映画ライター折田千鶴子のカルチャーナビアネックス

心を震わせる作品から、心を熱くする作品まで。この秋、絶対に観るべき偏愛映画6選!

今夏、何か映画をご覧になりましたか? 今年の夏映画をダントツで制したのは、『怪盗グルーのミニオン大脱走』という、今や日本でも人気のキャラクターとなった“ミニオンたち”が出てくるシリーズでした。確かに、すっごい面白くて大人が観てもワクワク、我が家の息子2人もギャハハハハと大笑い&興奮して鑑賞していました。その他、『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』(2位)、『銀魂』(3位)など、洋画邦画入り乱れてエンターテインメント大作がひしめき合った夏映画

さて、それも一段落。

秋には、心に染み込むような良作が続々と公開されます!! LEE本誌10月号では『50年後のボクたちは』というドイツ映画を紹介させていただいたのですが、最後まで『50年後~』とどちらにするか、迷いに迷ったのが、『あさがくるまえに』というフランス・ベルギー映画でした。

 

心が震え続ける感覚の感動作『あさがくるまえに』

あさがくるまえに
Réparer les vivants
提供:リアリーライクフィルムズ 配給:リアリーライクフィルムズ コピアポア・フィルム
9月16日(土)より ヒューマントラスト渋谷 他 全国順次にてロードショー !
www.reallylikefilms.com/asakuru
© Les Films Pelléas, Les Films du Bélier, Films Distribution / ReallyLikeFilms

<どんな映画?>

夜明け前、恋人が眠るベッドからこっそり抜け出し、青年シモンは友人たちとサーフィンへ。ところがその帰り道、自動車事故に巻き込まれ、“脳死”判定をされてしまう。駆け付けた両親は、当然ながら悲しみと混乱で事態が呑み込めない。そんな彼らに医者は、臓器移植の意思を尋ねる。一方、重い心臓疾患で臓器提供を待つクレアは、若くない自分が誰かの命と引き換えに命を長らえることを逡巡していたーー。監督は新鋭女性監督カテル・キレベレ。出演は、タハール・ラヒム、エマニュエル・セニエほか。

<ズバリ本音!>

冒頭、人気がまだない静寂の街を、スケボーや自転車で疾走していく場面から、どこか詩情漂うカッコいい映像に思わず目が釘付けに。シモンと恋人が恋に落ちるまでのエピソード、クレアと2人の息子との会話や関係、シモンの両親の苦悩と葛藤、医者や移植コーディネーターらの小さな逸話など、すべてが心にじわじわ沁みてきて、“号泣映画”というウリはしていないのですが、私はもう涙が止まりませんでした!! シモンが色々と経験する青春の瑞々しさに心をときめかせ、そんな息子の“脳死”を受け止めきれない両親に深く共感し、同時に他の人々の小さなエピソードも効いています。「命」というもの、それにより繋がっていくものーー。決して悲しいだけの暗い映画ではなく、何か神秘的な力強さも漂う作品。誰の心にも何かが強く残る傑作だと思います!!

勝手に採点(★5満点) ★★★★★

 

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