この間まで夏だったのに、ある日の夕方から風が冷たくなって秋が急にやってくるのは毎年のこと。
秋物のファッションチェックもそこそこ、LEEの誌面やブログを追っかけているわたしです。
（あっ、そう言えば、おしゃれなあの人の真似してかわいい靴を買ったのでした。そちらはまた改めて。）
先日、発売を待ち侘びていた一冊の本が届きました。
Instagramで長らくファンだったamelaboさんのはじめての本、「amenote」。
100人隊ブログでもamelaboさんのカレンダーのクリップなどを見かけたことがあるので、ご存知の方も多いかもしれません。
ご本人が文中で、
エッセイでもなく、写真集でもなく、ハウツー本でもない、言うなれば記録を本にしたもの、というようなことを書かれていましたが、まさにそう。
カテゴリー的には分けることができない作品ですが、それが本当に素晴らしくて。繰り返し開いては胸をときめかせています。
製本の仕様にもこだわられていたり、
中身も、写真、カリグラフィー、エッセイのようないくつものお話、審美眼で選ばれたさまざまなものたち、おやつ、などなど読み応えがあります。
そばにずっと置いておきたい、とはよく聴くフレーズですが、わたしにとってamenoteはまさにそんな本。
われらがはまじ、こと浜島直子さんの初の随筆集、「蝶の粉」。
こちら100人隊の皆さんの中でもすでに話題の一冊ですね。
はじめてはまじ（愛を込めて、あえてはまじ、と呼ばせていただく）が随筆集を出す、と知ったのははまじのInstagramでした。
随筆集、という響きにわたしの胸は高鳴りました。
発売日、手にしたその本は、表紙からきゅんと胸を掴まれるようだった。
引き込まれるように、本当にあっという間に読みました。
はまじ、はまじのことは誌面でもテレビでもずっと憧れてみていたし、何年か前のパーティーではゲストとして登場！気さくにお話ししてくれたり、写真も一緒に撮っていただいたり、遠い憧れの存在ながらも不思議と身近に感じる温かさがあった、はまじ。
そのはまじの子ども時代から今に至るまでの、たくさんのお話。
読みながら自分と重ね合わせて、喉の奥がつんとするような気持ちになったり、大笑いしたり。
だれもが持ち合わせている、儚さや切なさが本当にしみて、繰り返し読んでいます。
ささやかな日常、というフレーズはありきたりだけれど、とても尊くて、今日、今のこの一瞬でさえも、いつかの思い出になるんだなぁ、なんて考えた。
素敵な本です。
「雪と珊瑚と」。梨木香歩さんの小説です。
初めて読んだのは出た時、だから8年くらい前。
それから、何度も開いて読み返している小説です。
タイトルの雪と珊瑚はそれぞれ名前で、珊瑚はお母さん、雪は珊瑚の赤ちゃんです。
まだ若いお母さんである珊瑚が、生まれて間もない赤ちゃんと二人、大変な暮らしの中で行き詰まりを感じて暮らしていたときに、さまざまな温かい人たちとの出会いのなかで、お惣菜屋さんを開くことに決めて、歩き出す、というお話。
食べ物の温かさをこんなに感じる小説はなかなかないと思いました。
特段、料理に関する描写が詳細なわけでもないのですが、素材の背景から見える力強くて温かい料理が印象的で、それがお話の軸となるのです。
明るいほのぼのした話とはまた違いますが、ずっとこの先も読むんだろうな、という気がするお気に入りの一冊です。
読書のおともはいつだっておやつ。
肌寒くなると、素朴な焼き菓子を焼き戻して、あつあつを食べたくなります。
最近は日常が慌ただしくて、なかなか工程の多いお菓子を作ることが叶いませんが、作り慣れたシノノメさんレシピのほうじ茶スコーンや、生クリームたっぷりのリッチなスコーンを合間に焼いてストックしています。
温かいお茶を淹れて本を読む時間が何より楽しみ。
TB - あき
会社員・料理教室主宰 / 福岡県 / LEE100人隊トップブロガー
49歳／夫・息子（24歳）・猫／手づくり部・料理部／インテリアコーディネーター、ジュニアベジタブル&フルーツマイスター。料理と、そのまわりの空間づくりと、インテリアが好き。季節を感じながら、料理をして盛り付けてしつらえて。いただきますと食べることがなによりの幸せだと思っています。おしゃれすること、本を読むことも好きです。生まれも育ちも生粋の関西人ですが、福岡に住んでもう15年以上が過ぎました。日々の暮らしを丁寧に楽しく。よろしくお願いします。
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TB あき