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大好きスヌーピー!大好きPEANUTS!

スヌーピーの過去が衝撃!「Love is Wonderful-恋ってすばらしい。」展に行こう。

  • 高見澤恵美

2017.11.11

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巷のゲスな話題に食傷気味だったり、心がざわつく……という人に、ぜひ足を運んでいただきたいのが東京・六本木のスヌーピーミュージアム「Love is Wonderful-恋ってすばらしい。」展。
今回は、スヌーピーやピーナッツ・ギャングたちの「胸キュン」な恋エピソードを、約80点の貴重な原画と、オリジナル映像などで紹介しています。

さまざまな登場人物の恋模様の中から、今回は、世界一有名なビーグル犬であるスヌーピーの恋に注目してみます。

■スヌーピーの仰天! 結婚式エピソード

スヌーピーの恋バナなど知らない、まつ毛がカールした女の子犬が恋人? といった認識の方もいらっしゃるかと思うのですが、彼女はスヌーピーのきょうだい、ベル(ティーンエイジャーの息子がいる子持ち犬)であり、恋人にあらず。ミュージアムでは、コミックファン以外にはそれほど知られていない(かもしれない)スヌーピーの恋模様が赤裸々に語られています……。

まずは初恋の展示。

ビーグル犬に恋をするものの、彼女のお父さんに反対されて撃沈という悲しいエピソードが紹介されています。世界一有名なビーグル犬なのに、なかなか世知辛い経験をしているスヌーピー。

今だけの貴重なアイテム!

ヤケ食いで太ってしまった彼、今回はそのせつない姿のぬいぐるみ化もされています……。

■結婚式当日の朝、事件は起こった…

ヤケ食いエピソードの後、スヌーピーは再び恋を。1977年の夏、同じビーグル犬と相思相愛の仲となり、結婚することに。


近所の仲間たち総出で結婚式の準備にとりかかり、結婚式では料理(サラダ)作りはルーシー、スピーチはライナス、介添人は兄のスパイクが……と分担もばっちり。最愛の相手と家族となり、幸せになるはずだったスヌーピー。

ところが、式当日の朝、花嫁が介添人を頼んだはずのスパイクと駆け落ち。(さらに数日後、スパイクと花嫁が駆け落ち先に着いた途端、今度は彼女がコヨーテと駆け落ち。スパイクの元から去っていったという、週刊誌も真っ青のオチ付き!)。

花嫁を兄に略奪され、その兄も失恋……。スヌーピーは兄を憎むことなく、きょうだいの誰よりも慕い続けます。

最近のゲスなゴシップがかすんでしまうような重いエピソードながら、事も無げに乗り越え、変わらぬ様子で日常を楽しむスヌーピー……。

ちなみに、この破談が影響しているのか、以降は誰かに恋するのではなく、近所中の子たちに満遍なくキスをする博愛主義者へ変貌をとげるのです(一見プレイボーイ風の行動ですが、世捨て人のような恋愛観がベースとなった行動なのかもしれません)。

世界的大人気キャラクターにも、過去あり。
巷を騒がすゴシップなど、とるに足らないもの……という気持ちにさせられます。

せつない過去を乗り越え、明るく振る舞う彼が、より一層愛おしく思えてきます。

■谷川俊太郎さんの恋の詩や、“恋ムービー”も!

「Love is Wonderful-恋ってすばらしい。」展は、全体の世界観も素晴らしく、成就しないさまざまな恋物語を、せつない気持ちで堪能できます。

スペシャルな詩が館内のあちこちに。「6%の気持ちの内訳が知りたい」「分かる、分かるけど、そこは言葉にして~」「どの登場人物をイメージした詩だろう」などなど、詩の前で立ち止まって色々と考えたくなります……。

コミック「ピーナッツ」の翻訳を手がける谷川俊太郎さんが特別に書き下ろした恋の詩が、スヌーピーたちの展示に添えられていて、恋物語を盛り上げます。

出口付近には、“恋ムービー”が流れる小劇場のようなスペースがあり、さまざまな「Love is…」について考えさせられる仕掛けに。

映像に引き込まれ、気分が盛り上がります……!

谷川さんの詩との相乗効果で、上質な恋愛映画を観たかのような気分を味わえるので、近頃はなんだか恋愛ドラマにもときめけなくなった、という人にもおすすめです。

「Cafe Blanket」では特別メニューも。こちらは「ルーシーとシュローダーのオープンサンド」(期間限定:2017/10/7~2018/1/14)。

展示が変わるたび、ファンを夢中にさせてくれるミュージアムですが、開館期間は2018年9月まで。残すところあと1年!!
閉館までに、限定グッズの買い漁りたい、そんな欲求にかられる日々です。

© Peanuts Worldwide LLC

「スヌーピーミュージアム」特別展
「Love is Wonderful-恋ってすばらしい。」
■2017年10 月7日(土)~2018年4月8日(日)
■休館日:会期中無休 ※12月31日~1月2日を除く
■時間:10:00~20:00(入場は19:30まで)
■所在地:東京都港区六本木 5-6-20
■スヌーピーミュージアム 公式サイト

高見澤恵美 Emi Takamizawa

LEEwebエディター・ライター

1978年、埼玉県生まれ。女性誌を中心に女性の性質や人間関係の悩みに迫り、有名無名千人超を取材。関心あるキーワードは「育児」「健康」「DIY」「観劇」など。家族は夫と4歳の息子。

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