本を読む時間も増えた今、私がオススメする、大人はもちろん子どもにも読みやすく学びのあるこちらの本。

高橋こうじさん『日本の童謡・唱歌をいつくしむ – 歌詞に宿る日本人の心 – 』

こちらの本は誰もが１つは聞いたこと、歌ったことのあるような日本の歌を、現代人が分かりやすいように説明してあり、さらに歌詞の解釈から、読み手のこちら側への問いも含まれていたり、歌を通してそこに隠れた歴史や、和の心を学ぶことができる、何とも今の日常に癒しを与えてくれるなーと思う内容になっています。情景のキレイな歌ばかりなので、今の時期の爽やかな風を感じながら読むと、さらに歌の世界、本の世界に入り込めます(むしろ爽やかな風が部屋に入ってくると、この本を開きたくなるくらい。。。)

５章からなる構成

章とは別にコラムも入っていますが、基本は5章から成り立っています。

☆自然を味わう歌

☆生活を尊ぶ歌

☆文化を楽しむ歌

☆童心にかえる歌

☆古典に親しむ歌

改めて歌詞を読むことで、こんなに美しい歌詞だったことや、私は全く知らない歌もあるのですが、そういった歌でも言葉が美しいので、詩を読む感覚になります。後は耳でしか聞いたことがなかったり、深く考えたことのない歌は、自分の解釈と違っていたり、なるほど、そっちのことか！など発見もたくさん。

また難しい勉強本では全くないので、子どもにとっても読みやすい！歌に出てくる言葉だけ、というのが難しいイメージにさせないのか、たくさんの知識がすっと入ってくる。また、例えば旧暦までは知っていても、その旧暦の語源まで説明されていたり、昔と今が上手く重なる説明も多くぴんときやすいのもありがたいです。まさに自学にもピッタリかと思います。

物語はもちろんいいですが、こういった日本人の心に出会える貴重な本とともに、基礎知識や用語を学ぶのも時間のある今だからこそのオススメです♪