銀座メゾンエルメス フォーラムで開催されている
「グリーンランド」 中谷芙二子＋宇吉郎展を観に行ってきました。

お二人は親子なのですが、
私が知っていたのは父、中谷宇吉郎さんのほう。
雪氷研究で著名な方で
人工雪を始めて作った方でもあります。

著書の「科学の方法」や「雪は天からの手紙」は
とても好きな本のひとつなんです。

実は、芙二子さんの前知識はまったくなく
観に行ったものだからびっくり！

突然、ギャラリー内が霧だらけに！！！

聞こえるのは人口霧を発生させる水の音。
目の前の景色がみるみる奪われ
情報が遮られていくと同時に
広がる色のない「虚無の世界」。

伺った日が曇りということもあって
「五里霧中」ってこれのこと？？

中谷芙二子さんが手がける作品は「霧の彫刻」。
人工でおこした霧による作品で、
世界80か国で披露されているそう。

エルメスギャラリーは
ガラスブロック張りなのですが
それをグリーンランドの氷に見立てているそうで、
日やネオンの入り具合で印象が違って見えるとか。

霧が晴れると
大きな水たまりができていました。
室内で大丈夫かと心配になりつつ
スタッフさんに聞くと
その水の残り具合も作品の一部なので、
水を拭いたりしないようにとのご指示なのだそう。

グリーンランドという父が研究で滞在した地を
娘たちが訪れた記録とともに観ることができます。

科学者の父と芸術家の娘のコラボだなんて、
面白ーい！！

会期は3月4日まで。
ぜひ見ていただきたいです。
「グリーンランド」 中谷芙二子＋宇吉郎展
http://www.maisonhermes.jp/ginza/le-forum/archives/405275/