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『82年生まれ、キム・ジヨン』

  • ふみ

2019.05.19

  • 8

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一気に読み終えました。
せっかく淹れたお茶を飲むのも忘れていました。

心臓をぎゅっとつかまれたようで、息が苦しくて、
読み終えてしばらくぼーっとしていました。

ちょっとだけ、あらすじ紹介

タイトル通り、主人公のキム・ジヨンは1982年生まれ。
会社員の夫と1歳の娘とソウルで暮らしています。
どこにでもありそうな普通の生活の中で、
彼女は心のバランスを崩してしまいます。

幼少期、学生時代、社会に出て、妻・母になって…
キム・ジヨンの半生を淡々と追い、
彼女自身が経験したことや、母を含めた周りの女性を通して、
女性が生きていくことの困難さを描いています。

韓国では一大社会現象を巻き起こし、
他の国でも続々とベストセラーになっているとのこと。
私も主人公の設定が自分と似ているので興味を持ち読んでみました。

家族の中では男の子が大事にされる、
女の子だからと服装や行動を制約される、
就職活動では劣っていてもダメだけど優秀過ぎてもダメ、
同期の男性と比べて仕事を任せてもらえない、
結婚して子供がいないと問題があるように言われる、
出産や育児で生活が全く変わってしまう

LEE世代の女性なら、これまでの人生でなんとなく思い当たることもあるのではないでしょうか。

 

選ぶことは、諦めること

進学、就職、結婚、出産。
女性の人生は選択の連続だと思います。

もちろん男性にも人生の選択はありますが、
女性は「選んだ方」の人生と「選ばなかった方」の人生が
全く違うものになってしまうように思います。

学生時代の友達と、結婚するしない、子供がいるいないで
付き合い方が変わってしまったり、
長く続けた仕事を出産・育児で辞めざるを得なかったり。

何かを選ぶことで、それまでの経験や人間関係が
一旦リセットというぐらい変わってしまうこともあります。

どんな選択肢もあるようで、実際には、
女だから選ばざるを得なかったこと、
女だから諦めざるを得なかったことも
あるのかもしれません。

 



出産・育児で感じていること

私は幸い、学生時代まではのんきに過ごしていました。

社会人になる頃は、女性の活用がかなりブームで
男性に負けじと毎日深夜まで残業する一方で、
飲み会ではおエラいさん達のお酌をして、
上司との面談では結婚・出産の予定を聞かれ、
ないです頑張ります、と答えるのが普通でした。
当時はそんなもんだと思っていましたが、今となっては古いですね…

それも大変でしたが、
出産と育児については、比べ物にならないほど、
女であることの大変さを感じています。

つわりもひどかったし、
出産したらすぐボロボロの体での赤ちゃんのお世話。
首がやっと座った頃には保活が始まり、
仕事に復帰してからは毎日てんてこ舞いの綱渡り。
身体的にも精神的にも、母親への負担がどうしてこんなに大きいのかと何度も思いました。

もちろん子供はかわいいですが、
子供がいることですっかり変わってしまった自分の生活に
時々わーっと叫びたい気持ちになり、
夫に泣いて訴えたこともありました。
(家事も育児も上手で穏やかな良い夫ですが、
それでも新米母にはまだまだ余裕がありません)

そして、この子を育てあげることが私の人生の一番大事な仕事だと思いながら、
それ以外の人生はなくなっちゃったと、
ふと考えるときもあります。
本の中に「お母さんというものは、ただもうお母さんなだけだと思っていた」というくだりがあり、妙に印象に残りました。

 

希望

この本はとても淡々とキム・ジヨンの半生を描いています。
キム・ジヨン自身も、がつがつと男女平等!とか叫ぶタイプではなく、暑苦しくない文体でとても読みやすかったです。

そして彼女だけでなく、母や姉、出てくる女性達が皆
一生懸命に生きています。
望んだ通り行くことばかりではないけれど、その中で
強く、しなやかに生きている姿に女性の強さを感じました。

この本が多くの共感を得ているのは、
女性たちの悲しみだけでなく希望もあるからだと思います。

まだまだ言いたいことはたくさんありますが、
私が拙い言葉でごちゃごちゃ言うより、
ぜひぜひ読んでみてほしいです!

 

男だとか女だとか関係なく、
自分の人生を生きていける世の中になるといいなと思います。

ふみ

39歳/夫・息子(3歳)/手づくり部・料理部・美容部/100人隊3年目です。てんてこまいの共働き生活から一転、夫の転勤でタイ・バンコクで生活することになりました。新しい生活を楽しみながら、健康で穏やかに日々を過ごして行けたらと思います。よろしくお願いします。

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