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料理部

春を感じる、いかなご便り

  • 100 pony

2022.04.04

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 郷土の佃煮といえば・・・

 色んな風土ごとに、それぞれ季節の食べ物ってありますよね。
土地ごとに愛されている食べ物は、とても魅力的です。
 主人と私の故郷、兵庫の春を告げるお惣菜といえば、いかなごのくぎ煮です。

 いかなごってどんな魚?

 いかなごは、地方によって、小女子(コウナゴ)ともよばれ、
スズキ目イカナゴ科に属する魚で、主に2〜3センチくらいの稚魚のときに市場に並びます。
 煮た時の姿が、茶色く曲がった古釘のような姿になるので、
その名前がついたと言われているそうです。
いかなご漁は資源保全のため、漁ができる期間が決まっていて、
三月初旬から中旬で終漁してしまうようなので、
春を感じさせる貴重な海の恵みなんですね。

 みんな家庭の味が大好き

 いかなごの稚魚を酒、醤油、みりん、生姜のせん切りを煮立てて煮込む、日本では馴染みの深い佃煮の味つけですが
それぞれの家庭でこだわりがあり、選ぶいかなごの大きさ、ざらめをいれたり、水あめを足してみたり、火を止める見極めなど、
作り方は微妙に違い、各家庭のエッセンスが入ります。
みんなそれぞれ、おばあちゃんの味、母の味が大好きで、
皆それぞれうちの味が絶品と思って、
「うちのおばあちゃん、上手なんですよ〜」といって誇りに思い、
その味を真似してみたくなり、教えてもらって、工夫して
作ってみたりします。


 うちの味は、おばあちゃんの味

 うちではほぼ毎年、主人の実家のお母さんがとれたて野菜と一緒に送ってくれます。
孫たちは、この味が大好きで、毎年楽しみにしています。
いつも美味しくて、届くとさあ、お米を多めに炊くぞ、と思います。
いかなごをほかほかのご飯に乗せて、頬張ります。
お弁当にのっけたり、おにぎりに入れたり、仕事の合間に頂くとほろっと疲れが取れるようです。。
長く美味しく楽しめるよう、小分けに冷凍して・・
瀬戸内海ののどかな海で育ったんだろうな・・・と思うと朗らかに・・。
ほかほかのご飯がとまらない、
そんな美味しい便りが嬉しい、春の一日でした。

 

 いかなご便りに誘われて・・・

そんないかなごを食べるうちに、そうだ春休み、子どもたちだけで帰省するのはどうかな、と思いつきました。

さっそく祖母に相談です。
その日のうちに航空券、新幹線をチェック・・・
そんな春休みの様子は、次回!

100 - pony

飲食業 / 東京都 / LEE100人隊

43歳/夫/娘(16歳・12歳)/手づくり部・料理部/東京都在住。おいしいものをつくるのが好きです。音楽活動を経て、結婚・出産。児童館の雑誌で見た、栗原はるみさんの料理・暮らし方に憧れ、料理の仕事に携わる。片道9キロnot電動自転車での通勤も、毎日ジム通いをする感覚で頑張っていますが、週末はヘトヘトになることも……。40代は、突き抜けられる体力をつけるのが目標です。性格は、少々、おっちょこちょい。失敗の経験・そこから学ぶことが多いです。ちょっと頼りがいのある家族に力をかりながらの忙しい毎日……ペットをケージから出して、それぞれおやつを食べる時間も楽しみのひとつです。思春期・青年期を迎える子どもの子育てと、夫と、セキセイインコのそらと、うさぎのうー……。みなさんと同じ一愛読者として、酸いも甘いも、日々の暮らしをお伝えできれば幸いです。趣味は、サイクリングと、映画・漫画鑑賞。

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