FOOD

ハピうまアネックス

ヤミ―さん伝授!いつもの作り置きおかずが簡単おせちに変身!

  • 相馬由子

2017.12.25

この記事をクリップする

皆さんはおせち料理って作ってますか? 私は、お正月は自分の実家に帰ることが多いのですが、毎年毎年「今年こそおせち作りを母に教えてもらおう」と意気込んで帰省するのに、年末になると力尽きていて、ただグータラして年末年始が終わってしまいます。

私にとっては、まだまだハードルが高いおせち料理ですが、今回ご紹介するのは、いつもの作り置きおかずを「おせち風」にアレンジするレシピ。見栄えも良く簡単なので、「おせちって面倒」と思っていた方でもチャレンジできそうです。

料理研究家のヤミーさん直伝簡単おせち

今回お邪魔したのは、食品会社のキッコーマンが開催している「KCC食文化と料理の講習会」。こちらで、人気料理研究家のヤミーさんが教える「いつものおかずにちょい足し!おせち料理」の回に参加してきました。

ヤミーさんが教えてくれた「ちょい足しおせち料理」は次の5品です。

  • メープルきんとん
  • 長いもの梅あえ
  • 海の幸のあえ物
  • 松風焼き風ミートローフ
  • 鶏肉と根菜の甘辛タレ

これらのレシピはどれも、普段の作り置きおかずをアレンジしたり、ひと手間加えたりすることで、おせち料理風に変身させて行く、というもの。今回は全量をおせちにアレンジしていますが、多めに作っておくと普段も食べられて一石二鳥です。

今回の記事では、この中から「メープルきんとん」と「鶏と根菜の甘辛タレ」のレシピをご紹介します。

さつまいものメープル煮をきんとんにアレンジ

「メープルきんとん」は、さつまいものメープル煮を使って作ります。さつまいものメープル煮は、さつまいもをメープルシロップと水で10分ほど煮るだけという簡単なもの。シロップにつけたまま1週間ほど保存することができるそうです。

<材料>

  • さつまいも 2本(600g
  • メープルシロップ 100ml
  • 水 ひたひたの量

<作り方>

  1. さつまいもは皮付きのまま1cmの輪切りにし、水にさらす。
  2. フライパンにさつまいも、メープルシロップ、水を加えて中火にかける。
  3. 煮立ったら弱火にし、アルミ箔をかぶせて柔らかくなるまで10分ほど煮て、動かさずにそのまま冷ます。

15分ほどであっという間に作れるさつまいものメープル煮。これを、おせち料理の定番「きんとん」にアレンジしていきます。

<材料>

  • メープル煮 全量
  • メープル煮の煮汁 100ml
  • 栗の甘露煮 12

<作り方>

  1. メープル煮を電子レンジ(1000W)で3分加熱し、ザルに入れて、下にボウルを置いて裏ごす。
  2. メープル煮の汁を1に加えて混ぜ、ラップをかけて3分加熱し、よく練る。
  3. ラップに1を12等分ずつ置き、栗の甘露煮を乗せて茶巾のように包んで形を作る。

2のプロセスで煮汁を入れる際には、固さを見ながら煮汁を少しずつ足していくといいそうです。ヘラで触った時に、ペタペタしてちょっとゆるいかなというくらいがちょうどいいとか。また、盛り付ける時に、今回はラップで包んで茶巾のようにしましたが、もしそれが面倒なら、栗の甘露煮を混ぜるだけでもいいそうですよ。

鶏と根菜のプレゼを和風に煮物にアレンジ

2つ目にご紹介する「鶏肉と根菜の甘辛タレ」は「鶏肉と根菜のプレゼ」が元になります。プレゼとは蒸し煮のこと。このプレゼも簡単で、そのまま食卓に出しても見栄えがするお料理です。ではまず、鶏と根菜のプレゼの作り方から。

<材料>

  • 鶏もも肉 1枚(300g
  • 塩 少々
  • 玉ねぎ 1/2
  • レンコン 200g
  • にんじん 1/2本(100g
  • ごぼう 1/2本(100g
  • オリーブオイル 大さじ1
  • バター 20g
  • 白ワイン 100ml(お酒でも可)
  • 塩 小さじ1/4

<作り方>

  1. 鶏もも肉は、一口に切って塩少々を全体にまぶし、10分ほど置く。玉ねぎはくし切り、レンコンとにんじんは、皮をむいて1cmの厚さのいちょう切りにする。ごぼうは皮をこそげ、斜め薄切りにする。
  2. フライパンにオリーブオイルを入れ、中火にかけて鶏肉を皮から焼く。焼き色がついたら裏返し、余分な脂をふき取る。
  3. 2にバターを入れ、野菜を加えて炒め合わせ、塩小さじ1/4をふり、白ワインを回し入れる。アルコールを飛ばし、蓋をして10分ほど蒸し煮にする。

ヤミーさんのレシピで鶏肉を使う場合、塩で下味をつけておくことが多いそう。一口大の場合は、塩を振って軽く揉んだら10分ほど置いておきます。鶏肉1枚をそのまま使う場合は30分ほど置くといいそうです。下味を付けることで、中まで塩味がしみて、美味しく仕上がるのだとか。塩だけなので、それを色々な料理に展開しやすいという点も便利です。

さて、鶏肉と根菜のプレゼができたら、これを和風の煮物「鶏肉と根菜の甘辛タレ」にアレンジして行きます。

<材料>

  • 鶏肉と根菜のプレゼ 全量
  • いんげん 4本
  • 酒 大さじ3
  • みりん 大さじ2
  • しょうゆ 大さじ2
  • 砂糖 小さじ2
  • 片栗粉 小さじ1

<作り方>

  1. いんげんはさっと塩ゆでし、斜めに切る。
  2. 酒、みりん、しょうゆ、砂糖、片栗粉を鍋に入れてとろみがつくまで煮たら、そこにプレゼを加えてからめる。
  3. 1のいんげんを2に加えてさっと合わせる。

煮物って味がしみるまでに時間がかかりますが、この作り方なら、前もってプレゼを作っておけばあっという間に出来上がります。

なお、そのほかの3つのレシピは、キッコーマンのホームページに詳しく載っているので、そちらを参考にチャレンジしてみてください。



盛り付けは華やかなワンプレートに

さて、最後に盛り付けです。おせち料理は重箱などに盛り付けることも多いですが、今回ヤミー先生は1人分のワンプレートに盛り付けていました。

こんな赤いお皿、クロスも黒とゴールドを重ねて使うだけで、お正月らしくまとまりますね。ちなみに最近では、季節感のある食器も100均で揃うとか。豆皿なども使って、華やかなワンプレートになりました。

おせち料理を1から完璧に作ろうとすると、なかなかハードル高そうですが、これなら年末に忙しくてもチャレンジできそうです。今年こそ、おせちにチャレンジしてみようと思いました!

 

KCC食文化と料理の講習会

 

 

相馬由子 Yuko Soma

ライター

1976年、埼玉県生まれ。夫と7歳の娘との3人暮らし。編集プロダクション、広告系出版社を経て独立。ウェブ、雑誌、書籍などで編集、執筆を手がける。最近では、子育て、アウトドア、旅、食などのテーマを担当することが多い。合同会社ディライトフル代表。

LEE公式SNSをフォローする

閉じる

閉じる