暮らし発見

はるきのふく 入園まで

  • yuki*

2019.11.23

  • 18

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・・・さて。

今期で一緒に卒業する人たちが、過去の投稿を振り返っているので、私も何かしようと思ったんですが。やっぱりこの10年間、一番力を注いできたことを振り返っていくことにします。

もう最後だからいいでしょう、度をすぎた親バカっぷりを披露しても。

息子氏です。

 

 

これは2009年末、入隊した年の息子氏とわたし。

最近は、ここでは息子氏と呼称しているけど。なんだかこんな赤ちゃん時代を見てると、そんな風に呼ぶのは違和感が・・。当時の呼び方で呼ぶことにしましょう。

2008年生まれ、当時まだ1歳、ぎりぎり2歳になる前の・・・ハルちゃんです。

 

 

2009年冬。無印とユニクロとGAPを着まわししてました。足元はクロックス。

ブロックチェックのパンツと、ドット模様のフード付きコートは、無印。袖なしのボアのと、茶色とベージュのフリースのアウターがユニクロですね。

とにかくこの子は落ち着きがなくて、近所の大きな公園に連れて行くと毎日ほど芝生まみれになるんで、アウターをめっちゃ洗濯してたことが思い出されます。

このころはまだ、押し棒付きの三輪車に乗っていました。このあと、乗り物にもだいぶ変遷の歴史があります。

 

 

2010年春、2歳になったハルちゃん。クロックスで海へも入ります。ハラハラしちゃう。目が離せません。

この、上のTシャツはシアンシアンという神戸のブランドの服。

 

 

このころになると、GAPの色鮮やかな服がラインナップに入ってきます。ピンクの鹿の子ボーダーポロシャツ、かなりヘビロテでした。

GAPの服はすごく作りがしっかりしてて、ガンガン汚してガンガン洗濯しても色褪せあんまりせず、へっちゃら。そういうところが、アメリカンだなー。
この中でいうと、水玉のニットジャケット、黄色のレインジャケット、グレーのヘンリーネックシャツなんかがGAPのです。時々、胸のとこにくまちゃんがついてるんですよね。可愛かった。

パンツは無印のが多かったです。と言うのも、GAPはやっぱりアメリカンサイズなので、ウエストが大きいの。日本人体型に合わせてあるので、履かせやすかった。

傘やリュックなんかの小物類は、まだ無印で揃えることが多かったです。このあと、100人隊の影響で、インポートものやセレクトショップに入ってるようなものもチェックしだしましたが、それはまだまだ先の話。

 

 

2010年、夏のハルちゃん。

GAPのハット、お出かけ用の青いアニエスのとかげTシャツ。ベルメゾンのグレコ水着、ミッフィーの水泳帽と海パンセット。

 

可愛くて可愛くてしょうがなかった。わたしの小さなハル。

 

 

でも、ここで育児の大きな壁が、私の前に立ちはだかります。

この子は、とにかく言葉の発達が遅かった。そして人見知りが少なく、落ち着きがなかった。
皆がワンワンやニャーニャーを言い始めても、ニコニコ笑って走り回っていて、全然言葉を覚えなかったのです。

いろんな努力をしました。親の私が文学部に行くくらい本が好きだったのだから、きっと息子も本が好きだと思ったのか、いろんな人が絵本をくれたのですが。
読み聞かせしようとしても全然ページに集中せず、絵本はページをめくる行為を楽しむものと思っているようで・・・。めっちゃめくるから、すぐ本終わっちゃうの(笑)

どうして犬も猫も覚えないんだろう。皆が言うアンパンマンすら言わない。このまま、喋れないまま大人になるんだろうか。男の子は遅いから・・とか、ママがなんでも助けちゃうと言葉遅いよ・・・とか、いろんな人がいろんなことを言ったけど、誰の気休めも耳に入ってこなかった。

それでも、息子は息子なりの成長を突然見せてくれました。

ある日の夕方、三輪車を押しながらスーパーからの帰り道、高いところにある電線に止まったカラスがカアと泣いた。その時。
息子は指をさして、ニコッと私のほうを向き、「カアカア〜〜!」と言ったのです。

それが、息子がママとパパ以外に初めて発した言葉でした。カラス。

三輪車の押し棒を掴んだまま、歩道に座り込んで泣きました。安堵と嬉しさとでいっぱいでした。

どんなに他の子より遅くても、興味を持つことが他の子と違っても、この子はこの子のスピードで、前に進んでいる。だから、この子と一緒に私も進むんだ。少しずつでもいいし、時々落ち込んでもいいけど、絶対にあきらめたりしない。

そういう思い出があるから・・ゴミを荒らしたり、時には公園で襲ってきたりするカラスだけど、私は嫌いになれないのです。

 

秋のハル。

 

 

夏が終わる頃、検診で、市がやっている言葉の教室に行くようにと言われました。

 

 

2歳の誕生日に断乳をしたのですが、とにかく夜泣きが激しい期間があって、近所の迷惑だったみたいで。旦那さんとかわりばんこに抱っこしたりおんぶしましたが、残業の会社員が終電で帰宅するくらいの時間に夜泣きすることがあって、私も旦那さんもへとへと・・・。

毎日ぐったりしていました。そんなある日、夜中に激しく子供を泣かせている家があると誰かが通報したらしく、突然マンションに児童相談所が来ました。

ものすごくショックでした。たくさんの世帯が入居しているマンションなので、誰に迷惑をかけたのかわからず、管理組合的なところまで行って謝りました。

走り回るから、とにかく怪我も多かったし、誰かにいつも後ろ指を刺されている気がして、毎日辛かったです。

悩んでいるうちに、秋が来てしまった感じでした。

 

