藤原千秋

家がウイルス・カビの温床に?! お部屋の「空気」に気をつけて

我が家=シェルターであるために

「寒いし、インフルエンザも流行っているし……」。冬は特別な用事のない限り、家の中にいる時間が長くなりがち。でも、そんな暮らしの最前線基地でありシェルターでもあるはずの我が家が、実は病気の原因になってしまっているとしたら……?

冬の室内環境、とくに空気のそれは、私たちの健康をダイレクトに左右します。なかでも今月はお部屋の「湿度」に着目して冬の住まいの空気環境についてお話したいと思います。

部屋を暖めるだけでは意味が無いインフルエンザ対策

蒸し暑い6月から8月の東京の平均気温は約25度。それが11月から2月にかけての冬季には、約7度にまで下がります。同時期の平均湿度もまた、約70%から45%にまで下がるのですが、この乾いた空気は屋内で暖房することによって、さらに乾燥されます(空気は温めるほど湿度が下がります)。

今期も流行が懸念されているインフルエンザウィルスは、一週間の平均気温が10度を下回ると増殖ペースを大幅にはやめだすといいます。また乾燥を好むため、気温10度、湿度20%の環境下では生存率60%を越えますが、同じ気温であっても湿度が50%ある場合には、生存率は40%程度まで下降します。

さらに気温22度、湿度50%の環境下では、生存率5%程度にまで落ち込みますが、ここで注意しなければならないのが、たとえ気温が22度と高くあっても、湿度が20%と低いままである場合には、ウィルス生存率は70%近くまで「アップしてしまう」という点です。つまり屋内がどんなに暖房されて暑いほどであっても、同時に、「室内の湿度を上げる」ことなくして、インフルエンザ対策としてはあまり意味がないのです。

加湿し過ぎが仇となるカビ、ダニ、アレルギー対策

かといってむやみに湿度を上げまくれば万事OKというほど話は単純ではありません。昨今のマンションなど断熱性、気密性の高い住まい(=昔の木造家屋のように、隙間風が吹かないということ)では、「気温を上げ、湿度を上げる」行為イコール「カビ・ダニを繁殖させる」ことに他ならないからです。

過剰な湿気は結露となり、窓辺をはじめ、冷えた隣室との間の壁などに水滴となって付着します。これらに気づかず放置してしまうと窓わくのゴムパッキンやカーテン、壁紙など容易に落とせない場所にカビが繁殖。この胞子が春先にいっきに飛ぶことにより、梅雨から夏にかけて爆発的なカビに襲われる布石に。

また、加湿をし過ぎることでベッドや布団といった場所でもカビ、ダニが増えてしまいます。

カビやダニなどが引き起こすアレルギーによる体調不良には、にわかに風邪と判別しがたい症状も多いという点もまた厄介です。つまり冬の「湿度管理」は、いささか注意深く行う必要があるということになります。

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Writer Profile

藤原千秋

住宅アドバイザー・コラムニスト

Chiaki Fujiwara

1974年、栃木県生まれ。住宅ライター・アドバイザー&コラムニスト。家族は夫と小・中・高校生の娘3人。趣味は宝塚歌劇の観劇です。

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