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藤本こずみ

好条件のマンション登場。でも……今度は予想外の事実が判明!【新米ママの中古マンションリノベーション日記 第5回】

  • 藤本こずみ

2017.10.24

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息子が1歳前後の頃から本格的に始めた、我が家のマイホーム探し。

ついに購入申し込みをして、めでたく終了!……と思いきや、なんと心に決めた物件が別の人の手に渡ってしまうという、衝撃の展開が待ち受けていたのでした。(*前回の記事はこちら)。

 

好条件のマンションが現れた!?

 

ようやくゴールにたどり着いたと思った瞬間、振り出しに戻されてしまった私たち。

家族みんなで晴れ晴れとした気分を味わった後だけに、ダメージはかなりのもの。

さらに困ったことに、数日間調べて、例の”雨のマンション”(出会いの日も別れの日も雨が降っていたんです……)の魅力を知ってしまっていたために、今後の物件探しのハードルが上がってしまった気もするのでした。

さて、どうしよう。

できることなら一旦物件探しをお休みしてパーッとリフレッシュしたいところでしたが、そうもいきません。

なぜなら……この時点で、本気の“住活”スタートから約1年が経過。

なんとか息子のプレ幼稚園の準備が始まる前に落ち着きたいと思っていたのに、気づけばその時期も目前に迫っていたからです。

 

失恋の傷を癒すには新しい恋をするのが一番、というように、物件破談のショックを乗り越えるには新しい物件を見つけるのが一番……のはず!

なんとか気を取り直して、こつこつ、ぽちぽち、地道な物件探しを再開していたある日。

その情報は、不動産業者である父から突然もたらされました。

 

・夫の勤務地にも、私の仕事場(東京)にも行きやすい場所

・両家実家まで40分程度

・最寄り駅から徒歩5分

・子育て世帯に人気のエリア

・120平米、4LDK

・東南角部屋

・築30年

 

まず目に留まったのは、広さでした。

これまで100平米以上の物件が挙がってきたことはなかったので、思わず二度見!

立地も、最寄り駅から徒歩5分、さらに別の路線の駅も利用可能と、とても便利そう。

築年数は、今まで見てきたものの中で一番古いけれど、1981年に導入された新耐震基準をクリアしていることを目安にしていたため、問題なし。

私たちにとっては、かなりの好条件と言えそうです。

 

……が、これまでいろいろあったせいで、素直にときめけないのが悲しいところ。

「どうしてこんな物件が予算内で出てくるんだろう?」「古いから? それならいいけど、他にも何か理由があったりして……」。

浮かれると後が辛い、とばかりに先回りする、大人になってしまった私たち(苦笑)。

そして、この予感は見事に的中していたのでした……!

“スキップフロア”ってなに?

 

気になるマンションの登場に、ソワソワする日々。

期待しない期待しない……と言い聞かせながらも、地図で場所を調べたり、ネットで周辺情報を検索したり。

控えめなアプローチをせずにはいられません。

そこへ唐突に、物件情報からは分からなかった事実が明かされました。

一体なんだと思います?

そのカギは、“スキップフロア”というマンションそのものの構造にあったんです。

 

マンションにおけるスキップフロアとは、各階ではなく数階おきに共用廊下があり、その階にのみエレベーターが停止する、という型式のことだそう。

廊下のない階の住戸は、そのぶん専有面積を広く取れる、日当たりや風通しがよくなる、独立性が高くなる、などのメリットがあるのだとか。

その反面、エレベーターが停まらないので、アクセスするには上下の階から階段を使わなければならない、というデメリットも。

今回出会った物件は、まさに廊下のない階にありました。

 

ということは……外出&帰宅するたびに階段を上り下り!?

その時感じたのは、「なるほど、そういうことか~」と妙に納得した気持ち。

申し込もうとしていた見学は、そのまま取りやめにしようという話になりました。

出かける時にベビーカーが欠かせなかった我が家にとっては、エレベーターは必須の設備……だと思い込んでいたんです。

残念だけど、また物件検索に戻りましょう、と気持ちをリセットしようとしたその時。

「一度内見してみたら?」という父の一言が、流れを変えたのでした。

藤本こずみ Kozumi Fujimoto

ライター

1979年、兵庫県生まれ。雑誌やWEBで、インタビュー、ライフスタイル、占いなどの記事を執筆。趣味は、テレビドラマ鑑賞&リラクゼーションスポット巡り。夫、長男、長女との4人暮らし。兵庫・東京の二拠点生活に挑戦中。

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