京都の冬は盆地という土地柄、冷たい空気が溜まりやすく、体の芯まで冷えるような厳しい寒さとなります。
寒いのが苦手な私にとっては、家で過ごす時間が長くなる季節です。
そこで思い出されるのが「ヒュッゲ」というデンマークの言葉。
ヒュッゲとは冬の日照時間が短いデンマークをはじめとした北欧の人たちにとって、家族や友人とゆとりのある時間を過ごしたり、室内のインテリアを整え心地よい空間にしたり、厳しい環境のなかでも楽しい時間をもつことを指しています。
北欧インテリアや北欧デザインが発展したのは、このヒュッゲのおかげだと言っても過言ではないでしょう。
そんな北欧文化から暮らしを楽しむにはどうすればいいのかを学ぶべく、現在、京都文化博物展で行われている「フィンレイソン展」へ行ってきました。
フィンレイソン展の見所と感想
フィンレイソンは1820年に北欧フィンランドで創業されたテキスタイル(布製品における生地や柄)の会社で、寝具や布地製品を取り扱っています。
展示会では色鮮やかなデザイン原画や年代によって変化するテキスタイルを楽しむことができ、私たちがよく知っているキャラクターであるムーミンにも出会うことができます。
撮影可能エリアだったので、思わずカメラに収めたこちらは直径40cmほどのファブリックパネル。
日本ではなかなかお目にかかれないような、ユニークでポップなデザインが魅力的ですね。
晴れ間の少ない北欧だからこそ、家のなかは明るくしたいという人々の想いによって、生まれたデザインなのかもしれません。
家で過ごす時間が増えるということは、何気ない生活のなかに喜びを感じる瞬間が増えるということ。
たとえばタオルをお気に入りのものにするだとか、観葉植物を飾るだとか、カーテンを好きな柄に変えるだとか、ささいな変化が暮らしを彩っているのです。
本展では暮らしのなかで見つかるそんな小さな幸せに気付かされました。
これから訪れる本格的な冬を前に、家時間を充実させるためのヒントを教えてもらった気がしています。
「フィンレイソン展」の開催期間は2022年1月10日まで。
残り1ヶ月を切っていますので、ご覧になりたい方はどうぞお早めに足をお運びください。
みずうみ
34歳/料理部/料理や読書が好き。ていねいな暮らしに憧れて、最近はインテリアにも興味があります。お休みにはスイーツを作ったり、飼い犬との散歩を楽しむおだやかな日々ですが、そんななかで出会える小さな発見やわくわくを大切に思っています。LEE100人隊メンバーとしてみなさんが楽しめるものを発信できるよう、がんばります!Instagram:@mizuandumi
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みずうみ