今年も桜が綺麗に咲いていましたね。

桜の季節は自分の中でいろいろと考えることがあります。

愛猫との暮らし

10年前の桜の季節に、愛猫を見送りました。

大学生の時、兄が捨てられていた猫を保護して
そのまま家の子に。

動物との初めての暮らし。猫ってこんなに可愛いのか！と
家族みんなで溺愛しました。家の中は猫中心。
穏やかで臆病で家族のことが大好きな黒猫で、私たちに
たくさんの笑顔と癒しをくれました。

6歳の終わりに腎不全が見つかり、闘病生活が始まりました。
投薬と定期的な通院で症状が安定していたので、まだまだ
長生きしてくれるだろうと思っていたのですが…。

桜が綺麗に咲いた頃、9歳の誕生日を翌月に控えて、旅立ち
ました。

いつかはこの時が来ると頭ではわかっていましたが、
もっとずっと先のことだろうと心のどこかで思っていて。

入院中に旅立ったので、看取ってあげられず。

最期、ひとりぼっちで寂しい思いをさせてしまった…
もっと早く病気を見つけてあげられたら…
闘病生活が長くて苦しませてしまった…

後悔と喪失感が酷く、そこから1年間の記憶がほぼありません。

自分の心を保つこと、両親の心のケアをすることに精一杯
で、とにかく必死だったんだと思います。

桜を見ると別れの辛さを思い出してしまい、数年間は桜を
楽しむことが出来ませんでした。

愛犬との暮らし

4年前、引越しを機に愛犬を迎えることになりました。

犬と暮らすことは子供の頃からの夢の１つでした。
ですが、いつか必ず来る別れを思うと、踏み出せない自分も
いました。

覚悟を決めて始まった犬との暮らしは、想像以上に大変
ですが、可愛い！楽しい！毎日です。
オヤツの力の偉大さを日々実感…
愛犬と出掛ける中で、自然と桜も楽しめるようになりました。

動物と暮らすことの幸せ・豊かさを教えてくれた愛猫の
おかげで、今の日々があります。
10年間、実家では毎週新しい缶詰と鰹節を、月命日には
好物の節をお供え。

懸命に生きる姿を見せてくれた愛猫は、未だに私に力を
くれます。
桜を見ながら、愛犬と過ごす毎日を大切に、気持ち新たに
また頑張ろうと思いました。