LEEにて毎月連載されている「長谷川京子のおいしい暮らしの歳時記」いつも、楽しく読んでいます。
わたしたちが生きていく上で絶対に切り離すことのできない「食」について、様々なエピソードを交えながらテンポ良くつづられていて、「こんなことあるある!」とうなづきながら読むこともしばしば。
こちらの本は、連載がスタートした2014年から2021年にいたるまで、LEEに掲載された「長谷川京子さんのおいしい歳時記」および「長谷川京子のおいしい暮らしの歳時記」をもとに構成されています。
食べ物の記憶
子どもたちと毎日一緒にごはんを食べたり、時には一緒にお菓子作りなどをしたり、そんな日々の中でふと自分の幼い頃を思い出すことがあります。
ものすごいイベントというより、なんでこんな瞬間を思い出すのかな~といったような、本当に何気ない日常のひとこまだったりするのですが、「食べ物」ってそれくらい、記憶と深く結びついていることなのかなと思います。
こちらの本でも、「食べ物」を通して旅行に行った海外を思い出したり、子育てを回想したり。。
誰にとっても、いろいろな思い出と食べ物は深く結びついているのだなと実感します。
そしてそんなことを思うたび、毎日豪華なごはんを作れるわけではないけれど、子どもの好き嫌いを克服するべく試行錯誤したり、お誕生日の数日前からリクエストを聞いて献立を練ったり、はたまた疲れ切った日に冷凍食品に助けられたり、こんな「食べ物」をめぐる慌ただしい毎日がいつか宝物になるのだろうかと少ししんみりします。
年齢を重ねること
子どもが日に日に大きく成長していくのはもちろんですが、大人だって成長します。
成長というか、老化というか。。
そうすると好きなものも変化して、好きなもの=いくらでも食べられるもの、ではなくなってくるわけです。
大好きな唐揚げも天ぷらも、昔より食べられる量はどうしても減ってきて、体も野菜や雑穀などヘルシーなものを自然と求めるようになってくるから、人間の食の嗜好って面白いと思います。
こちらの本では、「食べ物」と年齢を重ねることの関係性についても明るくつづられています。
綺麗でスタイル抜群の女優さんがどう向きっているのか興味がありましたが、「自分の変化に前向きでいること」って生きていく上ですごく大切なことだとあらためて思いました。
気負わず楽に読めて、読み終わると「今日はなにを作ろう?なにを食べよう?」と、食べることにあらためてワクワクします。
キッチンに置いてあるレシピ本たちと一緒に並べて、時々手に取ってふっと気持ちをゆるめたくなる、そんな一冊です。
TB - ちひろ
40歳/夫・息子(9歳・6歳)/手づくり部・料理部・美容部/身長約155センチ、きれいめカジュアルなファッションが特に好きです。料理も好きで、毎日のごはんやおやつの時間が楽しくなるようLEEレシピをよくチェックしています。子育てに追われつつも、家族が毎日心地よく暮らせるよう、よりよい暮らしを目指していきたいです。
この記事へのコメント( 2 )
※ コメントにはメンバー登録が必要です。
TB ちひろ