9月のお題『心に残る本』

ここ数年、手に取ることが多いのは子育てに関する本です。

こちらで紹介するにはテーマが重たいのではないか？と随分悩んだのですが、私自身が子供との関わり方に悩んでいた時に気持ちが楽になった本です。

昨年、亡くなられる前まで多くの育児書を出版された児童精神科医の佐々木正美さん監修の本

『発達障がい児の子育て』

我が家の長女は乳幼児の頃、言葉の発達がゆっくりでした。

その伝わらないもどかしさからか、癇癪を起したり、こだわりも強く見られ戸惑う日々でした。

悩みがピークだった時期に次女の出産も重なり、色々と行動したくても何をしてよいか分からない日々。

しかし、次女の出産後に各家庭に赤ちゃん訪問をしてくれる市の保健師さんに相談をして長女の成長を見守り、楽しみを共有しながら子供たちの成長に寄り添う機関に出会いました。

そんな時期に同じ悩みを共有して子育てのヒントをもらえるこちらの本が目に留まりました。

子育てに悩みはつきものですが、育てにくさを感じながらも今何ができるのが、どうすれば日々の生活を過ごしやすくなるのか、経験者のお母さんたちのアドバイスが沢山！

子供と寄り添いながら、本人たちが最終的に自立して生きていくためにの工夫の数々に、ウジウジと悩んでいないで私も後悔の無いようにこの大事な時期をきちんと子供達と向き合おう！と思ったのでした。

実際はガミガミ母さんで難しいんですけれどね…（笑）

佐々木正美さんのアドバイスも掲載されていて、苦手なことがたくさんあっても自己肯定を育て、自分は大切な存在だという気持ちが土台にあれば幸せになっていけますとの言葉。

自己肯定感はどんなお子さんにも言える事。

本人の好きな事を一緒に発見してあげて良い所は沢山認めてあげよう、と考えるようになった本でもあります。

情緒的な成長がゆっくりだった長女も今では小学２年生。

あんなに悩んだのが嘘のように毎日沢山しゃべり、遊び、学びながら成長しています。気持ちの切り替えも出来るようになり、あの頃に比べて本当に楽になりました(^_^;)

親としてまだ子供の課題と一緒に向き合う日々ですが、じっくりと特性と向き合っていけばいい、大人になって生きづらさを感じない様に幼いこの時期に色んな経験をして自分自身知ればいいと思っています。

もう一つ最近目に留まった本は画家の安野光雄さんのエッセイ

『かんがえる子ども』

誰もが一度は目にしたことがある『ふしぎなえ』『さかさま』などを描かれた方です。

数々の驚きや発見を視覚だけて描いた画家の安野さんが子供に関わる全ての人に向けたエッセイで、テレビやネットの普及で世の中は自分で考えなくなっていると警鐘を鳴らしています。

…確かに！

文字もなく、絵だけの絵本は色んな解釈があり自分で考えなければ解決しません。そんな絵本を考案されたのだから自分で考えることの大切さを何よりも語れる方なのかな。　

自分の考えを責任を持って物事に取り組めばたとえ失敗しても間違ったりしても改めることができます。誰かの意見に左右されると惑わされたように過ごしておもしろくないと安野さんは言われています。

本当にそうだな、と思います。自分の考えで行動すれば修正だってしやすいですものね。

そして安野さんが一番大切に思っていることは「本を読むことは自分の考えを育てること」特に子供の時期の頭が柔らかいうちにたくさんの本を読んで世の中には色んな考え方があるのを知ることもよいとのアドバイスがありました。

ネット社会でスマートフォンなどの普及によって何でもすぐに情報を得られる一方でその便利さゆえに子供の考える力を奪っているのも確か。全く禁止するわけにはいきませんが上手に付き合っていかなければいけないな～とドキっとさせられたエッセイでした。

本を読む時間が再び持てるようになったのって本当にここ最近です。

長女が小学生になり、次女と一緒に２人でお風呂に入るようになり、少しだけ自分の時間が持てるようになってから。

その間にせっせと家事を終わらす時間が出来ました。

子供達を２階に連れて行き、寝かしつけをしてお風呂に入ってストレッチをした後にカウンターで本を読んだりと自分時間を作ってます。

秋の夜長に生活の木で購入した金木犀のアロマオイルの香りに癒されながら読書タイムも楽しんでおります。