こんにちは! 059ツナです。
プロフィールで読書好きと謳っているのに、振り返ると本に関するクリップが少なかった1年目。今年は読書クリップを増やしていけたらと思います。
まずは昨秋読んだエッセイ本を紹介させてください。
料理研究家・藤井恵さんのエッセイ
今回手に取ったのは、料理研究家・藤井恵さんの『おいしいレシピができたから』。昨年のLEE11月号「女性によるエッセイ」特集でも紹介されていましたね。
◎TBあきさんも紹介されています↓
書きかけでクリップを放置すること数か月。下手するとこのまま書かずじまいだったかも…。あきさん、いい機会をありがとうございます!
藤井恵さんといえば長きに渡って料理番組に出演されてきて、出版されたレシピ本も多々。順調に確固とした地位を築いてきた方、というイメージを抱いていました。
なので「涙も笑いもレシピの一部でした」というサブタイトルに心をひかれたのが、興味を持ったいちばんの理由かもしれません。あ、あと挿入写真が素敵だったのも手に取った理由のひとつかな。現在長野に別荘をお持ちだそうで、その風景写真がうっとりするほど美しいんです。
読み進めてみると、今まで抱いていたイメージが一転。たくさんの苦労を重ねてキャリアを築いてこられたんだなぁと感じ入りました。
レシピもいくつか掲載されていて読みごたえたっぷり。なにより、料理に関する私のモヤモヤを解決してくれたんです。
“お母さんの味” ってなんだろう?
恥ずかしながら私、お料理が苦手です。
日常的な食事づくりは普通にやっているものの、大半はレシピを見てほぼ忠実に再現するのみ。「ひと味変えてみよう」と調味料の加減をしたりする才がありません。目分量で作れるものは何度も繰り返し作っている定番メニューくらいかな。。
苦手意識があるためか手際もイマイチです。
結果的に新メニューにチャレンジすることは多くなく、日々の献立はワンパターンになりがち。「お料理上手だったらもっといろんなメニューを作ってあげられるのに」と、家族に対してなんとなく罪悪感を覚えていました。
そんな私にとって、この本にある「家庭料理はワンパターンでいい」という言葉はまさに救い。
プロの藤井さんが語る「“お母さんの味” “おいしい料理” 論」はじんわり心に響き、私のお料理コンプレックスを軽くしてくれたんです。
そもそも夫も息子も、私が作るごはんを毎日「おいしいね」と食べてくれている。繰り返される定番メニューについても、息子は見るたびに「やったー!今日のごはん、○○だー!」と新鮮に喜んでくれる。
じゃあ、何の問題もないじゃん。
「いろんな料理を作らなきゃ」「品数は多くなきゃ」というのは自分の思い込みだったかな…と、長年抱えていた罪悪感を手放すことができました。
ワンパターン万歳!
過去に出版されたこちらの本、エッセイ本を読んで新たな気持ちで見返しています。
わが息子、保育園時代も小学生になった今も、基本的には給食生活です。お弁当を作るのは年に数回くらいかな。
食に関しては特に「慣れたもの」を好む息子。なのでお弁当に入れるものは年少の頃からほぼ変わりません。
大好きなたまご焼き、ブロッコリー、プチトマト、型抜きしたゆでにんじん、うさぎりんごがマストで、これだけ入れると小さなお弁当箱はほぼパンパン。+αのおかずを加えて完成です。
美しいお料理が並ぶ100人隊ブログにあげるのは忍びないですが…お目汚し失礼します!
ある日のお弁当。ラップで包んだのは息子が好きなおから(渋い)。“おからボール” と命名しています。
別の日のお弁当。
さらに別の日。
どれだけさかのぼってもほぼ同じ。ワンパターン弁当、ここに極まれり、です。笑
ちなみに+αのおかずも、息子好みの渋いものがほとんどです。リクエストされるのはかぼちゃの煮物やさつまいも煮が多いかな。
「今度のお弁当、何がいい?」と聞くと「いつものー!」と毎回答える息子。小学生になっても変わりません。
「身体も大きくなったし、もっとボリュームがある方がいいのでは?」「リクエスト通りとはいえ、あまりにワンパターンすぎるよね…」と今まで自信が持てなかったお弁当づくりも、「息子が喜んでくれるのがいちばん!」と前向きに捉えられるようになった気がします。
ワンパターン万歳!
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以上、お料理苦手な私目線で読んだ藤井恵さんのエッセイ本の紹介でした。
本を読むのは大好きだけど、読後の感想を文章にするのは難しい…!拙い文章ですが、少しでもこの思いが伝わればうれしいです。
実際に読んでその良さを味わっていただきたいと思える素敵な1冊、ぜひ書店で手に取ってみてくださいね◎
ツナ
主婦 / 長野県 /
44歳/夫・息子(8歳)/手づくり部・料理部・美容部/生まれ育った東海圏を離れ、自然豊かな信州でゆるりと暮らしています。カフェや雑貨屋めぐり、読書が大好き。手作りや文章を書くことにも興味があります。にぎやかすぎる息子中心のドタバタな毎日を、笑顔で心穏やかに過ごせるよう奮闘中!服も暮らしもシンプル好みですが、ノスタルジックで温かみのある東欧・中欧の雑貨には目がありません。
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ツナ