友人から「今、美大生が主人公のマンガ読んでて、家族みんなで読んで良かったから読まな〜い?」と題名も作者も知らされずに届いたのが、この『かくかくしかじか』マンガをあまり読まない私もあ!タラレバ娘の人だ〜(ドラマしか観てないのですが、、)友人も私も今年度は受験生をもつ母でして、子どもだけではなく家族全員の健康管理にかなりの精神力を要し、行動も慎重にならざるをえず、普通に会える距離に住んでいるのですが手紙を添えて郵送してくれました。優しいやりとりにほっこりして、「かくかくしかじか」を読む日!とスケジュール帳に予定を確保してこの日テラスで読みました。
作者の東村アキコさんの自伝なんですね。全5巻、美大の受験模様をへーっそうなんだ、と読みながら高校生から大学生になっていく時期の好奇心が次から次へと湧いてきて、自分の人生をとっても過大に思い描いて、でも同じように不安もあちこちから吹き出るみたいな、不安定で不規則な心もちのその頃の自分を思い出したりもして。読んでいる時はとっても面白くて共感して、、、読み終えると切なくて、若き頃のいろいろ、自分の人生の軸は何かな、、誰かな、、と思い起こしました。美術、芸術、音楽、スポーツ、、何かに真剣に打ち込んだことのある人には深くささるマンガだと思います。
受験を乗り切った娘は春から美大へ進学することになりました。友人は合格を知ってこのマンガを勧めてくれたのです。マンガに描かれているような受験体験とは違ったのですが、14年間バレエに没頭してきた娘にも導いてくれた先生がいて人生の師でもあって、バレエの技術だけではない心身の礎を造ってもらいました。新しいこの道もバレエを続けてきたからこそ見つけられたのだろうと感謝しつつ、娘のこれからを妄想しながら完読しました。
ほりとも
ほりとも
44歳/夫・娘(21歳・18歳)/手づくり部・料理部・美容部/四季をたっぷり感じられるテラスのある家に暮らす日々。ほぼ終えた子育て後のひとり時間、夫婦の時間を愉しみながら自分らしい創造を綴ります。Instagram:@horii.sense
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