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<用の美 民藝>沖縄伝統工芸に触れる出会う 

  • リヨン

2019.02.01

  • 14

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沖縄旅で出会い連れて帰ってきたものたち。

ひとつひとつ、お店の方に丁寧なお話を伺いながら出会いを愉しみました。

 

やちむんに出会う

▶8寸<金城 次郎さん作>、5寸<菅原 謙さん作>

 

沖縄やちむんに心惹かれます。

根付く木々や花、それらの土台となる土、島を囲む海と広い南の空。

自然と共生する風景がどっしりとした厚手の器から感じられ、沖縄の風土とそこで暮らす人々の力強さと素朴さと温かさそのもののように思えるのです。

今回、私がどうしても気になっていたのが魚の柄。

土地柄、おいしいお魚に出会うことが多いのとやはり海を身近に感じる暮らしだからでしょうか。

選んだのは、人間国宝 金城次郎一門の金城敏幸さんの魚文線彫り。

裏にお名前入り。

魚の表情や色合い、そして大きさも暮らしと気持ちにフィットしてくれるものに出会えました。
そして、この器を選んだ壺屋の『陶美館』のおばぁがこの器も合うから買うべきだ!なんで悩む~!というので(おばぁが淹れてくれたお茶をORIちゃんと3人で飲みながら!)選んだ菅原謙さんの5寸は取り皿にちょうど良く重宝しています。
こういった土ものは使う前に丸2日お水に浸けておくと汚れがつきにくいと教えていただきました。

主人の釣果の丸いかのサラダを盛ったり

おでんの取り皿にしたり

沖縄そばと一緒にチャンプルー、ではなくチヂミ(^^;

沖縄そばも買ったのでせっかくなので三枚肉を泡盛で煮豚にしました。

 

こちらは、抱瓶(だちびん)。

抱瓶とは携帯用お酒いれでして、この瓶に紐をつけ腰にぶら下げる水筒のようなもの。

腰にフィットするようこのように湾曲しているんです。

お酒の水筒って、、、さすが南の島!

いろいろ見て、他では見なかったこのシックな色合いに一瞬で胸を射抜かれたのです。

8寸皿と同じ金城次郎一門の宮城須美子さん作です。(『壺屋民芸』で購入)

珍しいユーカリの実を生けて、ダイニングの棚にこのような具合で我が家に馴染んでくれています(*^^*)

 

紅型に出会う

沖縄には美しい織物と染物が存在します。

紅型(びんがた)は京友禅・加賀友禅・江戸小鮫と並ぶ日本の代表的な伝統染色であり、豊かな自然と強い日差しに負けない鮮やかな色彩、琉球王国時代のさまざまな交易により高い染め文化が育まれてきたのだそう。

強い日差しを和らげ、風を通し、素朴な美しさをもつ芭蕉布にも惹かれましたが今回は気兼ねなく日常で寄り添える伝統紅型名工 城間栄順先生の図案の藍染のハンカチを。

 

かごに出会う

石垣島のくーじかごに出会いました。

くーじとはトウズルモドキというつる性の植物で、このくーじかごは八重山諸島で作られているそう。

作りたては緑色の部分が月日が経つにつれ、茶色に変化していくまさに育てるかごですね。

以前から大好きな琉球紅茶や月桃茶をいつでもいただけるようにこのかごにザッと入れて棚に置いています。
ORIちゃんおすすめの沖縄工芸品のセレクトショップ『ゆいまーる』にて。

お店の中には沖縄各地の品々がセンス良く並べてあり、またお店の方の知識も愛情もたっぷりでお話を伺うのもまたよい時間すぎて次の予定が押してしまうほど長居をしてしまいました。

 



今回の旅の予習はこちらの本

わさわさと情報が満載の本ではなく、ひとつひとつのもの・ひとりひとりに焦点をあて執筆された本。

明るく賑やかなリゾートなイメージの一方で、琉球王国時代から現代まで続く惨劇や占領などの現実。

その中でも独自の文化を築き上げ、色彩豊かで素朴で優しさを感じずにはいられない沖縄の文化。

それを執筆者のまっすぐな言葉で綴られていて、読むことに没頭してしまいました。

 

沖縄の伝統工芸の今

素晴らしい沖縄の美に少しだけれど触れ、そしてこの地に住まう人からその魅力をたくさん伺いました。

みなさんに共通していたのは、どの方も愛情たっぷりであったこと。

そして、作り手の高齢化により今はこの伝統工芸品が作られなくなっていることへの寂しさもお話ししてくだいました。

このことは沖縄だけでなく、おそらく全国で言える現象だと思います。

手間暇かけてひとつひとつ丁寧に仕上げられてくるものを手に取ったあとに私自身がどう暮らしの中で付き合っていくのかも大事なことだと思いました。

用の美、その土地で暮らしに普通にあって使われているものに物の価値があるのが民藝なのですから、華美ではないけれど日常の風景に当たり前のようにあるものに今回出会ったものたちと暮らしていきたいです。

帰りにORIちゃんがそっと持たせてくれた沖縄のはちみつ。

お知り合いのシークワーサー農園さんのはちみつだそうで、ものすごくおいしいのです!

このはちみつを毎朝いただきながら、あの地で出会った人や風景や香りを思い出しています。

また絶対に訪れたい!

 

リヨン

43歳 /夫/料理部/海と山のある町で温かな陽射しと穏やかな人たちに囲まれて日々ゆるやかに過ごしています。12年間共に幸せいっぱいで過ごした愛犬を想いながら大好きな四季折々の自然の風景を臨む時間と、その情景を切り取りアクセサリーに象ることが至福のときです。一瞬一瞬を大切にしながら出会うことに感謝の気持ちでLEE100人隊活動を楽しんでいきます。Instagram:@8anr_

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