良書といえば、私の中で思い浮かぶ絵本がいくつかあります。
「ジェインのもうふ」もそのひとつ。
雰囲気のある表紙に惹かれて
手に取りましたが、挿絵もストーリーも素敵なものでした。
小学生低学年向きの本ですが
娘に手渡すと人知れず夢中で読んだよう。
「ジェインがね〜」「もーもは…」
ときちんと説明することができたので
ひとりで本を読むことができるようになったのね、と
娘の成長を垣間みることができたうれしい瞬間でした。
とはいえ、まだまだ私に「読んで〜」と
絵本を持ってくることの方が圧倒的に多いです 笑
細かな心の描写を読み取るのには
まだ年齢が追いついていない様子なので
本人が望む限り、読み聞かせを続けたいと思っています。
こちらの本は子どものくるくると変わる表情やしぐさ、
といった描写が秀逸で私も好きな本です。
味のある挿絵に魅了されたのは
「おおきな きが ほしい」
挿絵からもわかるように最近の絵本ではありませんが
素晴らしいストーリーは普遍的なのだな、と感じる本です。
「こんな大きな木があったらいいのにな〜」
と自由な発想の世界に刺激を受け、
娘があれこれと思いを巡らせていたのが印象的でした。
現実と想像の世界を行き来する子どもだからこそ
豊かな想像の世界へ引き込まれるようです。
色使いが好きなのは
「おちゃのじかんに きた とら」
話にオチがなくて私は煙に巻かれて??ですが
柔軟に話を受け入れ、
純粋な気持ちでファンタジーの世界に入り込んでいる娘の姿は
なんとも穏やかで素敵です♡
無印良品のキッズコーナーにも置いてありました。
可愛らしくて微笑ましい
「きつねのかみさま」
作者は児童書で有名なあまん きみこさん、
挿絵は「ビロードのうさぎ」で有名な酒井 駒子さんです。
姉と弟ときつねの微笑ましいやりとりのお話です。
春におすすめしたいのは
左:「野の花 えほん」
春の道端に咲く草花が詳細に描かれており
本を片手に春の草花を探しに外に出掛けたくなります。
右:「たねが とぶ」
作者の人柄を感じる、緻密で美しく、
そして優しさが滲み出ている植物たち。
春の草花が咲いてから種になるまでが描かれており
理科的要素も感じる本です。
読み終えた後の余韻が良いのは
「ハーニャの庭で」
猫のハーニャの視線を通して描かれた小さな庭の美しい自然。
目の前の小さな世界には
こんなにも美しい自然が広がっているんだ、
と気付かされます。
作者が自然を愛してやまないのが
淡々と綴られている言葉から伝わってきます。
「自分の庭だと思っていたその場所は、
ほんとうはとっくに、もうずっと前から、
誰かの住まいで、誰かの通り道でした。」
という終わり方が心に響きます。
機会があったらどれも手に取って欲しい絵本です。
puketti
40歳/夫・娘(8歳)/手づくり部・美容部/シンプルなもの、上品なもの、特に器やインテリアが好きです。日々の小さなしあわせを大切に暮らしています。
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puketti