今年オープンしたばかりのふたつの美術館に行ってきました。
(毎度おなじみ、展覧会の内容より建物の話のほうが長いのでご了承ください…)
大阪中之島美術館
オープンしてすぐの時期は大阪もコロナがかなり蔓延している時期で、なかなか行けずにいたのでようやく!
数年前に行われた設計コンペの発表以来ずっと待ちわびていた美術館です。
現在開催中のモディリアーニ展へ行ってきました。(オープニング展の倉俣史朗のミス・ブランチも見たかったなぁ~)
GWだったので混雑を予想して開館時間の少し前に到着。チケットも事前に購入して行きましたが思っていたより人は少なめでした。
1階、2階がエントランスになっていて出入口が複数あり、中を通り抜けることもできます。
遠くから見ると黒い箱がどーんと置いてあって閉じている印象でしたが、近づいてみると低層階はガラス張りになっていて開放的でした。
ショップ(インテリアショップのHAY)やレストラン(まだ工事中でした)の利用だけでも気軽にできる感じ。
建物の中は大きな吹き抜け。現在位置もわかりやすく動線もシンプルです。(迷子にならない!)
ガラスにシルバー(アルミ)と素材感がスタイリッシュな美術館です。都会や~
展示室に向かう長~いエスカレーター。期待感が高まります。
現在開催中の展覧会はモディリアーニ。他にも同時代にパリで活躍した画家たちの作品やモディリアーニがインスパイアされたアフリカの仮面なども展示されていて見ごたえがありました。
モディリアーニを見終えた後は大阪出身のアーティスト・ヤノベケンジさんの作品「ジャイアント・トらやん」が!
芝生広場のではこちらもヤノベケンジさんの「SHIP’S CAT (Muse)」というパブリックアートが。近くにいた子供たちが「ねこちゃん!ねこちゃん!」と大喜びしていて可愛かった~
旧ヤム邸 中之島洋館
ランチはダイビルの中にある旧ヤム邸でカレー!
大阪に数店舗あるカレー屋さんなのですが、それぞれ全く違うテイストの内装になっています。ここダイビルの内装はヨーロッパのアンティーク調。
3種のあいがけで頂きました。
ダイビル本館は中之島美術館の隣にあるオフィスビル。美術館とは連絡橋で繋がってます。
10年ほど前に建て替えられたのですが、旧ダイビルの石造りの外装など一部が再利用されています。
この天使?のレリーフもそのはず。1階にあるので機会があればぜひ探してみてください。
藤田美術館
午後からは京橋に移動して藤田美術館へ。
こちらは元々あった建物を建て替えてこの春オープンしたばかりの美術館。
関西の実業家・藤田家が集めた茶道具などの美術品がコレクションされています。
建物は現代的になっていますが、随所に解体した建物(蔵)のなごりが残されていました。
ベンチとして使われているのは梁。とっても立派です。
こちらは庭園に使われていた石でしょうか。自動ドアガードとして使われていました。
こちらの美術館で驚いたことはチケットカウンターがないということ。展示室の入り口前でスタッフの方に案内され、入館料はキャッシュレス決済で行いました(現金でも対応は可能だとは思いますが)
そして展示品には解説がついていないため、解説が載っている藤田美術館HPのQRコードを提示され館内Wi-Fiの案内も。展示品を見つつスマホで解説を読みつつという初めての鑑賞方法でした。
そんな現代的な方法で鑑賞するのは数百年前の掛け軸や茶杓、茶碗など。一番の見どころは世界で4点しかないといわれている曜変天目茶碗です。
新旧が共存する美術館でした。お庭もとてもきれい。
展示品の内容的に年齢層高めかな?と思いきや意外と若い女子も来ていて、美術館の回廊で映えそうな写真を取り合いっこしていました。(ええんやで)
隣接する川沿いの藤田邸公園もとてもきれいな日本庭園です。桜の通り抜けで有名な造幣局のちょうど川向いにあります。
あみじま茶屋
藤田美術館に併設されている「あみじま茶屋」でちょっと一息。ここでお茶するのを楽しみにしていました。
お客さんが多くて写真が撮れず、全体の雰囲気がお伝えできないのは残念ですが…
美術館のエントランスホールの脇にロの字のオープンキッチンがあり、その周りにベンチや階段状に腰かけられるスペースがあります。
メニューはとってもシンプルにお茶とおだんごのセット。お抹茶を頼むと一杯ずつお茶を点ててくれるんです!(撮影許可頂きました)
スタッフの方も「展示はいかがでした?」など話しかけてくれてとても親しみやすい雰囲気でした。
お茶とおだんごを受け取ってあとはセルフサービス。おだんごはしょうゆとあんこ、焼きたてモチモチで美味しい!
お盆と茶碗が素敵だなと思い茶屋で頂いたリーフレットを読んでみるとどちらも若手作家の作品だそう。(お盆が欲しいなと思って後で調べてみると気軽には買えないお値段でした…)こういうところで若手作家を応援しているんですね。
気軽にお茶とだんごを楽しめるこんな茶屋、家の近所にも欲しいな~
アートにどっぷりの1日
この日は子どもは夫にお任せして大阪の友人と丸1日アートにどっぷり浸かった日でした。
1日歩き回って足は疲れたけれど、アート鑑賞(と建物鑑賞)は心の栄養になりますね。とってもリフレッシュできた1日でした。
050 - ジュリ
会社員(建築士) / 京都府 / LEE100人隊
41歳/夫・息子(5歳)/手づくり部・料理部・美容部/大阪出身、京都在住。毎日時間に追われてバタバタですが、ソーイングや編みものが好きでスキマ時間にちょこちょこ作るのが日々の楽しみ。お菓子やパン、保存食作りも好き。最近は小鉄の子どもの影響で鉄道に詳しくなってきて、旅の目的が電車に乗ることになってきました。
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050 ジュリ