夏休みの計画を立てている方も多いというのに、春休みの話しでごめんなさい。
(そしておすすめスポットなどが出てくるクリップではありません)
仕事が繁忙期のものすごく忙しい時期、強行突破で3泊4日の沖縄旅に行ってきました。
実は2020年の夏も、2022年の夏も沖縄旅を予約していたのですが、コロナの状況を鑑みてキャンセルしていたので、念願の沖縄。
この沖縄旅で決めていたことは、
「スマホは置いて、家族と過ごす」ということ。
我が家の子ども達は中2と小5の男子です。
息子二人なので「いつまで一緒にでかけてくれるかな〜」
なんて思った日もありますが、
今でも週末は普通に家族4人でお出かけしてます。
とはいえ、そんな日が遠く感じる日も来るかもなので、やはり旅の思い出は大事にしたい。
長らくブロガーをしていたり、ひっそりとインスタもやっているので、映えるものを撮りたくなる性が、すこしばかり身についてしまったこの頃。
でも、今回はそういうのから離れたいなーって思ったんです。
手軽に携帯で映えるものを撮るんじゃなくて、家族用のカメラでいっぱいいっぱい子ども達の写真を撮りたい。
そう決めて、携帯は調べ物する時以外はバッグにinして、常にカメラを片手に、子ども達の姿を撮り続けました。
「あぁ、楽しくて愛おしい時間だったな」
と、今でも旅を振り返って、笑顔になります。
物心ついてから初めて飛行機に乗った次男は
機内で映画が観られる!と興奮し嬉しかったのか、
行きに観た「バズ・ライトイヤー」の映画のストーリーを
沖縄の地を手を繋ぎ歩く道すがら、
ずーーーーっと解説してくれます。
「へー」「ほー」「ふーん」と定型文で返す私にも、それはもう熱心に・・・ 笑。
たまに疲れて、
「誰かおしゃべり次男君を引き取ってくれ~」
と夫や長男にヘルプを出すも、
誰も引き取ってくれない・・・となるのも我が家の定番のオチです。
(方法としては、私と繋いでいる次男の手をそーーーっとそーーーっと、夫の手にスライドさせる技。でも、気づかれて逃げられる。)
あと、沖縄の花や綺麗な海を見ながら、
次男君とこれまた手を繋ぎながら、
お互い大好きな映画「リメンバーミー」の替え歌で、
「リメンバ~ミ~、〇〇だけど」というところを
「お母さんは~、怒ると怖いけれど~」などなど家族の話を替え歌にしまくったり。
↑最終的に優しく見守る展開のオチの歌詞があるので、喧嘩にならない・・・!
誰もいない綺麗な海沿いを子供と歌いながら歩くだけでも、
日常とは違う風景なので、
ちょっとしたことでも、嬉しくて楽しくて。
風景とともに記憶に残るのが旅の良さですよね。
あと、沖縄限定の紅芋アルフォートを買った後、
運転中の夫が疲れて甘いものを欲したようで
「紅芋アルフォートちょうだい」と言ってきたのに
次男が「大事だからダメ!」と家から持参した普通のアルフォートを渡したのに
それに気づかなかった夫が
「へー!紅芋美味しいじゃん」とめっちゃ味わって批評してきて
「え、それいつもの普通のアルフォートですけど」
ってなったのが、私的にツボで後部座席で腹抱えてずっと笑ってました。
しっかり者の夫の天然ボケ的間違いがツボなので、ずっと涙流しながらゲラゲラ笑っていたら、息子たちに「お母さん、そんなに面白い?」と若干引かれる性格が悪い母。
・・・は!
