宅建合格から9年弱…
宅建士(正式名称は宅地建物取引士)の法定講習を受講して来ました。宅建士は、公正な不動産取引を行うための国家資格です。私は2013年度に合格しましたが、当時の資格名称は「宅地建物取引主任者」。合格翌年の2014年には「宅地建物取引士」に名称変更されています。
宅建士にしか出来ない3つの専管業務が定められており、この資格を保有していると転職や社内でのキャリアアップに有利、資格手当がもらえるetc.のメリットが。また、宅建業法により不動産事務所は従業員5人に1人以上の割合で宅建士を雇う義務が定められており(つまり、宅建士を増やさないと従業員の人数自体増やせない)、不動産業界だけではなく金融・証券業界でも需要が高く、誰でも受験することが出来て、他の士業資格と比べて難易度が低めなので毎年20万人以上が受験する人気資格です。
宅建合格は一生有効ですが、「宅建士」になるには2年以上の実務経験もしくはそれに代わる講習「登録実務講習」を受講し、宅建士の「資格登録」が必要です。合格したのが次男妊娠中(長男は当時2歳)で、その後3人目も産まれ、資格登録が出来ないまま早8年。今年の3月にやっと重い腰を上げて「登録実務講習」を受講し、6月に晴れて「資格登録」が完了。
「2年以上の実務経験」に代わる登録実務講習2日間コース受講についての過去記事は以下の通りです。↓
「資格登録」が無事済んだものの、合格から1年以上経過している人は登録実務講習に加えて、さらに「法定講習」の受講が必要です。「資格登録」が終わってから法定講習を予約したら2ヵ月も先でした…。(※法定講習の申請には資格登録の登録番号が必要です)
今回は、宅建の「法定講習」について紹介させてください。
宅建士の法定講習とは
宅建士証の有効期間は5年間なので、5年ごとに「法定講習」を受講する必要があります。宅建試験合格後1年を経過している場合は「法定講習」を受講することで受講日から5年間有効な宅建士証が交付されます。
講習は朝9:50~夕17:30。神奈川県の法定講習の開催日が平日のみだったので、小学校と幼稚園がちょうど夏休み中の日程を選びました。ちなみに緊急事態宣言発令下の頃は、法定講習が自宅学習になる(教材も郵送、効果測定テストも郵便で返送)という措置もあったようですが、私が受講した時は指定会場でのDVD視聴による座学講習でした。一方で10月からはいよいよWeb法定講習(オンデマンド配信)がスタートするという告知もあり、Web法定講習とやらに興味津々です。調べてみるとWeb法定講習では、効果測定テスト全30問中の7割以上正答することで受講終了と見做(みな)すようです。
会場でのDVD視聴による座学講習&効果測定テスト
緊急事態宣言発令下での法定講習自宅学習では、講習の終わりに行われる「効果測定テスト」を自分で返送するようですが、今は法定講習の自宅学習は取扱いがなく、指定会場でのDVD視聴による座学講習のみ取扱い有です。私が受講して来た座学講習では、講習の終わりに「効果測定テスト」が行われるも、テスト用紙の回収さえされず、DVD内の講師による解答と解説があるのみでした。なので効果測定テストの出来不出来にかかわらず、新しい宅建士証が会場に来ている全員にその場で交付されました。(宅建士証と引き換えに回収さたのは受講票のみ)
自宅学習で効果測定テストを返送する場合も、Web法定講習を受講する場合も、効果測定テストの正答率に自信がない人にとっては、本当に宅建士証が交付してもらえるのか不安になるんじゃないかな…と個人的に思いました。また、自宅学習では送付された分厚(ぶあつ)いテキストを自分で熟読して効果測定テストに回答せねばならないのに対し、会場でのDVD講座では効果測定テストに出題されそうな部分を事例や法令などからところどころ掻い摘まんで解説してくれて、そのお蔭でわりとスムーズに効果測定テストに回答出来たと記憶しています。…とは言え、重要土地等調査法、相続における配偶者居住権に関する設問や、贈与税の相続時精算課税制度&暦年課税の設問では、なんとも微妙な言い回しに見事に引っかかり誤答しましたが…(;´Д`)(※一応7割以上は正答できてました)
DVD講座なのに楽しかった「法定講習」!!
会場に入った途端、「DVD講座かぁ…眠くならないかな…」と一瞬不安になりましたが、杞憂に終わりました!3月にLECで受けた「登録実務講習」も楽しくて仕方がなかったのですが、「登録実務講習」は実務に関する様々なエピソードがてんこ盛りだったのに対し、「法定講習」は過去5年間の法改正・税制改正の総ざらい!という感じで、特にコロナ禍の影響で促進されたデジタル化や、ここ数年の頻発・激甚化する自然災害(豪雨など)を受けて追加された法令などなど、生活に直接関連のある法令知識をリニューアル出来て、とても有意義な時間でした。近年の紛争事例や実務上の留意点もポイントポイントで解説され、改めて気が引き締まります。
DVD講座なので、板書などはありません。画面内で講師の方がしゃべっているかと思えば、PowerPoint画面に切り替わったり。
テキストにマーカーを引くだけでは後から見返すことが難しそうだなと感じたので、ルーズリーフに講座の大まかな流れと4冊のテキストの中のどのテキストか・テキストのページ番号と見出しをザザーッとメモ書き。ルーズリーフは全部で6枚に。
どの講師の方々もそれなりに早口&どんどん画面が切り替わるので、書き留めるのが少々大変でしたが…( ̄∇ ̄) 残されたテキストと資料だけでは講習の流れが思い出せないので、やっぱりメモしておいて良かったです。時間だけ見ると、間に45分間のお昼休憩を含めて7時間。長丁場に思えますが、膨大な量の法令改正を、かなーーり駆け足で要領良く解説されていて、よくこれだけの内容が7時間にまとまったなぁという印象でした。
晴れて宅建士証GET。宅建士に。
実に9年越しに宅建士証をGET…なんだか感無量…。今年3月に登録実務講習を受講し、資格登録のための書類をアレコレ準備して4月に資格登録を申請し、6月に資格登録完了通知(葉書。通常申請してから登録まで2ヵ月ほどかかるそうです)が来るも、7月に引越しして住所が変更になり…。(資格登録申請時と法定講習申請時で住所地が違う…なんてパターンは想定外でした…)法定講習は1日がかりとなりましたが、夏休み中の子ども達3人をまとめて面倒みていてくれた夫に感謝感謝です…。
宅建合格後初めて法定講習を受けるどなたかの参考にでもなれば嬉しいです。
TB - はな
主婦 / 神奈川県 / LEE100人隊トップブロガー
41歳/夫・息子(13歳・10歳)・娘(8歳)/手づくり部・料理部・美容部/大雑把な山羊座のO型。好きなものは器、アメリカンヴィンテージ、宝塚歌劇、マンガ、ミナペルホネン、オールドマンズテーラー、GU、ユニクロなど。インテリア・ファッションなどLEEで勉強中。両実家とも遠方で3人の子育てに日々奮闘。ドタバタと過ぎて行く日々の中でも「今」を大切に、小さな幸せを拾い集めながら成長して行きたいです。
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