帝国ホテルでの設計でも知られるアメリカ人建築家、フランク・ロイド・ライトの建築がロサンゼルスにもあると知り、先日見学へ行ってきました。
2019年には、ライトが手がけたアメリカの8つの建築作品が、世界文化遺産に登録されたそう。
今回見に行った「ホーリーホックハウス」も、その「フランク・ロイド・ライトの20世紀建築作品群」の一つです。
イーストハリウッドの丘の上
ホーリーホックハウスが建つのは「イーストハリウッド」と呼ばれるエリア。
近くのカフェでモーニングをして、歩いて向かったのですが、予想以上に登ります。
駐車場があるので車でもアクセス可能です。
到着すると目の前には美しいジャガランダとロサンゼルスの街並みが。
ジャガランダはカリフォルニアでは初夏の訪れを告げるお花。
この時期、街中でもちらほらと紫のお花を見かけます。
うまく写っていませんが、遠くにはハリウッドサインやグリフィス天文台も見えました。
建物周りの公園は無料なので、のんびりピクニックをしている人もたくさん。
ロスの街並みと世界遺産を前にピクニック、いつかやってみたい。
ホーリーホックとは
「ホーリーホックハウス」の「ホーリーホック」は人の名前か何かかなと思っていたのですが、お花の名前だと知りちょっとびっくり。
日本語では「タチアオイ」という名前のお花だそうです。
日本ではちょうど梅雨入りの頃に咲くのだそう。
こちらに梅雨はありませんが、ちょうど見頃だったようで、この時期に来られてよかったです。
ホーリーホックはクライアントのBarnsdall夫人の一番好きなお花だそうで、このお花を抽象化したデザインが建物にもたくさん取り入れられていました。
抽象化しすぎてよくわからないけど、言われてみれば、、
外にも。
お花と比べてみたら何となく、、
この住宅はマヤ文明の建築に影響を受けて設計されたらしく、マヤの香りが漂う外観でした。
圧巻の内部空間
中に足を踏み入れると、まずはダイニング。
木が贅沢に使われていて、気品漂う空間でした。
キッチンも好き。
一番の見所はリビングルーム。
石ころみたいなオブジェが見事にマッチ。
絵になるアングルです。
屏風のようなものが飾られていたり、行灯みたいな照明があったり、日本文化の影響も随所に見られました。
旦那さんお気に入りの回廊空間。
ライブラリー。
部屋に置かれた家具や
カーペットの模様までライトがデザインしたそうです。
「やっぱりライトはすごいね〜」などと言いながら見て回っていましたが、解説員さんの説明によると、
Barnsdall夫人はこの家を気にいらず、最終的にはロサンゼルス市に寄付されたのだそう。
個人邸だとなかなか見学は困難なので、一般開放されている貴重なライト建築です。
見学料が7ドルというお手頃価格だったので、あまり期待せずに来たのですが、とても見応えがあり、家の中をぐるぐると何周もして名残惜しく家を後にしました。
「この空間でこういう風に過ごしたい」と妄想がかき立てられるので、やっぱり住宅建築が見ていて一番楽しい。
近場ではイームズハウスも見学可能なので、いつか訪れてみたいと思っています。
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カーリー
主婦 / 奈良県・アメリカ /
40歳/夫・息子(8歳)/手づくり部・料理部/3年間のドイツ生活を経て、アメリカで暮らすことになりました。クラフトやお菓子作りなど、作ることが大好きです。100人隊に入って、苦手だったお料理にも挑戦するようになり、お気に入りの器でテーブルを作る楽しさも知りました。新しい場所でも毎日ワクワクを探して、暮らしを楽しんでいきたいです。
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