故・柴田侑宏氏脚本・演出の不朽の名作『うたかたの恋』

もう東京公演も終演してしまったのですが、花組トップスター柚香光（ゆずかれい）さん率いる花組で、宝塚歌劇の不朽の名作『うたかたの恋』が小柳菜穂子氏による潤色で装いも新たに再演されました。『うたかたの恋』はクロード・アネ原作『マイヤーリンク』を元に19世紀のオーストリアで実際に起こった皇太子ルドルフと男爵令嬢マリーの悲恋（「マイヤーリンク事件」と呼ばれています）を、宝塚歌劇の名演出家、故・柴田侑宏氏がドラマティックに描きあげた、宝塚の宝と呼んでも過言ではない不朽の名作です。宝塚歌劇での初演（1983年）ルドルフ役は麻美れいさん、マリー役は遥くららさんでした（麻美れいさん、今見返しても男の人にしか見えない件…）。

故・柴田侑宏氏は宝塚ファンからも宝塚歌劇の生徒さんからも信頼厚く、柴田氏演出であればほぼ間違いナシと思えるほどでした。母と私、親子で柴田氏の作品が大好きで、母は『柴田侑宏　脚本集』を購入していました。（今も大事に保有しています）柴田氏脚本・演出の『琥珀色の雨に濡れて』『あかねさす紫の花』『バレンシアの熱い花』も再演を重ねる名作で私自身も大好きな作品です。涼風真世さん初演以来再演こそされていませんが『珈琲カルナバル』も好きでしたね…。（生舞台を観劇した小3の頃…）晩年に近付くと目のご病気のせいで脚本が書けても演出まで手がけるのが難しくなられ、脚本・演出の両方を務められたのは1997年初演の雪組公演『仮面のロマネスク』が最後でした。（『仮面のロマネスク』もやはり、何度も再演されている超人気作です！）柴田氏の脚本の手腕は演出から一線退かれた後も絶大なる人気を博し、『黒い瞳』『激情ーホセとカルメンー』『凱旋門』も激推ししたい名作です…。

前振りが長くて申し訳ないです…今回の『うたかたの恋』も初演以来何度も何度も再演が重ねられている人気作です。

直近では紅ゆずるさん率いる星組公演が最後なので実に5年ぶりの再演なのですが、故・柴田侑宏氏の素晴らしい脚本は最大限活かしつつ、小柳菜穂子氏による潤色で新たな演出も加わり…、なんと大劇場での上演は30年ぶりなのだとか…！！（これまでの再演は全国ツアー公演etc.でした）1983年の初演から今年は40周年という節目を迎えるそうです。

主役のお二人、麗しすぎます…

舞台写真集『Le Cinq（ル・サンク）』とブロマイドいろいろ

今回購入したのは、まずは舞台写真集『ル・サンク』。特に好きなのがトップスターお二人の“Costume Variation”。宝塚歌劇の華やかで豪華な衣装の全てのパターンを見ることが出来て、また海外ミュージカル以外であれば写真集の末尾に脚本まで付けてくれるお得感！！結局生舞台観劇も出来ず、ライブビューイングにも行けず、DVDも未視聴なので…、旧作とどのように変わったのかなども脚本を眺めて違いを見つけるのが楽しいのです。

それからブロマイド。『うたかたの恋』はトップスターさんがオーストリア皇太子・ルドルフということもあって、終始軍服姿なんです♡　柚香光さん扮するルドルフがあまりにも素敵過ぎてブロマイド多めです…。星風まどかさん扮するマリー・ヴェッツェラのドレスも可憐で美しくて（これまでのマリー役の方々とは一線を画した髪型ですね。出来ればこれまでのマリー役の方々のスッとまとめた伝統的な髪型を踏襲して欲しかったな…という想いもありつつ、可愛いから買っちゃいました）。

ライブビューイング（およびLive配信）の日は親戚の慶事と重なったため参加叶わずでして…
やっぱりDVDを買おうと思います。
LEEでも宝塚スターインタビュー“ことばの力”連載中でして、LEEブログで宝塚歌劇について執筆するハードルがだいぶ下がり嬉しく思います♡（それでも、かなーーり濃いネタで失礼致しました…）

⋆⸜ᵀᴴᴬᴺᴷ ᵞᴼᵁ⸝⋆ LEE100人隊 ／ はな