まるでパリのアパルトマンのような雰囲気をもつこの白い建物は、京都の路地裏にひっそりと佇む雑貨店「木と根」。
店主である林さんセレクトのアイテムは、お洒落さと実用性があり、京都だけでなく他県にもファンの多い知る人ぞ知るお店です。
「木と根」で手に入るおすすめアイテムや実際の購入品
この日店内を開けたらまず目に入ったのは棚に並べられた作家さんの器。
工場で量産されたものにはない、やわらかな曲線に温かみを感じます。
そして器の隣に置かれたカトラリーやリネンクロスは洗練された上品な雰囲気で、思わず落ち着いた色味が素敵なこちらのクロスを購入しました。
ランチョンマットとしても活躍しそうです。
ほかにも木工作家さんが作った日用道具や服飾作家さんが作った衣類など、暮らしに馴染みながらも経年変化を楽しめるアイテムが揃います。
店主の林さんは以前はデザイン事務所に勤めていたものの、道具が好きという想いから「木と根」をオープンされたのだとか。
その気持ちはご自身が使いたいものを別注で制作し、オリジナルで商品を作るほど。
わたしが特に気になったのは、スッカラと呼ばれる韓国生まれのスプーン。
金工作家さんとのコラボレーションで作製されたもので、食べやすいようにデザインされた形となっています。
このほか高野竹工×木と根として、竹製のスッカラもあり、こちらは店内での販売に加えて、木と根に併設されたカフェでかき氷を食べるときに使われています。
ただし残念ながら、現在はコロナ禍でカフェはお休み中。
その理由は、営業するために必要な仕切り板を置くことにためらいがあるから。
お休みされる前にカフェへ伺ったことがありますが、アンティークを基調としたシックなしつらいで、そんな空間には確かに仕切り板はそぐわないのかも。
こうした小さな違和感を大事にされる林さんの審美眼があるからこそ、信頼を寄せるファンも多いのでしょうね。
美しく機能的な日用品を目にすると、絵画やオブジェを観たような気持ちになる私にとって、ここ木と根は美術館のような場所。
丁寧な暮らしのお手本をみているような気がします。
「木と根」の行き方と定休日、営業時間も
雑貨店「木と根」へは地下鉄四条駅から烏丸通りを南へ徒歩5分。
因幡薬師寺のすぐお隣です。
定休日は日曜日と月曜日。
営業時間は12時〜17時となっています。
みずうみ
34歳/料理部/料理や読書が好き。ていねいな暮らしに憧れて、最近はインテリアにも興味があります。お休みにはスイーツを作ったり、飼い犬との散歩を楽しむおだやかな日々ですが、そんななかで出会える小さな発見やわくわくを大切に思っています。LEE100人隊メンバーとしてみなさんが楽しめるものを発信できるよう、がんばります!Instagram:@mizuandumi
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みずうみ