思い出がてら、完全な内輪ネタを書いてしまってすみません。
心に残った場所
観光スポットを書くつもりはないのですが
行って良かったなという場所を書き残したいと思います。
家族全員初沖縄だったのですが、
子連れということで戦争に関する場所に行きたかったんです。
先日の沖縄の慰霊の日(6/23)に「沖縄全戦没者追悼式」が行われた平和祈念公園に行ってきました。
沖縄戦終焉の地。
沖縄戦で亡くなられたすべての人々の氏名を刻んだ「平和の礎」を歩くと、本当に多くの方がお亡くなりになったことを目の当たりにし、胸が痛みます。
また、「北霊碑(北海道)」や「岩手の塔」など46都道府県の慰霊の塔があり、沖縄から離れた地の出身の戦死者の数も多く、東京に住む子供たちや、毎年帰省する岡山県などの慰霊碑を見て、子供たちも何か感じてくれたら、と思い平和記念公園を歩きました。
そして、一番に心に残った場所が「ひめゆりの塔 ひめゆり平和祈念資料館」。
やはり自分と同じ女性ということで、軍人の方の戦争体験以上に、より胸に迫るものがありました。
ひめゆり学徒隊と同じ年齢だった自分は過去に確かに存在するわけで、生まれた時代が違っていたら、と考えてしまいます。
ひめゆり平和祈念資料館は数年前にリニューアルされているようで、館内は新しくとても資料が見やすいです。
映像資料も多く、その一つひとつをどれも最後まで見ずにはいられなくて、たぶん3時台に行ったと思うのですが、閉館時間になってもまだすべての展示を見終わらなくて退出したのが心残りでした。
映像資料には高齢になったひめゆり学徒隊の方たちが数年前に答えたであろうインタビューが多いのですが、その中で特に心に残った話があります。
ひめゆり学徒隊では、
戦争に行って亡くなる兵隊さんたちは
「天皇陛下、万歳!」と言って命を絶つと学校で教わっていたのに、
実際に戦争で亡くなった兵隊さんたちは
「お母さーん!」と言いながら亡くなっていった。
沖縄戦の悲劇は、戦況や敵軍の行動が正しく伝えられず自害することで生まれた側面も大きいため、ひめゆり学徒隊のインタビューでも「こう聞いていたのに」という内容が多かったように思います。
亡くなるその瞬間は、兵隊ではなく一人の人間だったのだと思います。
家族で沖縄を旅していたので、
私はこの「お母さーん!」という言葉が忘れられないです。
我が子や世界の子供たちが戦地に行くようなことが起こらないよう平和を祈るしかないのですが、
戦地ではなくても、母である自分がもしもう亡くなっていても、
子供たちが大人になって、いつか最期のときを迎える日に、
お母さんであった自分の存在を思い出してもらえるような
そんな大きくて温かい存在になりたいと、胸に誓ったのでした。
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つらつらとブログを書いていたら、前半と後半がまったく雰囲気の違う内容になってしまいました。
不謹慎かもしれないので、どちらかを消そうかなとも思ったのですが。
でも、現代を生きていくってこういうことなのではないのかなって思うんです。
過去に戦争が起こった国に生きていて、ニュースや特集番組で戦争について知ると胸を痛めるけれども、毎日の日常の中で常に戦争や戦時中のことを考えながら生きていくことは、やはり難しいと思います。
以前3.11のインタビューで
「忘れられることが一番怖い」
という被災者の方の話を聞いてから思うことなのですが、
毎日思うことは難しいけれど、忘れないことが大事なんじゃないのかなって。
日常もあって、平和について考える日もあって、というのが今を生きる私たちのリアルなのかなと思うので、こうやってブログの内容が混在することもあるのかな、と思ったんです。
とはいえ、やっぱり不謹慎に思われる方もいるのかなと、削除することも踏まえ、コメント欄は控えさせていただきました。
家族で初めての沖縄旅。
我が家は子供が学生ということもあるので、沖縄の歴史を知ったうえで、この地で過ごしてもらいたいなと思っていたので、とても良い経験になったと思います。
スマホを見ることも控えて、家族とだけ向き合った三泊四日の旅。
両親共働き&学生の子供二人の4人家族が
ずーーーーっと4日間くっついて一緒にいるって、
旅行でもないかぎり、あまり機会がないんです。
そういう意味でもとても貴重で、本当に大切な時間でした。
この夏はどこに行こうかな。
マル
会社員 / 東京都 /
44歳/夫・息子(13歳・9歳)/美容部/本とお酒とおいしいものが好きです。家族や友達と笑いあう時間、1人で過ごす時間、どちらも大切に毎日を過ごしています。日々の楽しいこと、役立つこと、胸に響いたことなどを、クリップに綴っていけたらと思っています。LEE100人隊の活動を通して、たくさんの出会いがあればうれしいです。