こちらの絵本「ちいさなあなたへ」は、私が長女を出産した時に友達がプレゼントしてくれたんです。
その時、母として小さな命を大切に育みたいとの思いや、初めての育児での喜びと不安、いろんな感情がある中で、この本を1ページずつめくってはポロポロと涙を流し、最後には号泣。
嗚咽するほど泣いてしまったので「今はとてもじゃないけど読めない・・」と
綺麗に包み直してしまっておきました。
それから10年後、今から2年前の2月、当時私は小学校で絵本の読み聞かせボランティアをしていました。
いつも1年生の弟の教室でばかり読み聞かせをしていたので、「たまには4年生のところにも来てよ~」と娘。
う~~ん。高学年の反応が怖くて行くのを躊躇していましたが、もう4年生も最後だし、行ってみよう!
その時、この「ちいさなあなたへ」の存在を思い出しました。
2月の下旬には2分の1成人式も予定されており、生徒達が両親への感謝の手紙を書いたり、自分の将来の夢について思いを馳せていたりといろいろと準備を進めていました。
子どもを思う親の気持ちってこんな感じなんだよって絵本を通じて感じてもらうには絶好の機会。
私は10年ぶりに本の包みを開きました。
まだ帯も綺麗な状態でしまわれていたその本を今度はちゃんと読めるかな・・。
生徒たちの前で泣くわけにいかないので
それから毎晩読む練習のはじまり。
最初はやっぱり涙を流しましたが、日に日にキチンと読めるようになりました。
読み聞かせの当日、ちょっとドキドキしながら娘のクラスのみんなの前で1ページずつ丁寧に読みました。
みんながどんな風に感じてくれたかは分かりませんが、静かに耳を傾けてくれているのが伝わりました。
読み終わった後、見回してみるとほんのりと目が赤くなっている子もいました。
肝心の娘はやはり恥ずかしかったみたい。
子を思う親の気持ちが少しは伝わったかな。
それから急にコロナの情勢が悪化して2分の1成人式はやむなく中止になりました。
みんなの将来の夢の写真が見たかったなぁ。
そんな娘も今は小学6年生。もうあと数ヶ月で卒業です。
「ちいさなあなたへ」の絵本の中の女の子のように成長しています。
時には悩み涙することもあったり、
嬉しくて大はしゃぎする日も
目標に向かって一生懸命に頑張る姿
私はこの絵本の中のお母さんのようにその背中をそっと見守る存在でいたい。
娘にも息子にも自由に伸び伸びとした人生を送って欲しい。
そして大輪の花を咲かせてくれればいいな。
そのために私は土の中の根っことなって君たちに栄養をおくるからね。
ちーさん
47歳/夫・娘(11歳)・息子(9歳)/手づくり部・料理部・美容部/自然豊かな熊本で家族とのんびり過ごす休日が何よりの活力です。LEE100人隊での活動も5年目を迎え、自身も40代後半となりましたが、いろんなことにチャレンジし、ワクワクした日々を過ごしています。Instagram:@kkicotask
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ちーさん