（※場内の撮影許可を頂いております。ありがとうございます୨୧‧̍̊·̊‧̥°̩̥˚̩̩̥͙°̩̥‧̥·̊‧）
（※撮影禁止エリア以外は撮影OKでした。）

100人隊同期と「ALL TIME BEST 矢沢あい展」＠横浜高島屋へ

LEE100人隊の同期で卒業生の明日香ちゃんとシオちゃんと、横浜高島屋で開催中の「ALL TIME BEST 矢沢あい展」へ行って来ました。（企画してくれた明日香ちゃん、ありがとう…！！本当はpepiちゃんも来る筈が、急遽来られなくなって残念…）

矢沢あい先生と言えば、私達アラフォー世代で知らない者はいないんじゃないかと思うほど。もう、ドンピシャ世代ど真ん中なんです！『天使なんかじゃない』を『りぼん』本誌で読んでいた頃は小学生だったし見る目が肥えていなかったんですが、『ご近所物語』、『下弦の月』、『Paradise Kiss』、『NANA』にはどれもハマりました…！今回の原画展は、貴重な直筆原画やイラスト、付録のカットや『りぼん』巻末カット、実際に使われていた画材や関連資料などなど、その数なんと300点！！入場する前から期待しかありません。

ヒーローヒロインのコンビシャッフル！天ないの晃の後ろには、NANAが！！「矢沢あい展」ならではのカップリングです！…だけど全然違和感なし！！

チケットは前売り券を予約しておくと確実です。（明日香ちゃんが予約してくれました。ありがとう！！）指定時刻になり、いざ！！

（※二人から掲載許可もらってます。ありがと～）

『ストリート・トラッド～メンズファッションは温故知新』挿絵コーナー→『Paradise Kiss』コーナー

最初は『ストリート・トラッド～メンズファッションは温故知新』というメンズストリートファッションの歴史を辿る本の挿絵たち。

本の挿絵でも矢沢あい先生独特の繊細な筆致は変わらずでした！

…と思ったら『NANA』のポスターも！

壁面が深いコバルトブルーになり、『Paradise Kiss（以下、パラキス）』コーナーへ移ります。

オシャレで大人でスタイリッシュ。それが『パラキス』。展示もどこか大人シックな雰囲気でした。

作中、紫が着用しているパラキスの服がいちいち可愛いんですよね…！！（紫にしか似合わない・着こなせない服たち）

トランスジェンダーで女装男子のイザベラがとっても素敵な人柄で（2000年代初頭からトランスジェンダー男子をサラッと爽やかに登場させる矢沢先生が凄い…）、名言多数なんですよね～。（原画を激写する明日香ちゃん＆シオちゃん。）

↓パラキスのアトリエに続くアーチを見ると胸がキュンと高鳴ります…。

↓ショーでジョージ達が作った渾身の青いドレスを纏った紫。初めて読んだ時は紫の美しさに鳥肌が立ちました…！

↓「今になって改めて読んでみるとジョージって碌でもない男だよね…」「あ～タクミもね。」「レンなんてドラッグやっちゃってたしね。」「ツトムが一番良いよね」「うん。一番良い。ちゃんとカメラマンになってるし！」などなど言いながら見るのが楽しすぎて…！

『ご近所物語』コーナー

『パラキス』の深いコバルトブルーな壁面から一転、『ご近所物語』の展示では明るいピンクに！「『ご近所～』はビビッドな色遣いが多いね～」なんて、キャッキャ話ながら巡りました。

↓壁画と一緒に歩くポージングするシオちゃんがお茶目♡（そしてそれを撮る明日香ちゃん。笑）

↓実果子プロデュースのブランド「ハッピーベリー」のモチーフが大好きだったなぁ…♡（よく真似して描いていた中学生時代…）この頃のデジタルとアナログの画法が混在しているタッチも大好きです…！

↓実果子のちょっと尖ったところとか素直になれないところ、夢をひたすら追い続ける自立心とか、当時いろいろ新鮮だった記憶が。

↓矢沢先生の描く脇役がまた一人一人キャラが立っていて魅力的なんですよね♡

↓実果子の中学生時代を描いた番外編「カラフル」。

↓「これさ、（単行本の）表紙の絵柄が全部続いてるんだよね～」と明日香ちゃん・シオちゃんのコメント。忘却の彼方にあった記憶が呼び覚まされる！

『天使なんかじゃない』コーナー

私が『りぼん』を読み始めたのは小学3年生の時から。『天使なんかじゃない』（以下、『天ない』）の連載は1991年9月～。話の一番最初から読めた訳じゃなく、途中参入組なので、「翠たちはとりあえず生徒会のメンバーなんだな…」ぐらいのボンヤリした感じで読み始めました。小学生だった当時は、『天ない』の良さがイマイチ解らなかったなぁ…（今はすっごく解ります！！）。「なんか主人公をはじめみんなおでこ広くない？」とか余計なことを考えていたような…（苦笑）。見る目なかったんです。

