小説家・山田詠美さんの名作『放課後の音符(キイノート)』中に、こんなセリフが出てきます。
主人公の女の子に、父親がいう言葉。
「良い香りを身につける時間のある女性なら、たいていのことはカバーできる」。
そして主人公は、亡くなった母親の愛用していた香水・ジャンパトゥの「ミル」を譲り受ける…というお話。
良い香りをさりげなくまとえる女性は、やっぱり永遠に憧れの存在です。
そうはいっても、子どもが生まれてから、めっきりつける機会が減っていた香水。
でも息子が2歳になって1人で走り回るようになり、さらに職場復帰もしたことで、香水熱が高まっていたところに、、、
友人が研修でパリに行くとのニュース。
前から気になっていたラルチザンパフュームの代表的なフレグランス、「ミュールエムスク」をパリの本店で買ってきてもらいました♡
黒イチゴとムスクがメインのユニセックスな香りです。
パッケージもナチュラル&シックでパリムード♡
「小包届きました」的な装いがニクイ。
ラルチザンパフュームとは、フランス語で「香りの職人」の意味。
香料の品質を大事にし、「自然にインスパイアされたフレグランスの芸術」をテーマにしているそう。
ミュールエムスクは、1978年(40年前!)の発表時に、香水に目のないパリっ子の間で大評判になった「伝説的な香り」なのだそうです。
思えば、子どもが生まれるまでは、フローラル系かオリエンタル系が香りのマイ定番でした。
大学時代はYSLのベビードール(懐かしい!)、働き始めてからは大人に憧れてゲランのシャリマー、軽くしたい日はクロエ。
30歳を迎える前はペンハリガンのエリザベサンローズ、ピオニーヴ……。
でも、こうした香りは「母」には少し甘すぎたり、重すぎたりする気がして。
ミュールエムスクのオードトワレは、柑橘系の爽やかさと黒イチゴの甘さ、ムスクの温かさが絶妙なバランスで、まさに「いま」の私にぴったり来る香り。
最初に「放課後の音符」を読んで、素敵な香りの女性に憧れた頃から、いつの間にか倍近くの年齢になりました。
また近い将来、しっかりとした香りや華やかな香りを身に纏いたくなる日がやって来そう。
でも、しばらくは軽やかなこの香りで、毎朝笑顔で「行ってきます」と「ただいま」を言えたら、と思います。
(あ、もちろん「行ってらっしゃい」と「おかえり」もね)
ひふみ
33歳/夫・息子(3歳)/手づくり部・料理部・美容部/「将棋ができない方」のひふみです。好きなもの/読書、お寺、器とジュエリー。155cmのややミニ身長。フルタイムで働きながら子育て中。日に日に怪獣化する息子に負けないくらいパワフルに日々を過ごすことが目標です。Instagram:@hifumi_fashion
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ひふみ