こんにちは。
LEE12月号の「小説」の世界にひたりたい!の特集に参加させていただきました。
紹介したのは青海エイミーさんの「ジミー」という小説です。
私自身小説は全く読まないのですが(読みたいけど中々手が伸びないのです)、エイミーさんの本は読んでみようと思いました。
小説を知るキッカケはエイミーさんのnoteとの出会いなのですが、文章の空気感が好きだったことと、クラウドファンディングをされていたことで「ジミー」を手に取ることになりました。
ジミーを読み始める前は高校生が主人公ということで、どんな気持ちで読めるかとドキドキしていたのですが、気付けば小説の世界にどっぷりと入っていました。
人は人との出会いで変化していくものですが、変化の形も本人にとっても良い形もあれば、そうでない形もあります。
主人公のマイにとって、帰国子女の転校生ジミーとの出会いは良い形での変化を遂げるものになります。
若さや持っていた気質の中でマイは環境ごとで複数の一面を持ち合わせます。友達とのマイの一面や歳上の彼との一面、どれもマイでありながらもまったく同じという一面はありません。
ジミーと出会い、ジミーの揺るがない芯に触れたことでマイに変化が出てきます。変化が起きたのはひとりの人間の一部だったとしても、その小さな変化がやがてマイ自身の人間性を作っていくことになります。
その変化の過程の描かれ方が非常に繊細で、どこか自分も似たような経験があったような懐かしい気持ちにもなり、小説の世界に浸りながら読み進めることができました。
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読み終えたあとは、涙が止まらず、忙しさを理由に忘れていたことや大切にしたかったことを思い出す機会となりました。
誰か大切な人を想い読んでもらいたいオススメの小説を紹介しました。
013 イノ
イノ
フリーランス / 千葉県 /
36歳/夫・息子(7歳・2歳)/手づくり部・料理部・美容部/兄弟育児で慌ただしい毎日ですが、日々の暮らしを観察して、新たな発見を楽しんでいます。言葉やイラストで想いを表現することが好きです。中庭と天窓のある家に住んでおり、居心地のよい空間づくりを大切にしています。観葉植物を育てることが趣味で、緑あふれる住宅で暮らすことが夢です。
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