仕事の電車移動のときや休憩中の隙間時間に、ちょこちょこと読書しています。
最近読んだのは、こんな本。
・農ガール、農ライフ/垣谷美雨
主人公は32歳の女性。派遣切りにあったその日に長年つきあった彼氏にこっぴどくフラれ、住む家を失ってしまいます。両親は他界しており、仕事と家を一刻も早く探さなくてはいけないというギリギリの状況。
仕事はない、保証人もいないという立場で借りられる家なんて本当に全然なくて、「私はどうやって生きていけば良いのだろう」と絶望する主人公の姿はけっして人ごととは思えず…。いまの社会、いつなんどきこういうことが起きても不思議ではないのだというリアルさがあります。それはきっと、こういった社会問題をテーマに小説を書き続けてきた著者の綿密な取材力があってこそなのだろうなと、終わりの解説を読んで感じました。
母になっても仕事を続けることを絶対とし、他人の見方まで厳しい女性。
専業主婦をしながら身を削って有名ブログを運営する女性。
すべては子どものためと、婚活に励み損得感情のみで結婚を決めるシングルマザー。
生き方も考え方も全く異なる人々がたくさん出てきて、その描かれ方は場合によっては「えー、ほんとにこんな人いる?」と、ちょっと極端なようにも感じられましたが、いや実際、こういう人だったりシチュエーションだったりが絶対にないなんて言い切れるのだろうかと。
…それにしても、女1人で道を切り拓いていくことの難しさ、そして清々しさと言ったら!
この主人公がどんな道を見つけるのか知りたい方は(タイトルで大体わかると思いますが)、ぜひ読んでみてくださいね(^^)
なかなか暮れない夏の夕暮れ/江國香織
読書って、必ずしも「読めば身になる」ものでなくていいし、知識や自分を向上させるなにかがなければ読む価値がないなんてことは全然ないのですよね。これは、解説の山崎ナオコーラさん(江國さんの大ファンなのだそう)がそのようなことを書かれていて、すごく共感できるなあとふむふむ頷きながら読みました。
TB - niki
パート / 東京都 / LEE100人隊トップブロガー
38歳/夫・娘(4歳)・息子(1歳)/手づくり部・料理部コーヒーが好き。ミルクティーも好き。掃除は好きだけど片づけは苦手。手紙部部員。都内の雑貨屋さんや本屋さんなどを巡る休日も好きですが、海や山で過ごすのも大好き。いつも気持ちの良い場所を探しています。日記をつけはじめて1年。なるべく楽しいことを書き残したいので、いいこと探しを心がけるようになりました。昨年まで10年ちょっと、本(特に児童書)に関わるお仕事をしていました。絵本ラバーです。
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