FOOD

優木まおみさんが実践!コンビニ食材で手軽にバレンタインの食卓づくり

  • 高見澤恵美

2018.01.31

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バレンタインまで2週間を切りましたね。
張り切ってチョコを手づくりして、想いを告白……なんて予定はなくても、食卓をいつもよりもちょっと華やかに演出できたら、と思う人も多いのではないでしょうか。
子どもやママ友とのおやつ時間で、テーブルをバレンタインらしくなるようひと工夫するのもいいですね。

私は手先が不器用で料理のセンスがないために、食をコーディネートするなんて夢のまた夢……とネガティブになりがちなのですが、凝ったスイーツや料理は出せなくても(市販のスイーツで◎)、息子(3歳)の気分が上がるような盛り付けができたらいいな、といった願望も……。
そんな願いを叶えてくれそうなフードスタイリングショーが開催されるというので、思い切って、足を運んできました。

優木まおみさんと、祐成(すけなり)陽子さん。おふたりとも、とってもキュート!

イベントの主催は、日本のフードコーディネーターのパイオニアである祐成(すけなり)陽子さんが学校長を務める「SUKENARI YOKO COOKING ART SEMINAR」。
フードコーディネーターや料理家として活躍する門下生らが、レシピや食卓のコーディネートなどを提案する「クッキングアートサイト美膳」のオープンを記念して開催されました。
フードスタイリングショーのテーマは、「バレンタインのおもてなし」。
そして、ゲストのひとりとして登場したのは、現在祐成さんの学校でフードスタイリングを勉強中というタレント・優木まおみさん! 今週LEEweb内で連載「優木まおみさんの笑顔ぐらし」もスタートしたばかりの彼女。私生活では二児の母でもあり、LEE読者にとっても身近な存在ですよね。

優木さんの上の娘さんは、わが息子と同じ月に生まれた同学年。勝手に親近感を抱きつつ、「二児の母で、バリバリ仕事もしていて超多忙なワーママなのに、フードコーディネートを勉強中とは! できる母過ぎる!」と、尊敬の念を抱きつつ、忙しい中スクールに通い始めた動機も気になっていました。

食卓を素敵にすること=フードコーディネートにあらず?

イベントの最初に行われた、祐成陽子さんと優木さんのトークショー。特に心に響いたお話を抜粋してお伝えします。

Q:優木さんがフードコーディネートに興味を持ったきっかけとは?

優木さん:「独身時代は“おいしく”作ることに意識が向いていたのが、結婚して親になってから変わりましたね。長女は偏食気味なのですが、ある日食パンをうさぎの型で抜いて出したら、バクバクと何枚も食べたんです。大人からすると、何が違うの? という感じなんですけどね。それからは、食事をお弁当箱に詰めてみたり、公園に娘を連れていって食べさせてみたり。ただ見た目を素敵に見せるんじゃなくて、心踊る、ウキウキするような食事を心がけるようになりました。そうしたら、料理=“作らなきゃ”っていう義務から、どんな反応が来るかな? というコミュニケーションの手段に変わって。フードコーディネートに興味を持つきっかけになりました」

Q:日本の元祖フードコーディネーター、祐成陽子さんにとっての“フードコーディネーター”とは?

祐成陽子さん:「第二次世界大戦の終戦時、私は6歳。当時のお母さんたちが、『子どもたちに明るい思い出を作ってあげたい』という一心で、さつまいもや、家に隠していたお砂糖をみんな出してきて、茶巾絞りを作り、葉っぱの上にきれいに盛り付けて、子どもたちに食べさせたんです。
子どもたちはみんな、もったいなくてなかなか飲み込めなかったんですね……。そして、その1週間後、東京を大空襲が襲いました。
そのエピソードを聞いた時、(お母さんたちは)究極のフードコーディネーターだったんだなと思いましたね。フードコーディネートは贅沢なものでも何でもなく、心だと」

おふたりとも共通しているのは、ただ美しく見せるために食事をコーディネートしようと考えているのではなく、相手を思う心がベースにあってのフードコーディネートである、と捉えていること。
心のどこかに、フードコーディネート=時間に余裕がある人or器用な人にしかできない華美なもの、というイメージがあったのですが、真心あっての工夫なのか……と気付かされました。

コンビニ食材がひと手間で大変身!

