きっかけはTV番組。

朝のTV番組に彼女がトークゲストで出ていたんです。

何気なく見ていたそれが抜群に面白くて、途中で切り上げて用事を済まそうと思ってたのに番組エンディングまで見届けてしまった。

関西弁でユーモアたっぷりに話す彼女に釘付けになってしまったのです。

見終わった後、そうだ、しょこみちゃんがブログ書いてた気がする、と再度読ませていただき。

西加奈子さん新刊「くもをさがす」は初のノンフィクション

小説家、漫画家、映画監督etc。

LEE6月号でいうところの「クリエーター」にかなり疎い私は、お恥ずかしながら彼女のことを存じ上げておらず、つまり作品も何も通ってきていません。

なんだけど、なぜか、これは読まなくちゃ、って思えた。

なんにも知らない私がTV1回見ただけで野次馬っぽくないだろうか、とも思ったけれど、逆に彼女の「生の姿」を見て、「知りたい熱」の方が治まらなかった。

帯にも「あなたに読んでほしいと思った。」って書いてあるし、いいよね？

西加奈子：くもをさがす

一気に読みました。

「がんになった」。

ナーバスなテーマにみえるけど、絶望感よりどこか希望のある内容で。

病のこと、家族のこと、友達のこと、周りの人たちのこと。

日本のこと、カナダのこと。

自分のこと。

これは闘病記なんかじゃないよ、すごくきらきらと、いきいきとしている！

（当事者じゃないから言えるのかもしれないけれど。）

私は私。

自分を肯定するためによく聞くフレーズは、つまずきそうになった時その言葉を思い出して私も言い聞かせてきたけれど。

実際、どうなんだ？

この作品（というかもうメッセージ）を読んで、違和感さえも抱かなかった「無意識」に気付かされました。

「そうであるべき」がいい意味で溶けていく感じ？

後半にほんの少しファッションについての考察が出てくるんだけど、思わずどきっとしたよね。

ななな、なるほどだわ。

強いメッセージをくれた、「くもをさがす」。

LEE6月号でも紹介されていましたよ。