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暮らし発見

Sally Scottのピンクワンピース/大好きだったブランドにありがとう

  • TB niki

2022.03.16

  • 16

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この前のお休みの日は、こんな格好をしていました。

ピンクのワンピースは先日購入したSally Scott。

Sally Scott(以下サリー)、大好きなブランドでしたが、今年20周年の節目を迎えるにあたってブランドが終了することになり、先日その歴史に幕を閉じたのです。

私、最近は服を買うことを少し控えていて、何か買うとしてもじっくりじっくり吟味して、よほど気になったらと決めているのですが…。

ブランドが終わってしまう悲しみもあって、最後になにか購入したいなと、オンラインではありますがこちらのワンピースを購入したのです。

20代を一緒に過ごしたブランド

*記事中にところどころ写真を挟んでますが、すべて過去に着ていたサリーのお洋服です。大好きな友人もサリーのファンだったので、その写真も。文章長めなので、息継ぎがわりに見ていただけたらうれしいです〜。

先月、SNSでは続々と各地の店舗が最終営業日を終えたという投稿がアップされ…。馴染みだったスタッフさんのコメントや、大好きだった店舗の写真を見ては切ない思いを噛みしめる毎日でした。

正直言うと、ここ数年は自身の好みの変化や、ブランドの醸し出す世界観が少しずつ変わってきたような気がしていて、ここで新しい服を買うことが減っていました。

しかも、昔気に入っていた服さえも、今の自分にはデザインが甘すぎると感じてけっこうな量を手放してしまったことも事実。

それでも、20代の頃の私にとって、当時追い求めていたイメージがあれほどまでにカチッと自分のなかにはまったという経験はかけがえのないもので。

そんなブランドにはこの先もう出会えないんじゃないかと思うくらい、とにかく心底、大好きなブランドでした。

ブランドのコンセプトは

アメリカのオハイオに住む、架空の女性サリー・スコット。

彼女の好きな物や日常生活をそのままひとつのブランドに落とし込んだ世界観がとても素敵で、20代の頃は足繁くお店に通ったものです。

路面店は特にですが、家具や置いている小物全てが「サリースコットの世界」を体現しているようで、本当に素敵な空間でした。

とある店舗は彼女のお部屋という設定だったり、またとある店舗は「サリーの伯父さんの別荘」という設定だったり…。

そんな空間で、優しいスタッフさんとお話しながらじっくり服を選ぶのも、20代の私にとっては贅沢で幸せな時間でした。

ディレクションは皆川明さん。(そこが入口になっていった人もきっと多かったはず)

お洋服はもちろん素敵なのですが、ほかにもノベルティやカタログ、服を買ったときに入れてもらえる袋、ポスターやDMに使われる絵葉書…サリーの世界観を表すもの全て全てが大好きでした。

最近はどうだったのかちょっとわからないのですが、私がサリーに1番傾倒していた頃は、そういったデザインを菊池敦己さんというデザイナーが手がけていて、あまりの好きさからグラフィックデザインの世界に興味を持つきっかけになった(職業として目指すとかではなく、鑑賞するという意味で)ほどでした。

当時いただいたカタログやポスターは手放してしまったんですが、お店の方からDMで頂いたポストカードは今も大事に取っておいています。

私の友人

サリーを語るうえで、友人の存在も外せない話題です。

もう10年以上前に出会った彼女は、いつもお洒落でちょっと贅沢な服に身を包んでいて、それはもう素敵で。

スラッと長身な彼女の着こなしには毎度目を奪われ、会うたびにドキドキしたことを思い出します。

そんな彼女の着ているお洋服がミナペルホネンやサリースコットのものだと知って。

もともと彼女と出会うちょっと前からサリーを好きになってはいたんですが、彼女の存在がその気持ちにさらに拍車をかけたことは間違いないと思います。

彼女の結婚式のときもサリーのワンピースだったなあ

 

このテキスタイルをとても気に入っていたな。ふたつ前の写真の傘も同じ柄なんです。

友人は、今のコロナ禍に突入し始めたときぐらいに故郷に帰ってしまったので、それ以来なかなか会うことができずにいるのですが…。

彼女のこと、彼女と過ごした時間、を思い出すとき、必ずセットでサリー(やその他いっぱいの)素敵なお洋服のことも思い出されます。

正直、20代の自分たちにとってここのお洋服はなかなか高価なものだったと思うし、私なんてご飯代を節約してでも服を買うお金を貯めたい!と無茶していた時期でもありました。

でも、そういうがむしゃらな時代、「ここの服が絶対に欲しい!」とご飯まで我慢しちゃうような情熱って、今はなかなか持てないもので。

あの年代ならではだったなあという気もしています(この話題については会社のお洒落上司とよく話すネタでもあるので、いつか書けたら…)。

9年前。憧れのクラシックホテルにもサリーの服を持って行きました。こういう場にすんなり馴染むブランドだった気がします。

終わってしまうブランドについて、こんなに長々と書くべきではないのかもしれませんが…(役立つ記事、ためになる記事を書かなくては思うものの、ほど遠いですよね…ごめんなさい!)

人生のとある時期を、とても親密に一緒に過ごしたブランド。

自分にとってこんな経験ってこの先ないような気がするし、あるブランドとじっくり向き合うということ、思い入れを持つことというのを、ひとつの体験談としてここに書かせてもらいたいなと思いました。

それにしてもああ、ひとつのブランドが終了してしまうということが、こんなにも悲しいことだなんて!

サリーの世界観を築き上げてきた、たくさんの方々に感謝の思いをこめて。

心から、ありがとうございました。

 

TB - niki

パート / 東京都 / LEE100人隊トップブロガー

38歳/夫・娘(4歳)・息子(1歳)/手づくり部・料理部コーヒーが好き。ミルクティーも好き。掃除は好きだけど片づけは苦手。手紙部部員。都内の雑貨屋さんや本屋さんなどを巡る休日も好きですが、海や山で過ごすのも大好き。いつも気持ちの良い場所を探しています。日記をつけはじめて1年。なるべく楽しいことを書き残したいので、いいこと探しを心がけるようになりました。昨年まで10年ちょっと、本(特に児童書)に関わるお仕事をしていました。絵本ラバーです。

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