心を込めたテーブルコーディネートに対するやる気がアップしたところで、いよいよフードスタイリングショーがスタート!「SUKENARI YOKO COOKING ART SEMINAR」のメイン講師・祐成二葉さんのレクチャーのもと、優木さんが実践を。

今回は、なんとコンビニで手に入る商品を使ってコーディネートを(メインはコンビニのコロッケとロールケーキ)。

おなじみのコンビニ食材たち。

1品目:コンビニコロッケを、バレンタインの食卓らしく。

ここからはポイントをご紹介。

1:ダーク色のお皿に、ソースを直接かける

2:ソースの上にコンビニのコロッケを乗せる

3:コンビニのサラダから、紫のトレビスと、緑のレタスを少しずつちぎって、コロッケの上に乗せる(使う野菜を2色遣いにするのがポイント)。

4:輪切りにしたゆで卵、あればローズマリーをコロッケに乗せる。

5:スナップえんどうをお皿の丸みに沿うように置く。
(スナップえんどうを茹でる時は、塩の他に油も入れるとツヤが出て、見た目が美しくなる)

6:マヨネーズでお皿にメッセージを書く。

完成!!

ポイント:ダーク系の色味のお皿を選ぶことで、食材だけでなく、マヨネーズの文字も映えて、より特別感ある一皿に!



2品目:コンビニロールケーキを、バレンタインの食卓らしく。

今度は先生が実践。

1:(あれば)脚付きのコンポート皿を用意。
お皿にロールケーキを3切れ重ねて置く。

2:トップには飾り切りしたいちご、レモンの皮をピーラーで剥き、巻いたものを乗せる。

3:ケーキの周りに一口サイズのチョコレートを散らす。

4:グリーンを飾りつける。

5:(あれば)最後に仕上げの粉糖を(振ると一気にお店感が)。

完成!!

ポイント:立体的になるよう意識することで、いつものひとりサイズのロールケーキが、プレゼントのような華やかさのある特別なスイーツに!

ドリンク:コンビニ食材で即完成、おしゃれな飲み物。

一瞬でできあがってしまったため、工程写真が撮れず、一枚のみ……。

1:ラズベリーMIXのスムージーをグラスに注ぐ。
2:りんごのゼリーを加える。
3:スパークリングのドリンクを好みで足す。
4:あればミントを添える。

コンビニの商品がひと手間で驚きの変身を遂げました……!!

しゃれた食卓というものは、神の手&センスを持つ人が器用に作るもの……という先入観がありましたが、近くで拝見していると、特別な材料も技術もなく、ただお皿に乗せる! などのシンプルな工程ばかり。「こう盛り付ければ華やかになる」と知っているだけで、食事が見違えるとは……驚愕です。
優木さんも「バレンタイン用に手づくりできないから自分は関係ないと思うんじゃなく、こんなひと手間でできると知ったらうれしいですよね。手軽にできるものばかりだったので、ぜひ皆さんもやっていただけたらと思います」とコメントされていました。

(私は同行のカメラマンとともに大興奮。あまりにも簡単そうだったので、今年のバレンタインはこれで行こうと決意しました)

ラストに少々後日談を。
魔法のような実演を見ても、「優木さんが器用だからできたのかも?」などという心の疑念がどこかに残っていた私。ふと、仕事終わりに、保育園帰りの息子を連れてコンビニに寄ったところ、コロッケと、ショーで登場したミックスサラダを発見したので、思いつきで購入。
その日の夕飯に、コンビニコロッケの盛り付け、1、2、3、4、6をお試ししました。
すると、ただただコロッケとサラダとゆで卵をお皿に盛っただけ(という手抜き飯)なのですが、3歳の息子は「今日のごはんすごいよ!」と興奮、家の中を走り回って体中で喜びを表現していました……!
優木さんの言葉の“心踊る”ような食卓ってこれか……と今更ですが、フードコーディネートの力を実感。
(年頃の男女のバレンタインデーにはさらに有効ではないでしょうか)
料理の腕に自信がなく、SNSにごはん写真をアップする機会もない私ですが、今回教わったような盛り付けを意識して、日々の食卓に“心”を込めてみたい……そんな気持ちになりました。

撮影/中澤真央

クッキングアートサイト美膳

 

 

高見澤恵美 Emi Takamizawa

LEEwebエディター・ライター

1978年、埼玉県生まれ。女性誌を中心に女性の性質や人間関係の悩みに迫り、有名無名千人超を取材。関心あるキーワードは「育児」「健康」「DIY」「観劇」など。家族は夫と4歳の息子。

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