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2019年10月のお題

家族シアター「タマシイム マシンの永遠」と「女の子の食卓」

  • マル

2019.11.08

  • 4

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タイムマシンと読んだ方。

違いますよ、タマシイム マシンですよ。

 

タマシイムマシンは、ドラえもんのひみつ道具の1つ。

魂(たましい)だけがワープできるマシン。

 

のび太の「ママにがみがみ言われる今よりも、赤ちゃんの頃に戻りたいなぁ」という思いからドラえもんが出してくれた道具です。

 

のび太はタマシイだけ赤ちゃんの頃に戻って、ママに赤ちゃんとして可愛いがってもらえます。

一方現実ののび太はタマシイが抜けちゃっているので、ママを心配させちゃう、そんなお話し。

 

辻村深月さんの「家族シアター」の掲載話、「タマシイムマシンの永遠」は、このドラえもんの漫画にまつわるお話です。

 

大きくなった我が子たちは、のび太と同じく「赤ちゃんの頃は良かったなぁ」と思ってしまうかもしれないけれど、私はタマシイムマシンに乗って、もう一度赤ちゃんの長男と次男を抱き締めてあげたいよ。

 

赤ちゃんの可愛さは最高だけど、

たくさんの思い出をつくったり、一緒に困難を乗り越えてきた今の子ども達のほうが、赤ちゃん時代より愛おしく感じます。

この愛おしさをが積み重なった今、息子たちの赤ちゃん時代に戻れたら、もう、たまらなく可愛いだろうなぁ。

ずーっと抱っこしていたい♡

 

「家族シアター」、「タマシイムマシンの永遠」だけじゃなくて、掲載話全てがオススメです。

 

長編もすごいけど、この短編のクオリティーの高さや絶妙な読後感に、辻村深月さんの凄さを感じます。

 

コテコテの「家族っていいなぁ」ってだけじゃない。

 

帯のコピーにもありますが、「厄介だけど誰よりも大切。「家族」って厄介。だけど大切。」

 

そんな気持ちにさせてくれる短編集です。

 

図書館で借りて読んですごく良くて、文庫になったら買おうと思っていたこちらの本。

文庫の解説がライターの武田砂鉄氏でした。

武田砂鉄さん好きなので、文庫まで待ってて良かった!

そして、解説も本当に素晴らしかった・・・!

 

大したことがあったわけではないですが、ここ数年「家族って厄介」と思う気持ちの方が強く、実家から足が遠のいているので、なんて親不孝な娘なんだ・・・と思ったり。

そんな私が家族をテーマにした本に感動してしまうことに罪悪感もあったのですが、砂鉄氏の解説が私の心を少し軽くしてくれました。

 

タマシイムマシンの回が読みたくて、初めて買ったドラえもんは第13巻。

感動を期待しましたが、サラッといつものドラえもんの話でした 笑。

ちなみに「タマシイムマシンの永遠」の主人公(ドラえもん好き)の息子の名前は「伸太(しんた)」と言います。

絶対「のび太」が由来じゃん!って、笑った!

 

そこから、我が家の藤子F不二雄ブームが始まり・・・

ドラえもん、パーマン、21エモン、キテレツ大百科、と集まってきました。

 

夫がドラゴンボールの古本も大人買い。

息子がクッキング好きなので、夫が「クッキングパパ」を買おうとしたのですが、「いやいや、ミスター味っ子でしょ!」と母が推したので↓

 

そしてつい先日、こち亀にも手を出し始めました 笑。

 

 

小4長男はまだお小遣いをほしがらないので、ひたすら親の趣味!

っていうか親の時代の漫画?

幽遊白書とかも買ってあげたいんだよなー。

 

 

 

集英社の少女漫画が大好き!

高校生のときには別マの読者モニターのお仕事をさせてもらい、座談会で読者としての意見を語ったり、なんてこともありました。

 

今でもクッキーをずっと読んでいます♪

 

 

 

↑以前のクリップ→ときめきトゥナイトが表紙!のクッキー3月号

 

そんな集英社愛の強い私がオススメする少女漫画はクッキーで連載していた「女の子の食卓」。

 

 

こちらも、「家族シアター」と同じくオムニバスで、すべて女の子と食にまつわるお話です。

 

私は非常に涙もろい人間なのですが、だからこそ病気や悲恋をテーマにした「日本中が泣いた!」みたいはものは、泣かせにきている感じが好きではなくて。

 

「家族シアター」も「女の子の食卓」も、鼻がツンとして、「あぁ、泣きそうだ」という潤む瞳と心の温かさが心地良い。

 

漫画家の志村志保子さんはショートストーリーが得意で、「珠玉の短編」という言葉が本当にピッタリな方です。

 

そこまで有名な先生ではないので、全8巻から15話をセレクトした『女の子の食卓Selections~食べる幸せ~ (集英社文庫(コミック版))』が出たときは、この先生の本を集英社文庫として出すために、編集さんと営業さんはすごーーーく頑張ったんだろうなぁとジンときちゃいました。

「重版出来!」の影響で、すぐこういうこと考えちゃう 笑。

 

全8巻のなかでも「えっちゃんのママのバジリコ・スパ」という話がすごく好きなのですが、ちょうどクッキーのHPで試し読みができるので、ご興味ある方は読んでみてください。

いや、「これぞ志村志保子!」って感じのストーリーなので、ぜひ読んでいただきたい。

 

ああ、でも「伊達巻き」の話も「もんじゃ焼き」の話もいいんだよなぁ!

 

マル

会社員 / 東京都 /

44歳/夫・息子(13歳・9歳)/美容部/本とお酒とおいしいものが好きです。家族や友達と笑いあう時間、1人で過ごす時間、どちらも大切に毎日を過ごしています。日々の楽しいこと、役立つこと、胸に響いたことなどを、クリップに綴っていけたらと思っています。LEE100人隊の活動を通して、たくさんの出会いがあればうれしいです。

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