わが家の庭もすっかり冬景色に変わり寒々しくなってきました。
そんな頃になると恋しくなってくるのが、温かな光りを灯すキャンドル。
毎年秋ごろになるとIKEAへ買いに走ります。まとめてセットでお買い得になるのが嬉しく、中くらいのもの４つのセットと、大小様々な高さがセットになったものを選ぶのがいつものこと。

買ってきたキャンドルは仕舞い込んでしまわずに、並べて飾っておきながらも、どんどん使っていきます。わたしは普段基本的に家にいる生活なので、朝の家事をひととおり終えたらキャンドルに明かりを灯し、しばし静かにお茶の時間。そのままずっと付けっぱなしのときもあったり、なかったり。ドタバタの夕方が過ぎさったあとの夜ごはん、キャンドルの炎のゆらめきを眺めながら、あたたかな音楽とともに娘の今日の一日に耳を傾けます。もちろんそんな日が毎日続くわけでもなく、キャンドルを付けることも数日忘れてバタバタ時間が過ぎ去ることも。それでもふと、ああそうだ、キャンドルをつけよう、と戻ってくるような付き合い方です。

キャンドルの楽しみは、その形状の変容ぶりでもあったりします。炎のゆらめき加減で、いかようにも変化していくその様子を、日に日に眺めながら楽しみます。器や置き場所が少し傾いていたりすると、とろとろと片方にロウが流れていったり。今度のキャンドルはどんなふうな形になっていくのかな？と、予想のつかない変化に期待を膨らませながら、また新しいキャンドルへ明りを灯します。

キャンドルの台にしているのは、安藤雅信さんの銀彩の小さなプレート。使い続けていくうちに銀の輝きはほとんど無くなり、静かな威厳のある色になってきました。ときどきガラスのお皿に変えてみたり、木の皿にしたりもしますが、たいていこの深い銀彩に戻ってきてしまいます。

寒い冬は苦手ですが、冬を楽しむアイテムたちを頼りに乗り越えたいと思っています。