こんにちは、ぴすけです。

松浦弥太郎さんの本

私の中で松浦弥太郎さんの本は『ちゃんとしたい時』『頑張ろう！』という時に読みたくなる印象があります。自信を無くして腐ってる時に喝を入れたいって時にも。思考法、一日の使い方、人への接し方、色んな松浦弥太郎さんの要素に触れるたび、あぁこうありたいなぁ、、すごいなぁと感心するのです。

何が大事で、優先すべきで、注力すべきかがはっきりされていて、自分軸がくっきりしている。本当に落ち込んでいる時は、あまりに眩しくて読めなかったりもします。

伝わるちから

こちらの本は松浦さんの日常から旅先まで、人との出会いややりとりを軸に書かれています。人との関わりをどう大事にするか。

エピソードを読んでいると、初対面の人、海外で出会った地元の人、友人、仕事仲間、、様々な人との出会いを通して、その時どう感じたか、どんな点が嬉しかった、その人のどんな点が素敵かがはっきり書かれていることに驚きます。誰かと会うというのは印象に残りますが、誰かとふいにやりとりすることって日常の一部で、それをどんなふうに受け取り、返すかまで自分だったらあんな風に明確に言語化できるかなぁなんて思います。松浦さんがそれだけ人とのやりとりを大事にされていて、相手に誠実に正対する方なのだということが伝わってくるのです。タイトルも『伝える』ではなく『伝わる』というところ、自分本位でなく相手があってこそというニュアンスな気がして。うんうん、しっくりきます。

自分がどうしてほしい、という願望より、相手がどうしてくれた、という感謝が常にあるからこそ周りの方のことがよく理解できるし、素敵な関係が築けるのかな、と感じました。

考え方のコツ

松浦弥太郎さんの『考え方のコツ』は次に紹介する『いちからはじめる』とセットで読むことをおすすめします。個人的には『いちからはじめる』を読んでから『考え方のコツ』の流れがよりしっくりきました。様々な“術”が章立てで書かれていますが、初めて読んだ時には特に想像力とコミュニケーション力に関するお話が、共感できる項目が多い印象でした。まず、相手の立場がどんな状況かを慮る。これは様々なコミュニティで様々な人と生きる上で、最も大事にしたいことだと思っています。松浦さんのお話にも『相手にとって、、』という視点が多く語られています。深く考えたくなる視点をたくさん教えてもらえます。

いちからはじめる

この本は今の私が最も感じることが多い本であり、3冊の中で今まで最も読み返した回数が多い本。よく持ち歩いていたら一度なくしてしまって再度購入した思い出も、、。日々心がけておきたい思考のあり方や習慣が書かれています。多くは書きませんが、2割の余白を持つ重要性と、自分の仕事をいちからかんがえる、という話が今の自分に深く染み入りました。『こうあらねば』とか、『しなきゃいけないから』という思考を一度外して、どうしたいか、どうしたらより周りの人が幸せかという視点に立ち返ることが今の私には必要と感じています。いつでも思考を狭めず、ふっと俯瞰して自分の思考のクセを見直して、物事や日々の暮らしにワクワクしていたいものです。

読むことで自分を点検できる

松浦弥太郎さんの著者はどれも読む時々によって共感できる項目が少しずつ異なるのも興味深いです。自分の経験は常に変わりますから、その時々の自分と照らして深く感じる章が変わるということ。自分の状況を俯瞰して点検するような気持ちです。さらりと読んで印象に残らない章が、自分とは関係ない遠い話ということでもなくて。それはもしかすると、その章の核心を腹落ちして実感できるような経験がまだ自分にはないことの裏返しなんだろうなぁと感じたり。読む回数が増えるたび、あぁこういうことかなぁということが増える、そんな気がします。

悩んだり、揺らいだり、、モヤっとしてる時、自分を点検するつもりで読むとすっきり『自分はこうありたい』ということが見えてくる。松浦弥太郎さんの本は私にとってそんな存在です。

012ぴすけ