「ものが使えなくなってしまったときには、土に還るものにしなければならない」と語ったのは、天然素材を用いた服作りを行うデザイナー、ヨーガンレール氏です。
彼は自然から得たインスピレーションを自然な原料を使って、高い美意識と共に表現し、着心地よく洗練された装いを提案してきました。
そんな同氏が自身の生活に取り入れたくなるものとして立ち上げたのが、日用品を取り扱うブランド「ババグーリ」。
2006年より始まったこのブランドは、日本をはじめ、世界中の手仕事の技術を紡ぎながら、家具や器、雑貨を制作し、2022年を迎える現在でも多くのファンに支持されています。
「ヨーガンレール」や「ババグーリ」のブランドの名前が広く知られるようになったのは、モダンで美しいアイテムを制作していることのほかに、社員食堂の存在があります。
ヨーガンレール社では、自社のテーブルやスツールを置いた社内食堂を設け、肉と魚を使わない菜食料理を提供しています。
野菜や穀物が中心でありながらも満足いく食事ができるということで、社員や関係者からの人気が高まり、食堂に関する本が二冊出版されてからは、社外でも有名になりました。
京都にはそんなヨーガンレールが運営するカフェがあり、普段社員以外は食べることができない食事を楽しむことができます。
ヨーガンレールが運営する「カフェマルダ」でおすすめのメニュー
京都の繁華街である三条エリアの一角にオープンした「カフェマルダ」は、ヨーガンレールの世界観を体感できるホテル「マルダ京都」と併設されており、菜食料理とヴィーガンスイーツがいただけるお店。
ランチの定番メニューは、古代米入りご飯のベジタリアンカレーで、食材にはできる限り無農薬の野菜が使われています。
店内のインテリアや器はババグーリのもの。
チーク材を一本彫りしたスツールや、チーク材の大きな天板テーブルがとても素敵。
ヨーガンレールが提案する暮らしへの哲学を感じます。
器は実用性が大切ですから、使い心地を確かめられるのはうれしいですよね。
気に入ったものがあれば、道向かいにある「ヨーガンレール京都店」で購入することもできます。
(キッチン雑貨は店内2階にありました)
今でこそサスティナブルやオーガニックが注目され、生活のあり方が見直されていますが、そのずっと前から自然に寄り添ってきたヨーガンレールは、丁寧な暮らしの先駆けともいえる存在。
ここへ来れば天然素材の力強さや手仕事の美しさに安らぎを感じ、自身のライフスタイルを見直すきっかけを与えてもらえます。
定休日は月曜日と火曜日。
地下鉄やバス停からのアクセスが良いので、観光でお越しの方にもおススメです。
みずうみ
34歳/料理部/料理や読書が好き。ていねいな暮らしに憧れて、最近はインテリアにも興味があります。お休みにはスイーツを作ったり、飼い犬との散歩を楽しむおだやかな日々ですが、そんななかで出会える小さな発見やわくわくを大切に思っています。LEE100人隊メンバーとしてみなさんが楽しめるものを発信できるよう、がんばります!Instagram:@mizuandumi
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