こんにちは、しょこみです🕊
LEE100人隊の新隊員募集中!締切は10/5(木)!
今日はわたしの応募のきっかけや、わたしが思う100人隊の良さについて書きたいと思います。
LEE100人隊、応募のきっかけ
母が読んでいたLEEは昔から馴染みがあり大好きな雑誌でした。
書くことも大好きで読むことも大好き。ドイツ駐在を機に個人ブログはずっと書いてました。それがきっかけで100人隊のことも知ったんだったかな。とにかく個人ブログの孤独といったら!もはや日本で暮らす家族への私信と化したブログ(それはそれでよかったのですが)、LEEWebで書くことができたらどんなに幸せか!
よし、本帰国したらチャレンジだ!と思い帰ってきたのが2021年夏。コロナ禍真っ只中で、強制隔離や家探し、引越し等々バタバタしているうちに締め切りを過ぎてしまいました(涙)。
迎えた2022年。今年こそは絶対に応募しようと決め応募期間も頻繁にチェック。
けれど、こんなに心に決めていた100人隊のことも忘れてしまうような出来事がありました。
真夏の忘れられない日
以前もブログで少し触れましたが、わたしは自然妊娠が難しく長年不妊治療をしています。
日本でもドイツでも何をやってもかすりもしない治療に、自己肯定感はゼロどころかマイナス。
子どもがすべてではないことは分かっていますが、今は夫婦ともにもうちょっとがんばってみよう、と話しています。ただ自分たちで決めたとはいえ疲労困憊、ゴールの見えないマラソンを走り続けているような感覚です。
そんなわたしに、初めての妊娠反応が出たのが2022年の夏のこと。
移植結果を聞く日、「期待しちゃだめ!今回も“残念ながら”、だから」といつもどおり言い聞かせて診察室へ入ると、あっさり「反応出てますよ」と。
この日を待ち望んでいたはずなのに、あまりにも壁が高すぎて自分にはもはや来ないものだと思っていたので、驚きすぎて信じられなくて。
帰宅して夫に報告する時に、初めて声を上げて2人で泣きました。
でも、まだまだ安心できない。今までこんなに裏切られてきたのに、急にすべてがうまくいくわけない。反応が出てくれただけで大前進!
そう言い聞かせて舞い上がらないようにしていたけれど、ある日の診察で実際に「残念ですが成長が止まっています」と言われた時は目の前が真っ暗になりました。
嘘であってほしいという気持ちと、やっぱりそんなにうまくいくわけないかという気持ち。
手術をしてお腹がからっぽになってしまって、心も一緒にからっぽになってしまったようでした。
背中を押してくれたのは、LEEでした。
このころは、100人隊へ応募しようという気持ちもすっかりなくなっていました。雑誌を読んだりおしゃれをしたりする気力がなかったのです。
そんなある日、気分転換に電子書籍でも読むか、と何気なく購入したのが昨年のLEE9月号。その時の最新号ではなかったのに、目次も見ずなぜか9月号を選びました。
するとそこには「働きながら“不妊治療”をするということ」という特集がありました。
自分の年代向けの雑誌を開くとキラキラした「母かキャリアウーマンか」しか存在しないように思えてしまって、好きだったファッション雑誌も遠ざけてしまっていたわたし。
けれどLEEは違いました。
「わたしだってがんばってる!」と思いたいけれど母になれない、キャリアも積めていない、なーんにもないわたし。それは本当のこと。
けれど、ひとりぼっちで戦っている人の声を見つけてくれる雑誌があるんだな、わたしの存在も社会の一員に数えてくれるんだな。
いろんな気持ちが込み上げてきて、その特集を読みながら、ベッドの上でぼろぼろと泣きました。
■
悲しいけれど治療をしている人の何%かは必ず、我が子を抱くことなく治療を終えます。何年やればいいとか、いくらお金をかければいいということはありません。
夫婦同じ気持ちで長期間治療に臨めることだけでも幸せだと思いますが、望んだ結果を得られないまま治療を終えるという決断も、自分でしなければならない。
そういった背景まで踏み込み、心の痛みを抱え、それでもそのご夫婦らしく前を向いて歩んでいく姿を取り上げてくださったLEEに、わたしは救われました。
同時に、この先子どもを授かることができてもできなくても、今より自分をちゃんと大切にしてあげたいと思いました。
どうなったとしても、この先も続く人生そのものをもっと豊かにしたいなと思えた時、「あ、100人隊に応募したい」という思いが蘇ったのでした。
そこから応募写真を撮るためにお気に入りの服を引っ張り出して、なんとか髪を整えてメイクをして、久しぶりにカメラの前で笑いました。
いろんな人が色んな思いで
「母かキャリアウーマンか」なんていう狭い括りではなくて、百人百色が尊重されている小窓に、わたしは何度も励まされてきました。小窓の住人のみなさまから、温かくやさしい気持ちをいただいてきました。いろんな幸せのかたちをおすそ分けしていただいてきました。
そんな読者だったわたしが書き手になって、わたしの色ってなんだろうと思った時に、この話をいつか書きたいと思っていました。
ここにふさわしい内容だろうかと悩みもしましたが、同世代、きっと人知れず涙している方もいらっしゃるのではないかと思います。
なんだかうまく言えないけれど、今日もどこかでひとりぼっちで戦っている誰かに届くといいなと思って、お手紙のような気持ちで書きました。
LEE100人隊、編集部の皆様も隊員さんも、とっても温かいです。
何を書けばいいのか、誰が読んでくれているのか、悩みながらの日々です。でも、わたしが他の隊員さんのブログからお人柄を感じるように、わたしのブログにもどれだけかっこつけても隠そうとしても人間性が出ているんだと思います。見られたくないいやーなところも、ずるいところも、恥ずかしいところも。
様々な企画にチャレンジさせていただいたり、コメントや100人隊デートを通して新しい関係も広がりました。ポジティブな言葉をかけてくれる周りの人のおかげで、前よりは自分を大切に思えるようになりました。
何者でもない一読者に、ここまでの場を与えてくれることってなかなかないと思います。
同期の応募エピソードを読んでも、それぞれの物語にぐっときます。共通しているのは「あの時思い切って良かった」ということ。
それぞれがえいやっと勇気を出したからこそ出会えたご縁です。
もし応募を迷っている方がいらっしゃったら、どうかえいやっと勇気を出してみてください。
たくさんの素敵な出会いが待っています。
長文になってしまいましたが、最後までお読みいただきありがとうございました。
【057しょこみ】
057 - しょこみ
主婦 / 神奈川県 / LEE100人隊
38歳/夫・息子(0歳)/手づくり部・料理部・美容部/優柔不断ですが、スイッチが入ると突き進むタイプ。国内外問わず旅が大好きで、特に北欧をはじめヨーロッパ贔屓。その土地ならではの手仕事や食文化に惹かれます。好きが高じてフードコーディネーターの資格を取得し、今は薬膳を勉強中。片付けが苦手で忘れ物が多いところを直したいと思いながら、LEEらしい素敵な暮らしに憧れています。100人隊になって美容にも興味津々。身長164cm、顔タイプソフトエレガント、骨格ウェーブ。2年目隊員です。
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