長女が4歳からはじめた剣道、17歳の夏で大きな区切りに。ちょっと長いのですがコロナ禍での部活動を振り返ってみました。
コロナ禍の部活動(2020年春〜)
中学の卒業の頃からコロナ禍一色になり、高校の入学式は見届けることもできず。オンライン授業、分散登校の日々で部活動もできず、憧れの3年生の先輩たちは全ての大会が中止のまま引退。有志の先生方が開いてくれた引退大会こそあれど、全国大会出場も決めていた先輩たちはその本大会も出れぬまま。居た堪れない気持ちのままに3年生は引退して新チームがスタート。
剣道は声を出して、場面によっては鍔迫り合いなどで選手同士の距離も近くなる競技。コロナ禍によって面の下にはマスク、その面にもフェイスシールドをして、声を極力抑え、鍔迫り合いはなし、とルールも仕様も変更。その頃に某報道番組から取材を受けて剣道部のコロナ禍の取り組みとして取り上げられました。
コロナ前は(わが家も中学生の頃は)親の出番も多く、遠征や大会の引率、応援や稽古場への差し入れなど、子供たちの頑張りを近くで見ることができたのですが、これらが一切無くなってしまいました。
それでも少しずつ大会だけはできるようになりオンライン配信を見て応援。長女も新チームの一員として試合に出場させていただけるようになり、先輩たちと上を目指して今までよりも短い時間になった稽古時間に集中して取り組むように。
試合の応援は相変わらずオンラインと代表で各校数名のみ会場入りが許されるように。
全国選抜大会予選会はあと1本が足りず全国大会出場を逃してしまいました。新チームの末っ子として先輩たちと全国に行くことを目標にしてきたので、この日は長女とわんわん泣きました。剣道をしてきて一番悔しかった大会、と今も長女は振り返ります。
2021年春〜
2年生になり、先輩たちとの時間も限られて来ました。試合の応援は相変わらずオンラインと各校代表の数名のみが会場入り。会う機会がなく他の親御さんとコミュニケーションが取れないことが残念でしたが、関東大会予選から関東大会本戦に進み、インターハイ予選でも躍進。団体戦は本大会への切符は届きませんでしたが、先輩が個人でインターハイに出場を決め、帯同部員として金沢でのインターハイを体験することができました。
先輩方が引退して、新チームに。長女は監督から女子主将に指名していただきました。またまだ力不足ではあるけれど、とても光栄なことだよ、心から応援するよ、と叱咤し本人も悪戦苦闘。新チームの柱として強く有ることを心がける日々でした。新人戦は課題が残る結果となり、春に向けて稽古に励みます。この頃は少し遠征にも行けるように。
しかしコロナの波は上がったり下がったりを繰り返して。
応援体制もオンライン、保護者数名のまま、昨年悔し涙を流した全国選抜大会の県予選会が近づいた頃にまたコロナの大きな波が。学校閉鎖、部活もできない日が続き、目標にしていた予選会は中止に。この報告をオンラインで監督から聞いた時は子供たちが不憫すぎてかける言葉も見つかりませんでした。
2022年春〜
長女は3年生になり、二女も後を追うように同じ高校に入学。(家に帰っても主将がいる恐怖笑)残されたわずかな時間を大切に稽古に励む日々。途中コロナではなく体調を崩して入院するというアクシデントにも襲われましたが、関東大会予選、本戦と躍進。
そしてインターハイ予選大会ではようやく出場選手の全員の保護者の応援が許されて、他の保護者の皆さんとチームシャツを着て応援することができました!これは本当に嬉しかった。
インターハイ本戦には届かなかったけれど先輩方の残してくれた順位を落とすことなく後輩たちに繋ぐことが出来たことが一番安心した、と話していました。
国体の代表選手選考会に長女が指名され、厳選された12名から代表の5名を決める選考会に参加。選考会には県内の猛者たちが集いました。「緊張と体力不足」と反省の結果になってしまいましたが、この選考会に出場できる選手になることを目標にしていたので、とても誇らしく思いました。
そして最後の最後。
高校剣道と言えば、名高い「玉竜旗」@福岡
コロナで3年ぶりに開催となった玉竜旗。中3の夏、この大会に憧れて高校で剣道を続ける決意をしました。
九州は剣道王国!!その層の暑さに圧倒された結果でしたがこの景色を見せてもらえたこと、子供たちもこのコートに立てたことで「このチームでこの仲間と続けて来て本当に良かった!」と感涙。
娘たちのおかげで私も福岡を楽しませてもらいました。
7年前、長女10歳、二女8歳、三女5歳、愛犬ハルも一緒に稽古に笑
13年間続けてきた剣道もここで大きな区切りになる長女。剣道3段も取得できました。
剣道は生涯競技なのでこれからも高校の稽古に顔を出したりはしますが(稽古の後のデトックス感が気持ちいいので体型維持にも続けていきたい様子笑)大学では続けない覚悟をしたようです。
寂しいけれど楽しかったな。思っても見ない景色をたくさん見せてもらいました。良い先生方、先輩方、後輩や仲間たちに出会えたことは本当に有り難いことでした。
青春は密
高校野球も終わりましたね。コロナに苦しめられた子供たちの青春。部活動だけでなく修学旅行や学校祭などすべての行事が規制の中で行われています。入学式からずーっとマスク生活でマスクの下知らないよ、という友達がほとんど。
「青春は密」と語った仙台育英高校の監督さんのインタビュー、「すべての高校生に拍手を」と言ってくださって、救われた子供たちがたくさんいると思います。わが家の娘たちもそうです(感涙)
このコロナ禍でたくさんの先生方、大会関係者の皆さんが頭を悩ませながらも子供たちのために尽力してくださったこと、心から感謝しています。ありがとうございます。
まだまだコロナ禍ですが、子供たちの青春も大人の楽しみも少しずつ改善させることを祈って。長くなりましたが読んでくださってありがとうございます。コロナ禍でも青春は尊い。青春にありがとう。
TB なおっち