時々立ち寄る八百屋さんがある。
お店に入ると毎回思い出すオーラが際立つ店主のおやじさんと、
初めてファンタスティックな会話をした日。
店先で勝手が分からずどの野菜にしようか迷っていると、
目の前にあったお立ち台の陰からぬぬ~っと登場したおやじさん。
先ず、野菜は食べないと分からないと説く。
「味が分かるか?」と確認され、
「分かるよ」と条件反射で答えた。
おやじさんはおもむろにこれを食べろと無言でトマトを差し出してきたので、
一口かじると甘みもしっかりあり、適度な硬さと柔らかさがある美味しいトマトだった。
「美味しいさ~」と一言だけ感想を言うと、
おやじさんは顔を少しだけ緩ませ、
「味が分からん奴に食べさせても意味がないからな。分かるなら買っておけ」と
トマトとそれ以外で買うべき商品をクールに指南してきた。
ここまでの会話で何か見えない大きな信頼を感じ、
お店に行くとおやじさんが居ないか探してしまう。
何かいい野菜を紹介してもらえないか期待してしまうから居ないとがっかりする。(注:ときめきとか全く無い)
人を惹きつけるコミュニケションとは一体何だろう?
きっと回数でもなく量でもなく、質なんだろうな。
001 icoco
001 - icoco
会社員 / 沖縄県 / LEE100人隊
45歳/夫・娘 (17歳・8歳)・息子(9歳)/手づくり部・料理部・美容部/雑誌&WebのLEE、そしてLEE100人隊が好き。小窓の住人として自由に書きたいことだけを書いて駆け抜けて行ったらあっという間に3年目。これからもLEEが大切にしているものを大切にしながら、ゆるりと日常を楽しんで書き綴っていこうと思います。夢は美しい自然や花に囲まれて自給自足する事。衣食住+写真はシンプルカラーの中で時々はっきりとした色を使う事が好き。綺麗めカジュアルタイプ。肩幅広め中肉中背&骨が全体に目立つ骨格ナチュラル。身長162cm。
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