新木場スタジオコーストであった、小沢健二さんのライブ「飛ばせ湾岸2nights」に行ってきました。
今回のチケットはものすごく激戦だったらしく、もう今年の運は使い果たしたな、という感じです(笑)
小沢さんの名曲『愛し愛されて生きるのさ』の歌詞のように、夕方に雨が上がった冬の新木場。
もうすぐ満ちる月と、恋人たちを乗せている遠くの観覧車が闇を照らしていました。
2019年の小沢健二
登場した小沢さんは最初からノリノリでした!
すぐに新曲を披露したのち、「今日ここに来れなかったみんなのために」「録画してアップして!」とまさかの録画OK宣言。
ライブは往年の名曲も弾きつつ、新しいアルバム「So kakkoii 宇宙」の新曲を中心に。
2016年のツアー「魔法的」は、今にして思えばまだ長い活動休止のあとの助走期間というか、ライブもしっとりした感じだったのですが(それはそれで大人な感じでとっても良かった…!)
今回はものすごい疾走感と、ご本人の楽しみっぷり。
コールアンドレスポンスや、シンガロングも多数。
もう、なんというか本当に素敵なライブでした。
個人的な話ですが、ローティーンの頃に小沢さんのファンになったものの、その後長らく活動休止に。
当時はYouTubeもなかったので(笑)、CDを繰り返し聴くだけの日々。
まさか二十数年後にこんなに最高のライブに行ける日が来るなんて想像もしていませんでした。
年を重ねることの尊さ
私は小沢さんの歌詞の大ファンなのですが、新曲はどれもこれまでの歌詞の世界観はそのままに、2人の男の子の親になった小沢さんの変化が色濃く反映されていて、とても共感できました。
(以下、歌詞そのものは引用できないのでご興味を持たれた方は小沢さんご本人のSNSなどで見てみてください!)
たとえば、アンコール後にギター1本で歌った曲「神秘的」は、子どもたち(そして人間への?)への溢れる愛をうたった曲。
(この歌、ほんとに泣けました。。。隣の人も泣いてた)
そして、最後に演奏され、会場のみんなで歌った新曲「彗星」。
「彗星」では、「いまここにある暮らし」こそが「宇宙」なんだとポップでロックな曲にのせて歌い上げています。
ちなみに新作アルバム「So kakkoii 宇宙」のジャケ写は、なんと小沢さんの息子さんご本人の可愛らしいショット。
(息子さん出演のミュージック・ビデオもウェブで見られます♡)
はるか昔、星のカケラだった私達が(この表現…わかるひといますか…小沢さんの連載「ドゥワッチャ」の最終回)
この星で出会い、別れ、そしてまたどこかで出会うまでには何千の、何万の、何億もの分岐点があって
たったひとつ、違う過去を選んでいたら
「今ここにあるこの暮らし」は存在しないという事実の、美しさ。
そしてそれは、人が連綿と奏でてきた「台所の音」とともにある。
(※台所の音、という表現も「神秘的」の歌詞に出てきます)
毎日の暮らしはきれいごとだけじゃなくて辛いこともしんどいこともあるけれど、
年を重ねて色々な経験をすることで、ひとと分けあえる感情や、感動も、同じくらい増えていく。
それは本当に奇跡なのかもしれないな、と。
そんなことを感じた2時間でした。
(趣味全開のクリップですみません…!最後まで読んでくれたかた、ありがとう。)
ひふみ
33歳/夫・息子(3歳)/手づくり部・料理部・美容部/「将棋ができない方」のひふみです。好きなもの/読書、お寺、器とジュエリー。155cmのややミニ身長。フルタイムで働きながら子育て中。日に日に怪獣化する息子に負けないくらいパワフルに日々を過ごすことが目標です。Instagram:@hifumi_fashion
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ひふみ