 

みんなでハロウィンの格好をさせたり、遊びでスカートを履かせてみたり(笑)少しですが近所のお母さんたちとの交流があったので、楽しいこともありました。
でも、やっぱり他に比べていろんなことが遅かった。・・・その代わり、この子が一番かわいいと思ってたけど。まあ、皆そうですよね。

 

3月生まれだから、幼稚園には年中さんから入れようと決めていました。
自分も1月生まれで年中からだったし、こんなに体も小さく発達も遅れている子を、他の子の集団に入れて比べられたくなかった。よその誰かに叱られたりしているところなんて、見たくなかった。

ずっと手元において、守っていたかったのです。
何度思ったか。世界に、この子と私と旦那さんの3人だけだったらいいのに。

でも、専門家の意見は別でした。一刻も早く、集団に入れるようにと。そのほうが周りに馴染んで、徐々に追いついて行って、ルールが定着するタイプだと思うと。

悩みました。
だって、11月1日に入園手続きをしないといけないのに、2週間前にそう言われたんですよ。なんの心の準備もないまま、通える範囲の幼稚園を2つ見に行きました。

 

 

片方は、いわゆるどろんこ育児で、落ち着きのない子もたくさんいるし、それをあまり叱らないタイプの園。先生はわりと若いお姉さんが多くて、みんな優しそう。お寺がやってるところでした。

いろんなルールもゆるくて、通園バスに乗せたら、あとは親は家で待ってるだけでいいんです。お弁当も週に2回くらいしかなく、しかも「ご飯とレトルトカレーを持たせればあっためてかけてくれるよ!超楽だよ!」と・・・近所のママがすごくお勧めしてくれました。

もう片方は、何もかもがきっちりした、カトリックの園。
園内には白いマリア様がいて、先生たちもきちんとした服を着ています。バザーに教会式に礼拝にと、いろんな行事があり、母の会が運動会やなんかをすべて仕切っていて、ここに入れたとしたら毎日私も園に行くだけではなく、現地でやらねばならないことがたくさんあります。
その代わり、毎日どこの親もみんな園に顔を出すのだから、よその子に何か悪いことをしてしまっても、すぐに親が謝りに行けます。もちろん毎日お弁当持参。

年少さんの教室に入ると、きちんと区切られたロッカーには、クマやウサギやリスのシールが貼ってあって、色分けされ、名前が書いてありました。
これが、年中になると動物シールがなくなって色分けだけになり、年長になると名前だけになる。段階を踏んで発達を促すためです、とのことでした。

 

旦那さんとよく話し合って、最終的には後者を選びました。私が大変な方、ということです。もちろん、息子にとっても・・・。早い段階で苦手なことに取り組まなくてはならないことになります。

それでも、いつかは一人で生きていけるようにならなくてはならない。こんなに早く最初の試練が来るなんて、予定してなかった。

 

 

年が明けて2011年になってからは、入園の準備に忙しくなりました。

 

 

大変な方の幼稚園(言い方・・!)は、持ち物もすべて手作りしなくてはなりません。

 

 

まずはスモック。襟ぐりとループ、ポケットにリバティ、カーズ。

お防具箱は、靴の箱に布を張って丈夫に作ったものを用意するようにとのことでした。リサとガスパールの布を使います。

 

 

通園バッグと上履き入れは、チェブラーシカのセット。当時、ぬいぐるみを気に入って、いつも持ち歩いていたのです。

座布団カバーは購入でしたが、本人がわかるように大きなアップリケを縫い付けるという指定が。

 

 

ママ頑張った。だって、ママと離れてる時間も、チェブが一緒にいてくれたらきっと安心すると思ったから。

 

 

完成〜!

出席カードを入れるショルダーバッグも、型紙を渡され、これで作ってくださいとの指示。

 

 

この、右側のエッフェル塔のアイロンシール、LEEの付録だったんですよ!!

2011年、年明けのハル。

 

 

パパ大好きなハル、パパが持ってるiPhoneが欲しくてたまらない。描いてある服を買ってあげたら大喜び。

 

 

一緒にiPadで遊んでいました。ミナのちょうちょ部分を、部屋着のお胸にアップリケしたりしてました。無印のガーゼっぽいカットソー、すごい肌当たりが優しくて、好きだった。

春先になった頃、幼稚園に入るんだからと、初めて散髪しました。と言っても、ママが前髪を切っただけなんだけど。薄毛だからもう、生えてきたのが嬉しくて嬉しくて!切るのもったいなーい。

 

 

ジムフレックスのボアベスト、よく着せました・・・!

 

 

オクシモロンにて。この頃、なぜかニットソーイングにちょっと手を出してて、マイブームだったんです。

naniIROシリーズのニット生地を使って縫ったカットソー。半端袖が可愛かったなあ・・・

 

さて、入園まであとわずか。準備だけはばっちりだけど、本当にちゃんとやっていけるんでしょうか。次回、幼稚園編に続くかもしれません。・・・予告なく打ち切ることもあります(笑)

 

 

yuki*

39歳/夫・息子(11歳)/手づくり部、料理部/横浜在住、大阪出身。港が見えそうで見えない丘の上の古い一軒家で、息子と年上の旦那さんと猫のリサと一緒に、楽しく暮らしています。本とラジオと美しい布が好き。がま口のお店をやっています。一度しかない美しい日々を、あたたかく綴りたいと思います。Instagram:@yukiiphone

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