アヤさん。
綾さん?亜弥さん?杉本彩さん?
と来タイ当時はハテナでしたが
個人のお名前ではなく
タイではお手伝いさんのことをこう呼びます。
我が家も週に2日アヤさんに来てもらっています。
タイ人の女性で、日本人の家庭に長く勤めてこられたベテランさんです。
赤ちゃんがいてあまり外出できない私の生活では
アヤさんが作ってくれる料理が何よりの楽しみ!
辛いものがあまり得意でない夫と
4歳の息子も食べられるように
基本的には優しい味の料理を作ってくれますが
たまに私の好みのからーいのやくさーいのも
織り交ぜてくれます。
タイ料理がお好きな方もきっと多いと思うので、
これまでに作ってもらったものを
一挙ご紹介したいと思います!
【ソムタム】青パパイヤのサラダ
タイ料理と言えば!
シャキシャキの青パパイヤと酸っぱいマナオ(ライム)、
甘みはパームシュガー、
乾燥小エビと炒りピーナッツで香ばしさもあり絶品です。
これを作るために、クロックという臼も
買ってきてくれました。
この臼、ニンニクや唐辛子を潰したり
アヤさんは毎回のように使っています。
後日ボウルでソムタムを作ってみたのですが
味のしみ方が全然違いました。
クロックを使って具材を少し潰しながら和えるのが
美味しさの秘訣のようです。
【アサリのガパオ炒め】
鶏や豚のガパオ炒めは食べたことありましたが
アサリは初めて!
アサリの剥き身とインゲン、バジルを炒めます。
最初にじっくり炒めるニンニクの香り、
最後にさっと火を通すバジルの香り、
一瞬で気分はタイ♡
(実際もタイですが。笑)
魚介の旨みがたっぷりです。
【ラートナー】タイ風あんかけ麺
豚肉と青菜のあんを
センヤイ(きしめんのような幅の広い米粉の麺)
にかけたもの。
お肉や麺の種類はいろいろあるようです。
辛みもなく香草なども入っていないので
とても食べやすいです。
【ナムプリック・カピ】
これ、衝撃的な美味しさでした!!
唐辛子やニンニクなどをすり潰し(ナムプリック)
オキアミを発酵させた調味料(カピ)を混ぜた
ディップのこと。
イカの塩辛のような風味でちょっとクセがありますが、
それが後を引いて引いて、また引いて、止まらない!
ご飯や野菜や魚につけて食べますが、
最高に合うのが揚げナス!
なんと卵にくぐらせて揚げていました。
卵のみ。小麦粉も天ぷら粉もなし。
ナスがじゅわ〜っととろけて
卵がナムプリックの辛みをマイルドにして、絶品。
お酒好きな方はナムプリックを舐め舐めしながら
何杯でもいけそうです。
【カイパロー】
アヤさんはタイ風おでんと言っていましたが、
豚の角煮みたいな感じ。
豚塊肉と卵を醤油ベースの甘い味付けで煮込みます。
必須はたくさんの八角。
ぷぅ〜んと、というか、ぶわ〜っと香ります。
おでんと聞いて食べた夫と息子、
二口目はありませんでした。笑
【ヤムウンセン】
こちらもタイ料理と言えば。
和える際はクロックも大活躍。
日本ではサラダ風に冷えたものが一般的ですが
タイでは温かいです。
豚や海老などの具材を茹でた汁で春雨を戻すと
春雨が旨みを吸って美味しくなるとのこと。
【卵いろいろ】
タイ人は卵が大好き!
スーパーで30個入りの卵が売られていて
カートに入れている人もたくさん見ます。
ご飯ものに目玉焼きが乗ってるイメージありますよね。
オムレツは多めの油で揚げ焼きに。
具はチャオムというアカシアの新芽。
斬新だったのが、薄焼き卵を切って
スープの具にしていたこと!
コクがあって美味しく息子がとても気に入りました。
私がタイ料理が好きなことをとても喜んでくれて
いろんなものを作ってくれて、本当にありがたいです。
3年目の告白
LEE100人隊にあるまじきなのですが
卒業間近、思い切って告白すると
私、料理をするのがしんどいです。
言い訳すると、昔(独身の頃)は好きでした。
食べることが大好きなので、
お店で食べて美味しかったものや好きな料理を作って、
ゆっくり時間をかけて食事をするのが楽しみでした。
でも結婚し、子供が生まれて、共働きをして、
私にとっての「料理」や「食事」は一変しました。
どんなに疲れていても
どんなに時間がなくても
何もいらない、ただもう寝てしまいたい日でも
毎日毎日、家族の食事は待ったなし。
仕事終わりの働かない頭で献立を捻り出すけれど
子供が食べてくれて…野菜も入れて…と思うと
カレー、チャーハン、お好み焼きあたりに
玉ねぎ、ニンジンをなんとかねじ込むので精一杯。
子供の相手をしながら1分でも早く料理し
やっと出来上がったら今度は
フーフーして〜お茶ちょうだい〜と
座ったままでいられることがありません。
やっと箸をつける頃にはもう食欲もどこへやら…
小さいお子さんがおられるご家庭は
どこも同じですよね。
それでも家族のためにと頑張る
パパさんママさんは本当にすごいなぁと思います。
人間ができていない私は、もう疲れたなぁ、
なんで1日3食もあるんだろう、
自分の好きなものを作って食べたいなぁ、
と心の片隅で考えることもしばしば。
料理にも食事にも、少ししんどさを感じていました。
愛は食卓にある
ですがこの数ヶ月アヤさんが来てくれて感じたのは
食事ってやっぱり大切で、幸せな記憶だということ。
キッチンから聞こえるトントンという包丁の音、
やがて漂ういい香りに、実家の母のことを思い出しました。
今みたいにネットスーパーや便利な調理家電もない時代、
毎日家族の食事を作るのは大変だったと思います。
朝から作ってくれたホットサンド、
大好きだったカリカリの春巻き、
イベントの日にはヨーグルトケーキ、
美味しかったなぁ。
自分のために料理を作ってくれる人がいて、
みんなで食卓を囲めることの幸せ。
楽しいご飯の時間の思い出を息子たちにも作ってあげたい。
いつか夫婦ふたりになる時が来たら
今のわちゃわちゃした食事を懐かしく思うでしょう。
それまで、もう少し頑張ってみるか。
今日も家族の食事を作る皆さま、
本当にお疲れ様です!
ふみ
39歳/夫・息子(3歳)/手づくり部・料理部・美容部/100人隊3年目です。てんてこまいの共働き生活から一転、夫の転勤でタイ・バンコクで生活することになりました。新しい生活を楽しみながら、健康で穏やかに日々を過ごして行けたらと思います。よろしくお願いします。
この記事へのコメント( 3 )
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