ニッチェが交互にマンガを紹介!
【ニッチェの大人マンガ部】『ふれなばおちん』は、夢と共感のバランスが絶妙! 不倫未満な純愛ストーリー
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ニッチェ 江上敬子
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ニッチェ 近藤くみこ
2026.05.22
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今月の注目マンガをお届け!

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[左]江上敬子さん[右]近藤くみこさん
芸人・ニッチェ
ツッコミの近藤くみこさん(右)とボケ担当の江上敬子さん(左)。「動画編集とネタ制作のため、優勝賞金でiPadを購入! でも、今のところ漫画と動画視聴用に……頑張れ私!」(近藤さん)
今月は近藤さん
夢と共感のバランスが絶妙! 不倫未満な純愛ストーリー

『ふれなばおちん』
小田ゆうあ

家族のために生きる日々が幸せだったパート勤務の夏。けれど社宅の向かいの部屋に夫の部下・龍が引っ越してきて心境が変化していく。「完結済みなので一気読みにもってこい。全11巻とは思えないほど濃厚」
電子版全11巻 ¥594〜 集英社


『ふれなばおちん』ってどういう意味なんだ? 私がこの作品を手に取ったのは、そういう理由でした。読み始めたらページをめくる手が進んでしょうがないし、タイトルの意味も納得。主人公でパート勤務の夏は夫と子どもの4人暮らし。自分の見た目よりも家族優先の夏。夫婦間の恋愛感情もなくなりつつあります。そんなある日、夫が女性慣れしている部下・龍に「うちの妻を誘惑してくれないか」と冗談みたいに言うところから、夏と龍が急接近していく話。
私はリアルな社会派作品が好きなので、恋愛マンガにもリアリティを求めがち。でも、恋愛ものならではの夢も欲しい。この作品はそのバランスが秀逸。連載開始は2011年と15年前の作品ですが〝結婚して家族愛に気持ちが移行した夫婦関係〟は、時代を問わず共感性が高いはず。そして夢の要素は〝龍みたいな人はいない〟ということ(笑)。あんなふうに上司の妻に接してくる色気のある男性、いません。共感とドキドキのバランスが絶妙に保たれているのが見どころ。とはいえ、つまり不倫ものでしょ?と、避ける人もいるとは思いますが、まずは1巻だけでも読んでほしい! 不倫を題材にしたマンガでよくあるのは、不倫をされた妻側視点で、解決するまでの逆襲劇がメイン。けれど、この作品は……純愛です。読み進めながら、夏にも龍にも「よくぞよくぞ……!」と思わずにはいられません。
龍に対して心が揺れ動くも、家族への想いから夏が耐えるシーンにはむちゃくちゃリアリティを感じます。私が好きなのは、家族に秘密で龍と夜にバーに行った夏が、いい雰囲気になるも思いとどまり1人で帰宅した後のシーン。ちょうど龍から手紙が届き、2枚仕立ての手紙の2枚目が出てきた瞬間、私は天を仰ぎました。やばい。あんなもん届いたら、あのまま龍のもとに飛び出していったっておかしくない。もしも夏と同じ立場になったとき、自分は彼女と同じ選択をできる自信はあるか。あなたはどうですか? ……ドキィ! 読むほどにこの問いは太い針で刺さってくるし、心音もどんどんでかくなっていくはず。この作品は自分を律する練習にもなるのかも(笑)。
Staff Credit
撮影/柳 香穂 ヘア&メイク/杉山えみ スタイリスト/程嶋由美 取材・文/上村祐子
こちらは2026年LEE6月号(5/7発売)「カルチャーナビ」に掲載の記事です。
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