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新米ママの中古マンションリノベーション日記

ついに購入申し込み……の直後にまさかの展開が!【新米ママの中古マンションリノベーション日記 第4回】

  • 藤本こずみ

2017.09.26

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息子が1歳前後の頃から、本格的に関西でのマイホーム探しを始めた我が家。

約半年後、やっと理想の物件に出会えた!……と思ったのも束の間、その物件はすぐに売れてしまったのでした。(*前回の記事はこちら)。

 

オススメの物件情報をキャッチ!

無念にも、検索サイトをチェックする日々にカムバック。

ぽちぽちぽち……でも、なかなか前回のように胸が躍る情報は見つかりません。

半年待ってやっと出てきた物件だもの。もう当分見つからないかもしれないなぁ。

 

そんな風にトーンダウンしていた私たち。

しばらく経った頃、今度は不動産業者である父から、こんなオススメの物件情報が送られてきたのです。

 

・夫の勤務地にも、私の仕事場(東京)にも行きやすい場所

・両家実家まで30分程度

・最寄り駅から徒歩3分

・子育て世帯に人気のエリア

・90平米、3LDK

・東南角部屋

・築15年

 

早速見学させてもらったところ、駅近で便利、両家実家へも近くなる、広さも十分、マンション全体も綺麗……と、思った以上に魅力的!

 

ただ、その一方で、今までに検討していた場所とは離れているので周辺の雰囲気が分からない、夫の勤務地へは遠くなる、ベランダが狭く開放感がない……など、やや気になる部分も。

 

この日は、雨。

日当たりや周辺の様子を確認できなかったため、週末に再度内見させてもらう約束をして帰ることにしたのでした。

――私たちがこの選択の意味に気づくのは、もう少し後のこと。

ついに購入申し込み書を提出

次の日からは、この物件のことで頭がいっぱい。

通勤時間は長くなるけど大丈夫? 保育園や幼稚園には入れるかな? 最寄りのスーパーはどこだろう? 病院や銀行や公園は? そういえば床やキッチンって何色だったっけ?

 

などなど、大事なことからそうでもないことまでいろいろ考え、妄想まで膨らむ始末。

週末までの数日間は、ずっと周辺情報を調べていました。

近くに住んでいた人に話を聞いたり、幼稚園に電話をかけたり、夫の帰宅後、すっかり暗くなってから現地付近に行って駅前を歩いてみたり外食したり。

そう、私たち、本気だったんです。

 

そして迎えた週末。

二度目の内見をした後、お昼寝中の息子を連れて入ったカフェで、コーヒーを飲み干して決めました。

「このマンションにしよう!」。

こうして、初めての購入申し込み書を提出。

その夜は、両親と一緒にごはんを食べることに。

「やっと決めたな!」と父。「お世話になりました!」と夫。「近くなるからうれしいわ」と母。いつも通り元気いっぱいの息子。自然にムードは明るくなっていきます。

あぁ~よかった。なんとか目標だった“息子の就園前”に住活を終えられる!

私もホッとしていました。

でも……お察しいただけるでしょうか、この不穏な空気。

結局、私たちはこのマンションを購入することができなかったんです(涙)。

あの物件が売れちゃった!?

翌日は、土砂降りの雨。

別の用事で会うはずだった父が家に駆け込んできたのですが、あれ、なんだか表情が暗い?

そして開口一番、「あのマンション、売れてしまったらしい……」。

父も私も夫も、みんなで呆然。まるで時が止まったみたい。雨の音だけが聞こえます……。

 

話を聞いてみると、あの物件は大幅な価格更新が行われた直後だったそう。

さらに、前日の内見直後にはオープンハウスが予定されており、たくさんの人が見に来たのだとか。

スムーズに購入申し込みをしたと思っていた私たちでしたが、同じ日にひと足早く申し込んだ人がいたのか条件がいい人が現れたのか……つまり、タッチの差で追い抜かれてしまった、とのことでした。

そ、そ、そんなのって……あり!?

 

前回が“一目惚れした相手に告白してフラれた”くらいだとしたら、今回は“お見合いが順調に進んでプロポーズしたのに、突然現れたイケメン(美女?)に奪い去られた”くらいのショックです。

 

どうしてこんなことになっちゃったんだろう。

最初に見学した雨の日に決めればよかった?

のんびり周辺情報をチェックしている場合じゃなかった?

二度目に内見した時、その場で「買います!」と言えばよかった?

 

きっとどれもが正解なんだろうけれど、たとえ時間を巻き戻せたとしても同じプロセスを踏んでしまう気がします。

しばらくは「2番手まで回ってくることはないかなぁ」と一縷の望みを抱いていましたが、やっぱりダメ。

家族や親友から「きっと縁がなかったんだよ」「もっといい物件が見つかるよ」と慰めてもらった私たち。

正直ダメージは大きくドスンと落ち込んだけれど、もうそう思えるように頑張るしかない!

衝撃の展開を経て、我が家のマイホーム探しはもう少しだけ続きます。

藤本こずみ Kozumi Fujimoto

ライター

1979年、兵庫県生まれ。雑誌やWEBで、インタビュー、ライフスタイル、占いなどの記事を執筆。趣味は、テレビドラマ鑑賞&リラクゼーションスポット巡り。夫、長男、長女との4人暮らし。兵庫・東京の二拠点生活に挑戦中。

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