だけど、イラストが可愛くて、付録も好きで大事にとっていましたね。

「翠って、なんで『天使』を自称できるんだろう…？よっぽど自分に自信が…？」なんて考えてしまう、ひねくれた小学生でした…。今ならこのエンジェル冴島のイラストに心酔できるのに…！！

『天ない』の展示を見ていると、小学生時代の自分の斜に構えた思考まで蘇る…(;ﾟロﾟ)　↓この生徒会メンバーの書き置きも…小学生時代の私は「この内輪で盛り上がってる感、青春してます感…。このモヤッとする感じ、何なんだろう…。大口開けて笑ってるイラストも背中に生えてる翼も自分で描いてるんだよな…。」と眩しく見つつどこか冷めた目で見ていたような…。当時の私は翠たちのリア充感が羨ましかったのかな？(￣∇￣)　陽キャ側にはどうしてもなれない陰キャの僻みだったのでしょうか…(￣∇￣)今見たってそんなこと何も思わないのに、あの頃独特の思考回路ですね…。

『下弦の月』コーナー

連載当時は高校生になりたてだったでしょうか…。生活がガラッと変わり→『りぼん』本誌を買わなくなって→だいぶ漫画離れしていたけれど、漫画ヲタクの友達が単行本を持っていて、借りて読んだ記憶が。全3巻通しで読んでも当時の私の脳みそでは全部理解出来なかったです…！

なんだろ。前作『ご近所物語』との落差があり過ぎて。謎を解明しようとする小さな探偵（？）小学5年生グループのターンになるととにかくホッとしたなぁ…。

先の展開が見えないという点では、今読むと抜群に面白いですし、全体にダークなアンニュイな雰囲気が大好物なんですよね…！高校生にはこの物語の世界観とか良さが解らなかったのですね。

バッドエンドなのか、はたまたハッピーエンドなのか…。謎が解明されるたびに手に汗握る…！

アダムがカッコイイ。矢沢先生作品の中で一番カッコイイと思っています。

『NANA』コーナー

『NANA』。それは未完の名作。この物語の完結を待ち続けて何年になるでしょうか…。（調べてみたら休載は2009年6月～とのこと）

大崎ナナと小松奈々。同じ名前、2人の“NANA”が主人公の物語。

奈々はいつからかナナから（ペットのワンコのようだから）「ハチ」と呼ばれるように。『NANA』連載当初は奈々がダブルヒロインの片割れのわりに（ボーカリストのナナが強烈で魅力的すぎて）共感も出来ず恋愛気質で特に好きと思える点が見当たらない…という感じでしたが、「ハチ」と呼ばれるようになってからはキャラが立って奈々（ハチ）のヒーローは章司でもノブでもタクミでもなくナナなんだ…と、いつしか名コンビを見ている気分に。

出たーーー！幸子！！「わざとだよ？」は強烈に印象に残っています…。

ナナがどこまでもカッコいいし、ハチ（奈々）の存在が一層ナナのカリスマ感を引き立てている…！！と思います。

ナナのバンド「ブラックストーンズ（以下ブラスト）」とナナの元カレ・レンがいるトラップネスト（以下トラネス）。お互いライバルだけど、持ち味も全然違うのにどちらも応援したくなる…。ブラストとトラネスのメンバー間（＋ハチ）で恋愛関係がゆるくて滅茶苦茶なんですけど、矢沢先生が描くとカジュアルでオサレで何故か嫌な感じがないんですよね…。

「みんなそれぞれにビジュアル最強なのに、どこか闇を抱えてて自己肯定感低いよね…」「そもそも言葉が足りないんだよね、不器用だし素直じゃないし伝わらないし」「コミュニケーション不足もあるよね」などと明日香ちゃん＆シオちゃんとしゃべりつつ。

「ブラストとトラネスの中で誰が一番好き？」「ナオキいいよね」「うん、ナオキ！！」「一番ドロドロしてない」「単純だけど性格良いし」「ヤスも良い！」「結局タクミはろくでなしだったね〜」などなど好きなキャラで盛り上がり…、

ナナ×レンのカップルがやっぱり最高だなぁとこのカップリングが描かれた原画に見入り…、

そうだった、物語は終始「未来の奈々（ハチ）からナナに宛てた手紙」のモノローグで進んでいて、いつも後悔とか哀惜を湛（たた）えた文章なものだから、モノローグが入るたびに切ない未来の視点に呼び戻されるんですよね…。

展示にじっと見入る明日香ちゃん＆シオちゃん。

この展示のための奇跡のカップリング、晃×ナナと、矢沢あい先生の描くバイク達。

長文駄文失礼しました…。しかしこれでも展示の1割も載せていません。圧巻のボリュームでした！！
横浜高島屋での“ALL TIME BEST 矢沢あい展”、会期は10月10日（月・祝）までだそうです。気になる方はぜひ公式HPをチェックしてみてくださいね◎

矢沢あい展オリジナルグッズ販売コーナーもありまして、購入品についてはまた別クリップにて紹介させてください୨୧‧̍̊·̊‧̥°̩̥˚̩̩̥͙°̩̥‧̥·̊‧

⋆⸜ᵀᴴᴬᴺᴷ ᵞᴼᵁ⸝⋆ LEE100人隊 ／ はな