの齋藤郁子さんにアテンドされ、齋藤さんの持たれているお山の中の農園、通称「オニヴァ農園」に3日連続で連れて行ってもらいました。
農園では
宿から車で15分ほど。軽トラックがやっと1台通れるほどの断崖絶壁の山道を上って行くと、その農園はあります。
とっても人慣れしたニワトリさん、「ぴーちゃん」が出迎えてくれました。
17:00まではニワトリさん達は放し飼い!放し飼いすることによってニワトリさん達も足腰が鍛えられ、天敵に出くわしてもここのニワトリさん達は逃げ足が速いそうです。
齋藤さんは毎日、ニワトリさんのお世話や田んぼの手入れのためにこの農園に通われているそうです。
雄鶏、雌鶏以外に、ニワトリの雛も小屋の中にたくさん居ました。
斧で薪割り&こみ切りで藁切り
農園に滞在中、薪割り体験をさせてもらったり…、
ニワトリさん達の飼育小屋の床に敷く藁を短く切ったり。(この農具は「こみ切り」と呼ぶそうです!)
ニワトリさん達への餌やり
意外だったのが、ニワトリさん達が色々なものを食べること!煮干しやお米はもちろんですが…、
なんと、アブやトンボなどの虫、ミミズも大好物!(アリ、クモ、ハチは好まないようでした)齋藤さんから「アブやトンボが居たら捕まえて殺してニワトリさん達にあげてね~」とライトに言われて、うちの子達にそんなこと出来るのかな…、と不安に思っていたら。
子どもの順応力って凄いですね。普段虫も殺せないのに、トンボやアブを網で捕まえては上から踏んづけてニワトリさん達にあげていました。
貝殻を砕いたものも餌に混ぜているそうです。これを食べると、産んだ卵の殻が強く硬くなるとのこと!
ニワトリさん達の産みたての卵。ニワトリは年中卵を産む訳ではなく、春と秋のちょうど良い気候にたくさん産むそうです。今の時季のような最高気温が30℃越えになって来ると、なかなか産まないのだとか…。
田んぼも
農園の隣には、田んぼもありました。稲作までこなされている齋藤さん。まさにスーパーウーマン…!
この写真だと分かりにくいのですが…、ホースの水で、山の上方から岩清水を引いて、田んぼに水を張っているのです。絶え間なく出て来る清らかな水は、自然に湧いた岩清水で天然に濾過してあるものなので、もちろん飲み水としても最高!喉が渇いたらここのお水を飲み放題でした。
たまたま、以前に神山町の年長の方が持っていた昔の地図(安土桃山時代?豊臣秀吉の頃のものだそう)を閲覧する貴重な機会があり、この山で岩清水が湧いていることが判ったのだそう。山の持ち主の方から最初の2年ほどは借りていたそうですが、持ち主の方が山のメンテナンスが行き届かなくなり、齋藤さんに山を売ってくれる運びになったのだとか。「清らかな飲み水があって、お米があって、卵もお肉(=ニワトリさん)もある。たとえば自然災害などで物流が止まっても、この山の恵みで生き延びられる」と話されます。
こちらは栽培されているミニトマト。「どうぞ食べてみてください!」と言われるままに頂いてみると、とっても濃くて甘くて驚きました!
山の上にはハンモックも
この農園には、神山まるごと高専の学生さんもよく訪れるのだそう。自転車で山道を駆け上がって来る体力のある学生さん達とここでバーベキューをすることもあるそうです。
人慣れしているぴーちゃん。齋藤さん曰く、鶏語が話せないから雌鶏達にモテなくて、自分が人間側だと思っているからか、人間から餌をもらわないのだそうです。私達が山を後にする時も、ぴーちゃんだけは帰って行く人間達をジーーーっといつまでも見つめていましたね…。子ども達も「ぴーちゃんがまだ見てる…」と、いつまでもぴーちゃんが気になっていた様子でした。
元・造り酒屋を改装した古民家B&B
今回泊まった宿について最後に紹介させてください。
江戸時代に建てられた元造り酒屋を改装して、給湯熱源に薪ボイラーを採用されているそう。間伐しなければならない杉を二次利用出来る上に、蒔を燃やして出来た灰は山の植生や土作りに役立ちます。
中は吹き抜けになっています。
こちらはキッチン側。
2階に5人で寝ました!(このあと、お布団を追加で敷いてくださいました。希望すれば別棟にも寝床を用意してくれる感じでした)
キッチンには、オニヴァ農園のニワトリさんが産んだ卵が5人分×2泊分用意されていました♡
セルフモーニング。調理器具もコンロも使用可能。
卵は、1泊明けの朝はスクランブルエッグに。(食パンは「かまパン&ストア」のものを用意してくださっていました)
2泊目明けの朝は目玉焼きに。(一部子ども達用にスクランブルエッグにしました。)
徳島県と言えば、阿波踊りですよね。齋藤さんが阿波踊りの練習をする集まりも見学させてもらったり、農家の方と談笑されているのを垣間見たり…。
アップル社に勤めておられたのを退職して神山に移住された齋藤さんのお話はここには書き切れませんが…、
とにかく強烈なカルチャーショックを受けた徳島旅でした。
TB - はな
主婦 / 神奈川県 / LEE100人隊トップブロガー
41歳/夫・息子(13歳・11歳)・娘(8歳)/手づくり部・料理部・美容部/大雑把な山羊座のO型。好きなものは器、アメリカンヴィンテージ、宝塚歌劇、マンガ、ミナペルホネン、オールドマンズテーラー、GU、ユニクロ、無印良品など。ファッション・インテリア・お料理などLEEで勉強中。両実家とも遠方で3人の子育てに日々奮闘。コロナ禍を抜けてからは工場見学や社会科見学、博物館や科学館、美術館巡りにハマっています。ドタバタと過ぎて行く日々の中でも「今」を大切に、小さな幸せを拾い集めながら成長して行きたいです。
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