今日の晩ごはんはキーマカレーでした。
読んでいた小説の影響で、どうしても食べたくなったのです。
読んでいたのは、江國香織さんの『真昼なのに昏(くら)い部屋』。
ひと組の男女がどうしようもなく惹かれあっていく過程を、どうしたらここまで切実に、みずみずしく書けるのでしょうか。すごく良かったです。
惹かれあう2人の人物描写もすごく魅力的で、主婦の「美弥子さん」が毎日せっせと家事に勤しむ姿はこちらの気持ちまで清々しくさせてくれましたし、アメリカ人の「ジョーンズさん」があえて日当たりの悪い部屋に住んでいるのは、部屋のなかが暗いぶん窓の外が際立って明るく瑞々しく見えるという理由からで、愛読書の一つが『陰翳礼讃』であるというところも…なにからなにまで好きでした。ジョーンズさんの目を通して見る日本の良さ、みたいなものにも気づきます。
それで、キーマカレー。
この小説に出てくる主婦の「美弥子さん」が作るのです。
そして、アメリカ人の「ジョーンズさん」が散歩に誘いに来るというシーンで、カレーを作ったら2時間は休ませて味をなじませないといけないから、その時間を散歩にあてたらどうかしら…と考えるんですね。
クミンやカルダモンにパプリカ…。スパイスがたっぷり使われているであろうそのカレーを、私もどうしても食べてみたくなってしまい、さっそく今日の晩ごはんに作ってみたというわけです。
作るときにカレー粉を切らしていることに気づき、調味料入れをごそごそしていたら見つけたこちらを使ってみました。
野菜とひき肉を炒めて、最後にこれを投入するだけ。美弥子さんのようにスパイスを独自で入れたりしたら素敵だなあ〜と思うものの、横着してしまいました。
さらには味をなじませるのに2時間はかけられず、30分くらい繰り上げて「いただきます!」
自画自賛ですが…すごーくおいしかった!
おかわりしちゃいました。
これからどんどん暑くなってくるので、食卓にカレーが上がる頻度がぐっと増しそうな予感です。
ちなみに…
娘ごはん兼、夫おつまみ、棒ギョーザ。ひき肉に塩もみキャベツとにんじんを混ぜて醤油とごま油で味つけして、餃子の皮でくるっと巻いて焼いてみました。少量ならパッと作れます。
あとはサラダ、味噌汁、ひじき煮。
今日は娘の発熱で有給をとっていたので、普段より時間をかけて料理できました。
微熱とはいえ、先月から繰り返す娘の発熱には悩まされますが…。
とりあえず本人は元気そうなので、せめてもの救いでもあります。
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パート / 東京都 / LEE100人隊トップブロガー
38歳/夫・娘(4歳)・息子(1歳)/手づくり部・料理部コーヒーが好き。ミルクティーも好き。掃除は好きだけど片づけは苦手。手紙部部員。都内の雑貨屋さんや本屋さんなどを巡る休日も好きですが、海や山で過ごすのも大好き。いつも気持ちの良い場所を探しています。日記をつけはじめて1年。なるべく楽しいことを書き残したいので、いいこと探しを心がけるようになりました。昨年まで10年ちょっと、本(特に児童書)に関わるお仕事をしていました。絵本ラバーです。
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