長らくお休みをいただいてしまい、申し訳ありませんでした。
気持ちの整理がつかず、この場所で楽しいクリップをあげたり、
SNS上で交流することがどうしてもできなくて。
私にとって、かけがえのない友人であり、
同士でもあった友人との別れがありました。
100人隊という素敵な場所で、
はたして「死」をテーマとした文章を書いて良いのかという葛藤がありましたが、
私が友人の死に直面したとき、どうして良いか分からなかったんです。
どうして良いか分からないから、
ネットで「友人の死 乗り越え方」というワードを何度も検索する日々でした。
こんな悲しいこと、誰にも起きてほしくはないけれど、
生きていく限り、遅かれ早かれ誰もがいつか経験することだと思います。
そのときに「こんな考え方もある」と思ってもらえればと、
拙い文章ではありますが、また抽象的にですが、
少しだけ書かせていただければと思います。
彼女が亡くなったことを知ったこの2か月ほど、
「正解なんてない」と分かっていても、
自分の行動すべてが間違っているように感じる日々でした。
この世界に彼女がいない今、思いを馳せるときはやはり空を見上げてしまいます。
「空を見上げて泣くなんて、自分は悲劇のヒロインにでもなったつもりか」と、
そんな自分が嫌になりました。
けれど、日常はいつも通り流れていって、家族でもない私には忌引きなんてない。
彼女の死を知った翌日からも普通に仕事をして、家事をして、子育てをしていく現実が待っていました。
何も知らない仕事仲間と他愛ない話をして、笑うこともあります。
そんなとき、
「大切な人が亡くなったのに、笑うことができるなんて、自分はなんて冷たい人間なんだ」
と自分を責めました。
悲しんでも、平常心で過ごしても、全てが悪いことをしているような気になったんです。
「悲しい」という気持ちの後に訪れたのは「罪悪感」だったと思います。
よくドラマ等で
「亡くなった〇〇の分まで生きて」
という言葉が使われるかと思います。
その言葉を自分に当てはめたとき、
「そんなの嘘だ、彼女が生きるはずだった人生を、自分なんかが生きていいはずがない」
という罪悪感に襲われました。
日常のふとした幸せも、彼女を想うと
「自分だけごめん」
と思わずにはいられない日々でした。
そんな毎日に救いを求めて読んだ本が、松浦弥太郎さんの「泣きたくなったあなたへ」でした。
昔、日々の出来事が辛いなと思った時に購入した本ですが、弥太郎さんは私には素敵すぎて。
聖人君子のようでもあり、
「その境地にはまだいけないな・・・」と
最後まで読み進めることはできなかったけれど、手元に置いておいた1冊です。
そのなかに「別れ」をテーマに書かれた一節がありました。
書かれていたのは、出会いに感謝するのと同じように、別れのときにも感謝をするということでした。
私、彼女との楽しい思い出を振り返ると、ずっと泣いてばかりで、後悔ばかりで。
感謝の気持ちも、彼女を想って笑顔になることも、すぐにはできなかったのです。
でも、彼女との時間は笑顔ばかりでした。
「同士」と思っているのは、二人とも同じ悩みを持っていたから。
遠方に住んでいるためなかなか会えないけれど、会ったときには会えなかった期間の辛かったことを打ち明ける時間でした。
二人で身振り手振りものまねありで、辛いこともゲラゲラ笑いながら近況報告して、
「大丈夫、大丈夫!私たちの未来は明るい!」
と励まし合ってきた仲でした。
彼女と描いた未来をもう一緒に過ごすことはできないけれど、二人で支えてあってきた時間は、私にとってかけがえのない時間でした。
本を読んで、
「そうだね。まだ私、『ありがとう』って言ってなかったね。」
と気づかされたんです。
「すごくすごく楽しかった!」
「辛くて辛くて毎日不安に押しつぶされそうだった日々も、一緒に励まし合ってこられたから頑張れたよ!」
って言わなきゃ。
「あなたに出会えて本当によかった。今までどうもありがとう。」
と心から言いたいよ。
「彼女を失った辛さをどうやったら乗り越えられるだろう」
と考える日々でしたが、
私は別に乗り越えたいわけじゃない。
この経験を糧に強くなりたいわけじゃない。
どうやっても悲しみは尽きないんです。
だから私ができることは、彼女を忘れないこと。
彼女の思い出と、最後まで生き抜いた彼女を誇りに思う気持ちを胸に、
毎日を生きていこうと思います。
私的なクリップとなってしまったので、大変申し訳ありませんが、コメント欄は控えさせていただきます。
ご心配いただきました皆さま、本当にありがとうございました。
次のクリップからは、いつも通り、笑顔でお届けできればと思います。
マル
会社員 / 東京都 /
44歳/夫・息子(13歳・9歳)/美容部/本とお酒とおいしいものが好きです。家族や友達と笑いあう時間、1人で過ごす時間、どちらも大切に毎日を過ごしています。日々の楽しいこと、役立つこと、胸に響いたことなどを、クリップに綴っていけたらと思っています。LEE100人隊の活動を通して、たくさんの出会いがあればうれしいです。