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春を待つ2月の課題図書

  • TB あき

2023.02.26

  • 8

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最近はめっきり読書ペースが落ちているわたしです。
以前は、分厚めの小説を次から次へ読んでいたけれど、最近は夜になると目は霞むし眠たくなるし、本当に読書がすすまない。
その上、記憶力も低下しているのか?小説などを少し間を開けて読み始めると、前に読んだ部分の細かいストーリーを忘れてしまい、戻って確認する始末。
そんなこともあって、最近ではエッセイのような短編の作品や、小説でも短編集のような作品を以前に増して読むようになりました。
これなら、ストーリーを忘れることもないし、短い短編で綴られているので、1日1、2編読む、ということもできる。

そんな昨今のわたしの読んだ本たちをご紹介します。

「すこやかなほうへ」 小川奈緒

LEE読者にはおなじみの小川奈緒さんの新刊です。
小川さんの著書を手にしたのは、haruちゃんとの本の交換便でお借りしたのが最初、
「ただいま見直し中」という本でした。
小川さんが40代の終わりを迎える節目に、日々の見過ごしがちな違和感に一つ一つ向き合っていくエッセイです。
これまでの習慣を見直したり手放したり、続けたり、今の自分の暮らしと生き方にすり合わせるように探りながら進む姿が、自分自身ととても重なりました。
それ以来、すっかり小川さんのファンになったわたし、新刊の発売を楽しみにしていました。

すこやかなほうへ、というタイトルの通り、こちらの本も日々のちょっとした違和感をそのままにせず、自分自身が納得がいくように、すこやかなほうへつなげるように、幾つもの暮らし方の工夫やアイデアが散りばめられています。
小川さんはわたしより年齢的には先輩ですが、世代的にはとても近いので、いろんな場面で「わかる、わかる」と膝を打ちたくなります。
日常のささやかなことを丁寧にすくいあげて、よりすこやかなほうへ導いてくれるような、そんな本なのです。
自分にしっかりと軸を持って、一つ一つをスルーせずに向き合って都度考えて自分ごとに落とし込んでいくことの大切さを改めて知ります。

いつか小川さんのご自宅でのワークショップに参加してみたいなあ、と夢見つつ、繰り返し読んでいます。

ちなみにこちらの本は、にこぷんちゃんも紹介されていました。

【小川奈緒さん】すこやかなほうへを読んで

「この世の喜びよ」 井戸川射子

先日発表された第168回芥川賞受賞作です。
装丁の印象の柔らかさと、薄さに加え、新聞の書評で読んで、おもしろそうだと思ったのがキッカケで読みました。
はじめて読む作家さんの作品に触れる瞬間はとてもドキドキします。

表題作は、主人公の女性が「あなた」と二人称で語られていくところからはじまります。
二人称に慣れないところから読みはじめるので、知らない世界の知らない広い川を泳いでいるようなふわふわした気分で読みすすめました。
言葉の使い方が独特で、ふわふわした気持ちのまま読了。
そして続けて2度読みました。
読む人によって感じ方が大きく違いそうな作品だと感じた。
読んだ誰かと語り合ってみたい。

「東京あたふた族」 益田ミリ

大好きな益田ミリさんの新刊です。

上京からデビュー直前までを描いたお話から、コロナ前と後の日常のお話まで、読み応えたっぷりの素敵な一冊でした。
益田さんのエッセイはいつもふっと温かい気持ちになります。
そして、些細な1文でキュンと泣きたくなる。

スローペースではありますが、やっぱり本を読むのは大好き。
一番捗るのはお風呂で読むことかなあと思います。
(ふやけないよう対策も万全に!)

TB - あき

会社員・料理教室主宰 / 福岡県 / LEE100人隊トップブロガー

49歳/夫・息子(24歳)・猫/手づくり部・料理部/インテリアコーディネーター、ジュニアベジタブル&フルーツマイスター。料理と、そのまわりの空間づくりと、インテリアが好き。季節を感じながら、料理をして盛り付けてしつらえて。いただきますと食べることがなによりの幸せだと思っています。おしゃれすること、本を読むことも好きです。生まれも育ちも生粋の関西人ですが、福岡に住んでもう15年以上が過ぎました。日々の暮らしを丁寧に楽しく。よろしくお願いします。

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