すっかりご無沙汰してしまいました…024 kanoです。
GW前、息子の風邪にはじまり、夫、私も見事にうつり、ついには娘まで。
さらにGW後は息子が胃腸炎をもらってきてしまい、なかなか落ち着かない日々を過ごしていました。
その間、中耳炎や予防接種などもあり、何かしらの病院に通う毎日でした…。
やっぱり健康が一番。改めてその尊さを感じました。
さて、そんななか私はこちらの本で元気をいただいていました。
桜木紫乃「妄想radio」
北海道出身の桜木紫乃さん。
小説は今までいくつか読んでいたのですが、エッセイは初めて。
こちらは「ずれずれ草」「妄想radio」「担当編集者すぐバレる 覆面座談会」の3部構成になっています。
エッセイのなかでも特に印象に残ったエピソードは、ご主人が単身赴任中のおはなし。
夕食中にお子さんたちが面白い話をしてお母さん(桜木さん)を笑わせたら100円、というルールを作っていたとか。
なんて楽しい家庭!素敵なお母様だったのだなと想像します。
健康と思い出はお金で得られない、母の時間は楽しかったーというようなことが書かれており、自分の時間がないことを嘆きがちな最近でしたが、今しかない子育て期間を精一杯楽しまなければと前を向かせていただきました。
テレビなどで拝見し、ユーモアのある素敵な方だなという印象でしたが、エッセイを読んでそのあっけらかんとした人となり、桜木さんの社会に対する見方などを知り、さらに惹かれました。
同じ北海道出身といえども、広い北海道、桜木さんの生まれ育った道東と私の住む道南では見える景色が違います。
小説「ホテルローヤル」の舞台、釧路の情景はエッセイにも登場します。
その景色を桜木さんの美しい言葉で綴られると、一度訪れてみたくなります。
できれば真冬の夕方頃の景色、見てみたいなぁ。
たくみな比喩表現で綴られた本は味わい深く、何度も言葉を噛みしめました。
桜木さんの明るくひらけた人柄が伝わる、人とおんなじ考え方でなくてもいいよね、と自分を肯定してくれるような一冊でした。
西加奈子さん「くもをさがす」
以前しょこみちゃんが紹介していた西加奈子さんの「くもをさがす」も読了。
乳ガンという重いテーマにも関わらず、関西弁を話すカナダ人に終始笑わせていただきました。
しかしガンを患ったことを母親に伝えるシーンは涙なしでは読めませんでした…。
素敵な人のまわりには同じく素敵な人が集まるんだなぁと温かい気持ちになります。
(毎回語彙力がなく、本の魅力を全然伝えられずすみません。でもたくさんの方におすすめしたい本です)
何度も読み返したい大切な一冊になりました。
024 - kano
事務職 / 北海道 / LEE100人隊
35歳/夫・息子(4歳)・娘(1歳)/手づくり部・料理部・美容部/北海道の南の方で育ち大学進学にて上京。その後また地元に戻り暮らしています。料理すること、食べること、食事に合わせたお酒を飲むのが好きです。田舎で暮らし、四季折々新鮮なものを食べられる贅沢を日々感じています。ゆったり穏やかに日常を大切に、自分らしく自然体でいられるよう日々過ごしています。コスメ、ファッション、読書も好きです。身長166cm。
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024 kano